福島県の安達広域行政圏の死者数を集計したら
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 978人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)1,130人
で16%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.09%なので偶然とは言えません。一方で会津地方では
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 3、787人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)3、777人
0.3%減っていますが、統計的な差はありません。
福島原発事故で福島第一原発からは(=^・^=)の試算で広島原爆30個分もの放射性物質がばら撒かれました(1)(2)(3)。以下に福島県の汚染状況を示します。

※1(4)に示す数値データを(5)に示す方法で2016年2月に換算
※2 避難区域は(6)による。
図-1 福島県の汚染状況(2016年2月)
原発事故から5年が経過しましたが、広い地域で国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(7)を超えています。福島の方の健康が心配です。福島県は県域を県北、県中、県南、会津、南会津、相双、いわきの7地域に分けています(8)。但し南会津は人口が少なく、一般には会津と南会津を合わせ「会津」と呼ぶ場合があるので(9)、相双は図―1に示すように避難地域が広く広がっておるので、県北、県中、県南、会津、いわきで原発事故前と事故後の死者数を比較してみる事にしました。さらに県北地域は福島広域行政圏と安達広域行政圏(二本松市、本宮市、大玉村、以下安達と略す)に分かれていますが(8)、図-1に示す様に安達の大部分は除染が必要でありこれを別に集計することにしました。西側の一部は除染の基準(7)に達していませんが、安達の西には標高約1,700メートルの安達太良山が位置するので(10)、山麓になっています。安達では人の住む場所は殆どで除染が必要な状態が継続しています。
以下に各年3月から翌年1月までの「安達」の死者数を示します。

※1(11)を集計
※2 集計期間は各年3月~翌年1月の11ヶ月間
図-2 「安達」の死者数の推移
原発事故があった2011年に突然に死者数が増え、その後も下がっていません。
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 978人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)1,130人
で16%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.09%なので偶然とは言えません。なお「安達」には地震で亡くなった方(直接死)はいません(12)。
以下に県北地域の死者数を示します。

※1(11)を集計
※2 震災犠牲者(直接死)は(12)による
※3 集計期間は各年3月~翌年1月の11ヶ月間
図-3 「県北」の死者数の推移
原発事故があった2011年に突然に死者数が増え、その後も下がっていません。
原発事故前年(2010年3月-12年1月) 4、846人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)5、229人
で8%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.01%なので偶然とは言えません。
以下にいわき地域の死者数を示します。

※1(10)を集計
※2 震災犠牲者(直接死)は(11)による
※3 集計期間は各年3月~翌年1月の11ヶ月間
図-4 「いわき」の死者数の推移
それほど震災被害を除けば死者数が増えている兆候はありません。
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 3、670人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)3、795人
で3.4%増えていますが、偶然に起こる確率を計算したら15%なので統計的に差があるとは言えません(13)。
県中地域の死者数は
原発事故前年(2010年3月-11年1月) 5、044人
原発事故5年目(2015年3月-11年1月)5、255人
で4.2%増えています。
県南地域の死者数は
原発事故前年(2010年3月-12年1月) 1、493人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)1、550人
で3.8%増えていますが、統計的差があると言えません。
会津地方は図―1に示しすように除染が必要場所は殆どありません。こちらでは
原発事故前年(2010年3月-12年1月) 3、787人
原発事故5年目(2015年3月-16年1月)3、777人
0.3%減っていますが、統計的な差はありません。
国の基準で除染が必要な安達では16%も葬式(死者数)が増えているのに、必要が無い会津では葬式(死者数)は増えていません。これは明確な事実です。
福島県は7地域に一箇所づつその地域を代表すると称した放射線量の観測点を設け結果を公表しています(14)。以下に葬式(死者数の増加率)と放射線量を示します。

※1(11)(14)を集計
※2死亡増加率は100%を「1」として表示
図-5 葬式(死者数)の増加と放射線量
放射線量の高い場所程、葬式が増えています。以下に相関図を示します。

※1(11)(14)を集計
※2死亡増加率は100%を「1」として表示
図-6 葬式(死者数)の増加と放射線量の相関
綺麗に直線で並んでいます。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
これだけ葬式が増えれば福島県安達域行政圏の皆様はなにかおかしいと感じるのではないでしょうか?福島県二本松市は福島県安達域行政圏で最大の市です(8)(11)。福島県はイチゴの拡販活動をしています(15)。福島はイチゴの季節です。二本松市が属する福島県県北地域はイチゴの栽培が盛んだそうです。福島のイチゴは美味しいそうです(16)。福島県は「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(17)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには、福島産イチゴはありません。

※(18)を引用
図―7 福島産イチゴが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。計算方法は(=^・^=)の過去の記事(19)によります。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
(a)安達域広域行政圏

(b)県北地域

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!(3)
めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能(4)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(5)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(6)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(7)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(8)
福島県 - Wikipedia(9)
会津 - Wikipedia(10)
安達太良山 - Wikipedia(11)
福島県の推計人口(平成28年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(12)
平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報 - 福島県ホームページ(13)
仮説検定 - Wikipedia(14)
ふくしま復興のあゆみ - 福島県ホームページ中の「・ 第14版 平成28年 2月 8日発行 [PDFファイル/7.34MB]」
(15)
ふくしま生まれ。甘い香りが広がるイチゴ「ふくはる香」(鏡石町) | ふくしま 新発売。(16)
甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。(17)
農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ(18)
店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー(19)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
読者より2011年と12年を間違っているととのご指摘を受けました。
間違いでした。お詫びをいたします。
また、ご指摘いただいた方に深く感謝します。
当該部分はこっそり訂正しました。
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- 2016/02/26(金) 16:03:27|
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