めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月2週)―福島産コイから2.6ベクレル、福島県は過去3年間で29件全てでND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2月3週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。今週は基準超えはありませんが安全とは言えないと思います。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数1,054件
  ②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大68ベクレル(千葉県産タケノコ)。

1.福島産コイから2.6ベクレル、福島県は過去3年間で29件全てでND
 福島県郡山市はため池を利用し郡山では鯉の養殖が盛んに行われるようになり、現在では全国でも有数の生産量を誇る産地になっています(7)。厚生労働省の発表(1)を見ると福島原発事故後に福島県は福島産養殖コイの検査を継続しています。過去3年の検査結果を見ると29件全てで検出限界未満(ND)でした。ただし、福島県外の検査がありませんでした。(=^・^=)は心配でした。福島産養殖コイの検査は全て「福島県農業総合センター」が実施していますが(1)、ここは福島県農林水産部の所属であり(8)、中立性に大いに疑問があります。「安全」と考えていいか疑問があります。
 原発事故後に横浜市が福島県外で初めて検査しました。1キログラム当たりで
  福島産コイ(横浜市検査)2.6ベクレル(3)
です。天然物の福島産コイは出荷制限中で(9)、外にでるのは「養殖」です。福島県外の検査はたった1件でセシウム入りですが、福島県の検査は29件全数検出限界未満です。およそ同じ物(福島産コイ)を測っているとは思えません。
 
2.千葉県銚子のスズキは全数セシウム入り、福島いわき市は29件中28件でND
 地図で見ると茨城県は南側を千葉県銚子市に北側を福島県いわき市に接しています。福島県が検査した福島県いわき市産、茨城県が検査した茨城産スズキの検査結果を示します。
千葉県銚子や茨城県産に比べ低い福島県いわき市産スズキの福島県の検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)
 ※3 日付は収穫日
 図-1 スズキのセシウム濃度

 福島県が検査したスズキは検査30件中29件で検出限界未満(ND)で、セシウムが見つかったのは1件です。一方で千葉県が検査した千葉県銚子産スズキからは9件全てでセシウムが見つかっています。茨城県が検査した茨城産スズキでもそこそこセシウムが見つかっています。検査結果を見る限り福島産スズキのセシウム汚染は千葉県銚子産や茨城県産のスズキより少なくなっています。汚染源がある福島のセシウム汚染が少ないなどあり得ない話です。
 福島の検査は1項と合わせ横浜市、茨城県、千葉県より値が低くでる検査です。福島産は他よりも低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。
 銚子のスズキの名誉の為に書き足すならこの程度のセシウムは問題ないと思います。9件の検査を8つの検査機関で実施しています(1)。図―3に示すようにそれ程の差が無いので8つの全ての検査機関で同じ値が出ています。8つの検査機関が同じように間違えるなど無理なので、検査は信頼できます。千葉県の丁寧な検査は(=^・^=)の千葉県産スズキに対する恐怖心を取り除いてくれたと思います。このようなデータは「福島産」にはありません。


3.検査してないニラを「検査されていて安全」と主張する福島県
 福島県を代表する冬野菜に「ニラ」があります(10)。農林水産省の統計を見ると福島県伊達市が最大の産地です。以下に伊達市と福島県最大のトマトの産地の南会津町(11)の位置を示します。
福島県内でも汚染が酷い伊達市、相対的に低い南会津町
 ※1(12)の数値データを元に(13)に示す手法で3月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(14)による
 図-2 本記事で取り上げる市町村

 図に示す通り福島県伊達市は大部分で国が除染が必要する毎時0.23マイクロシーベルト(15)を超えています。福島産、特に伊達市産のニラは確り検査して欲しいと思います。福島県が提供する検査結果を検索するサイト(16)で福島産ニラの検査結果を調べたら検査結果が出て来ません。それでも福島県は福島産ニラは定期的に検査されていて安全が確認されたと主張しています(17)。
福島産ニラは検査されていて安全と主張する福島県
 ※(17)を引用・加筆
 図-3 福島産ニラは定期的に検査されていて安全が確認されたと主張する福島県

 福島県伊達市を管轄するJAふくしま未来のHPには「ニラ」の検査結果は見当たりません(18)。
 福島県に検査能力が無いわけではなさそうです。以下に福島県伊達市産ニラと南会津町産トマトの検査回数を示します。
どんどん減っ行く福島県伊達市のニラの検査回数、減らない南会津町のトマトの検査回数
 ※(1)を集計
 図-4 伊達市産ニラと南会津町産トマトの福島県検査回数

 図に示す通り伊達市産ニラの検査回数は大幅に減っていますが、南会津町産トマトの検査回数は減っていません。図―4に示しように南会津町は伊達市に比べ、セシウム汚染が少ない場所です。福島産はセシウム汚染の少ない場所の検査が優先されているようです。そして、セシウム汚染が酷い産地では検査していなくても、福島県は検査されていて「安全」を主張します。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地は検査していなくても検査で安全とされる福島産
何が起きても不思議はありません。福島県郡山市は福島県最大のお米の産地ですが、原発事故以降に葬式が増えています(19)。
原発事故後に増加した郡山市の葬式(死者数)
 ※(19)を転載
 図-5 郡山市の各年3月から翌年2月まで死者数

事故前と5年目の死者数は
  原発事故前年(2010年3-11年2月) 2,940人
  原発事故5年目(2015年3-16年2月)3,105人
で9%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.1%なので偶然とは思えません。
 福島県相馬市や南相馬市は米作りはそれ程には盛んではありません。各年3月から翌年1月までの両市の死者数の合計は
  原発事故前年(2010年3-11年1月) 1,178人
  原発事故5年目(2015年3-16年1月)1,144人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。
 こんな結果が出てくると福島の方は不安だと思います。
  福島県いわき市の特産物にイチゴがあります(20)。いわき市のイチゴはたわわに実っっており甘くてジューシーだそうです。今はいわき市でもイチゴ狩りが楽しめます(21)。福島県いわき市はイチゴのシーズンです。福島県は福島産について「食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(22)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―6 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第972報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(3月1週)―福島のモスソガイから12.4ベクレル、福島県の検査は12件全数ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)鯉料理レシピ集/郡山市
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)(3)中の「PDF 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:453KB)」
(10)栄養と美味しさ満点!ふくしまの冬野菜たち! | ふくしま 新発売。
(11)統計表一覧 政府統計の総合窓口 GL08020103
(12)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(13)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(14)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(15)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(16)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「ニラ」、「ニラ(施設)」で3月15日に検索
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(19)めげ猫「タマ」の日記 原発事故5年目、福島県郡山市の死者数9%増、相馬・南相馬は別
(20)いわき市 - Wikipedia
(21)暖かい温室でいちご狩りを楽しもう!2015-16 | いわき市 観光情報サイト
(22)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(23)イトーヨーカドー 平店
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  1. 2016/03/15(火) 19:49:43|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

ホワイトフードさん調べより宮城と千葉豚肉数字が出ました。でも福島には数字です。そんなはずないですよね!!スッゴクおかしいと思います。
  1. 2016/03/16(水) 07:23:10 |
  2. URL |
  3. ぶぶ #-
  4. [ 編集 ]

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