めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

楢葉町の男性は5ヶ月連続で転入超、未来は原子力ムラ

 福島県楢葉町は2015年9月に避難指示が解除されて(1)から5ヶ月連続で男性の転入超が続いています。未来は原子力関係者が多数を占める原子力ムラになりそうです。
 福島県楢葉町は福島県沿岸部(浜通り)中央よりやや南寄りに位置し、東側は太平洋に面する町で、福島原発事故によってほぼ全町が避難区域になりました(2)。
避難指示解除から半年たってもほぼ全域で除染が必要な楢葉町
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で3月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(2)による
 図―1 福島県楢葉町

 図に示す様に原発事故から5年近く経過した今も国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(5)をほぼ全域で超えています。それでも2015年9月に避難指示が解除されました(2)。それから6ヶ月経ちますが帰還は進んでいないようです。楢葉町によると全人口7,379人(住基人口)中の442人で(6)全体の6%です。特に若い層の帰還が進んでいないようです。
 楢葉町内には学校がありませんが1年後の2017年4月からの再開を目指しています。現在も多くの町民が避難するいわき市(いわき市で暮らす楢葉町民は5,497人で(6)全体の74.5%)で仮校舎を設け再開してます(7)。学校再開時に中学1年生となる現在は当該の学校に通う小学校5年生13人の意向を聞いたら13人中10人が「通わない」と答えたそうです(8)。中学校入学を機に楢葉町とは決別し、避難先の学校に通うようです。昨年は福島原発事故で全域が緊急時避難準備区域に指定された川内村(2)の中学校で新入生がたった一人であることがニュースとして流れましたが(9)、来年の楢葉町の中学では3人の入学式になりそうです。
 帰還が進まない中で、楢葉町への転入者は増えています。以下に楢葉町の社会増減(転入―転出)を示します。
避難指示解除後は男性の転入超が続く楢葉町
 ※(10)を集計
 図-2 楢葉町の社会増減

 避難指示が解除された9月以降5ヶ月連続で男性は社会増、すなわち転入者が転出者を上回った状態が続いています。避難指示が解除されればそれまで楢葉町に住んでいた方だけでなく、楢葉町に住む必要のある方も楢葉町に住む事ができます。そうした方の中には転入届を出す方もいるはずです。
 以下に楢葉町の転入者の推移を示します。
避難指示解除後に転入者が急増した楢葉町
 ※(10)を集計
 図―3 楢葉町の転入者数

 避難指示解除後の大幅に増えています。特に男性は5ヶ月連続で10人を超えています。新たに楢葉町に住む必要な男性が発生したようです。図―1に示すように楢葉町の直ぐ北には福島第一原発があります。ここでは6,500人程の方が働いているようですが、女性は約40人で(11)殆どが男性です。この他に楢葉町には福島第二原発のあります(12)。原子力関係者やその奥さんなどの家族と想像できます。2015年9月以降の転入者を合計すると90人になります。
 以下に楢葉町の帰還者の年齢分布を示します。
高齢者中心の楢葉町帰還者
 ※(13)より作成
 図-4 楢葉町の年齢区分別の帰還者数

 高齢者が中心ですが、60歳未満の方も少しは戻っています。合計すると148人です。ただし楢葉町は楢葉町に住民票があり楢葉町で暮らしている人を「帰還者」としてカウントしているようです(6)。すると148人中90人は原子力関係者です。帰還した高齢者が死ねば原子力関係者や家族が町の過半数を占めます。楢葉町の未来は原子力関係者が暮らす「原子力ムラ」です。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
原子力関係者が楢葉町の過半数を占めれば、彼らの意図にそった町政運営ができます。核のゴミの最終処分場の誘致も可能になります。これでは福島の方は不安だともいます。
 福島県いわき市の特産物にイチゴがあります(14)。いわき市のイチゴはたわわに実っっており甘くてジューシーだそうです。今はいわき市でもイチゴ狩りが楽しめます(15)。福島県いわき市はイチゴのシーズンです。福島県は福島産について「 食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(16)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―6 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)楢葉町 - Wikipedia
(2)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)広報ならは 3月号(第554号)|楢葉町公式ホームページ
(7)「町内に通学」6割 楢葉町が児童生徒へ初の意向調査 | 県内ニュース | 福島民報
(8)<避難解除>楢葉中17年再開 1年生は少数か3月8日 河北新報
(9)<原発事故4年>川内中たった一人の入学式 | 河北新報 2015/04/07
(10)福島県の推計人口(平成28年2月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(11)「あのとき、おなかに子供がいました」福島第一原発の女性...www.huffingtonpost.jp
(12)福島第二原子力発電所 - Wikipedia
(13)<避難解除>楢葉帰町率は6%3月5日 河北新報
(14)いわき市 - Wikipedia
(15)暖かい温室でいちご狩りを楽しもう!2015-16 | いわき市 観光情報サイト
(16)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(17)平尼子店 | マルト - 店舗情報
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  1. 2016/03/09(水) 19:50:32|
  2. -
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