めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島民友さんの特集記事「復興の道標」に反論する。

 福島県の地方紙の福島民友が昨年12月から「復興の道標」との特集記事を掲載しています(1)。そこには
 ①賠償が過剰である
 ②福島を「危険」とするのは反原発から
といった極めて一方的な見解を記載しています。
 1回目の「【自立-1】『お願い、当然の権利』 再起阻む『支援慣れ』」の最後を「支援制度も賠償も、終わりがはっきり示されれば、みんな前を向けるのに」で結んでいる(2)。福島復興の為には賠償の終期を示すべきとの内容である。当該記事にとりあげたのは82歳の男性である。原発が事故り、突然に避難させれた高齢者が簡単に自立できるとは思えません。自立できまでの「支援」が必要なことは無視しています。
 別の記事では
 「尾沢は公立小野町地方綜合病院(小野町)で働いているが、事故前の収入との差額が賠償されたため、働いても働かなくても収入は変わらなかった。」
と(3)、原発事故の避難による減収分の賠償が今も続いているように報じているが、1年以上も前の2015年2月28日に打ち切られている(4)。このような誤解を生む報道は当該記事の記載の通り
「それを受け取る避難者の中には、外からの視線を気にして、ひっそり暮らしている人たちもいる。賠償金が本来の趣旨とはかけ離れた不条理を生み出している面もあり、避難者自身からも疑問の声が上がる。」
と(3)の結果を生じさせる遠因となる。
 さらには「『昨年8月以前は、極端に言えば月の半分を休業しても事故前の収入が手元に入ってきていた。賠償が受けられなくなることを見据え、自立のためにさまざまな方策を考える必要がある』。商工団体の職員は指摘する。」とまで書いています(5)。
 全体として賠償が過大であるような記事になっているが東京電力は原子力損害賠償紛争解決センターといゆう第三者機関が示した裁判外紛争解決手続き(原発ADR)の和解案を東京電力が拒否しているので(6)、客観的にみて過剰と言えない筈です。
 別の記事で「東京電力福島第1原発事故後、放射線の不安で本県の子どもが外遊びを制限されていると知った。『絵本作家としてできることをしたい』。その夏から県内で取材を始めた。
 『ふくしまからきた子』は、本県から広島市に『母子避難』した『まや』が『ことしのなつはプールにもはいれなかった うんどうかいもなくなった』と語る。子どもに向けた「反核」のメッセージも込めた(7)。
 さらに次の記事(8)では
「 原発事故などの問題を何とかしたいと考える県外の人が、その共通認識を県民に求め、『福島県民にこそ問題解決に取り組んでもらいたい」と望む構図に気付いた。「原発事故の極悪非道さを強調すれば県民は立ち上がると考え、『ここに住んでいたら必ず健康被害が出る』などと外からのメッセージを送るのも、同じ構図だろう』」
と記した上で、後の記事で
 「原発反対を主張するのはいいが、その主張のために福島をおとしめるのは、どうなのか」
とまで(9)、記しています。
 まるで、福島のもつリスクを指摘する人は「反原発」とし、相手にするなみたいな書き方です。
 福島は福島原発事故によって放射性物質が降り注ぎ、下図に示す様に今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベト(11)を超えた地域が広く広がっています。
避難地域を除けば汚染が酷い福島盆地などの県北地域
 ※1(12)の数値データを元に(13)に示す手法で3月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(14)による
 図―1 福島県北地域と伊達市、会津地方

 旧計画的避難区域で生まれて来る赤ちゃんの男女の比率が逆転したりしてもいます。
 女の子が多く生まれる避難地域が主に旧計画的避難区域の町村
 ※(15)を転載
 図ー2 主な避難区域が計画的避難区域である飯舘村・葛尾村・川俣町合計の累積の赤ちゃん誕生数

放射線量の高い県北地方を中心に葬式が増えています。

放射線量が高いと葬式が増える福島県
 ※1(16)を転載
 ※2死亡増加率は100%を「1」として表示
 図-3 葬式(死者数)の増加と放射線量

福島原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2012年には福島の自然死産率が上昇し全国平均の1.5倍に達しました。

全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(17)を転載
 図―4 福島県の自然死産率の推移


そして被災3県でゆいつ合計特殊出生率が低下しました。
brg130607a.gif
 ※(18)より作成
 図―5 福島および隣県と全国の合計特殊出生率推移


 福島では原発事故後におかしな現象が起きています。福島の「安全」は厳しくチャックされなければなりません。福島のリスクを主張する方は「反原発」などとレッテルを貼り、「風評被害」を連呼する事(19)は、福島のリスクを見えなくする大変に「危険」な行為だと思います。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 最近の福島のマスコミの報道を見ているとやたらと、福島のリスクを無視しやたらと「風評被害」を言いまくる報道が多い気がします。これでは福島の方は不安だと思います。
 1月末に福島産果物を使った酎ハイが発売されました。爽やかでみずみずしいおいしさが特徴だそうです(20)。福島県は福島産果物は「安全」だと主張しています(21)。福島県福島市はくだもの作りが盛んな市ですが(22)、福島市のスーパのチラシには福島産果物のの酎ハイはありません。
福島の果物のチューハイは無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 (23)を引用
 図―3 福島産*が無い福島県*のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)【自立-1】「お願い、当然の権利」 再起阻む「支援慣れ」:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)【復興の道標・賠償の不条理】避難者に向かう視線 「働く意欲」失う人も:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(4)平成26年3月以降の就労不能損害に係る賠償および避難指示解除後のご帰還にともなう就労不能損害に係る賠償のお取り扱いについて|東京電力
(5)【復興の道標・賠償の不条理】商工業者と意識に溝 自立への方策が必要:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(6)福島第1原発:ADR和解案、東電拒否 浪江町民に説明会 - 毎日新聞
(7)【ゆがみの構図-1】被災地、無意識に差別 生の声聞き実情知る:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(8)【ゆがみの構図-2】悩ます「意識高い系」 「押し付け」に困惑:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(9)【ゆがみの構図-7】福島をおとしめるな 努力続ける福島県民:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(10)福島県の推計人口(平成28年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(13)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(14)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない福島県葛尾村
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島・安達広域行圏の死者数16%増(対2010年3月ー翌1月)、でも会津は別
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(18)めげ猫「タマ」の日記 福島県の合計特殊出生率がダウン―福島原発事故の影響、福島テレビ!―
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島民友さん特集記事「風に惑う」に反論する。
(20)「キリン 氷結® もも」を新発売|2016年|ニュースリリース|キリン
(21)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(22)フルーツを食す - 福島市ホームページ
(23)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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  1. 2016/03/07(月) 19:52:14|
  2. -
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