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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

原発事故5年目も女の子が多く生まれる福島県川俣町

 3月の福島県の人口動態が発表になったので、原発事故5年目(2015年3月から16年2月)の福島県川俣町の赤ちゃん誕生数を集計したら
 男の子 22人
 女の子 30人
で女の子が多く生まれています。これで原発事故後5年連続で女の子が多く生まれています。5年連続なので偶然に起こる確率は3%(100÷25)で偶然を言うには無理があります。
 福島原発事故後に福島では二種類の避難区域が設定されました。一つは福島第一原発20圏内の警戒区域と原発事故後しばらくして放射線量が高い事が判明し、指定された計画的避難区域です。警戒区域は福島原発事故翌日の2011年3月12日に設定されましたが、計画的避難区域が設定されたのは原発事故から1ヶ月以上も後の2011年4月22日です(3)。旧計画的避難区域はいわば「逃げ遅れた」避難区域です。
事故から5年経っても除染が必要な旧計画的避難区域やその周辺
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で3月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(3)による
 図-1 旧計画的避難区域

 図に示す通り、川俣町、飯舘村、葛尾村の避難区域は主に「計画的避難区域」です(3)。このうち川俣町は全域が避難区域になった訳ではなく図に示す通り東部のみです。ただし、原発事故から5年が経過した今でもほぼ全域が国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を超えています。福島県川俣町はいわば逃げなった町です。おかしな事が起きてないか心配です。
 以下に福島県川俣町の各年3月から1年間の赤ちゃん誕生数を示します。
原発事故後5年連続で女の子が多くうままれる川俣町
 ※(1)を集計
 図-2 川俣町の赤ちゃん誕生数

 原発事故後5年連続で女の子が多く生まれています。5年連続なので偶然に起こる確率は3%(100÷25)で偶然を言うには無理があります。普通は男の子が多く生まれるので(6)異常な事態です。
 このような事は川俣町だけではありません。原発事後の5年間(2011年3月から16年2月)の赤ちゃんの誕生数を集計すると
 飯舘村
  男の子 110人
  女の子 150人
 葛尾村
  男の子  15人
  女の子  35人
川俣町
  男の子 141人
  女の子 182人
で、避難区域が主に計画的避難区域であった全てに認められます。以下に飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数を示します。
原発事故後は女の子が多く生まれる避難区域が主に計画的避難区域の町村
 ※(1)を集計
 図-3 飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数

 原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月頃から女の子の方が多く生まれています。合計すると
  男の子 232人
  女の子 367人
です。このような事が偶然に起こる確率は0.1%なので「偶然」とは言えません。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
男の子でも女の子で生まれて来れば良いと考える方が多いと思います。まして福島県の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
福島県川俣町の綺麗な女性
 ※(7)を転載
 図-4 福島県川俣町の綺麗な女性

でも他に影響がないか心配です。福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への影響の可能性が高い」と回答しています(8)。
 放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(9)。福島の放射線量は下がっていますが、「積算線量」は確実に増え続けています。これまで見つからなかった事が4年後や5年後に出てきても不思議はありません。
 福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
 「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(10)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(11)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(12)。以下に福島県の自然死産率の推移を示します。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(13)を転載
 図―5 福島県の自然死産率の推移

 赤ちゃんの男女比は本文に書いた通りです。福島では広島や長崎では見つからなかったことが福島では起きています。広島や長崎のデータを元に福島は「安全」と主張しても成立しません。
 それでも飯舘村は来年3月の避難指示解除をきめました(15)。
来年3月の避難指示解除を報じる福島県の地方紙・福島民報
 ※(16)を引用
 図―6 来年(2017年3月)の飯舘村避難指示解除を1面トップで伝える福島県の地方紙福島民報

 これについて飯舘村村長は「村をやはりみんなで守っていかなければならない」と説明してます(17)。
「村をやはりみんなで守っていかなければならない」と発言する飯舘村村長
 ※(17)をキャプチャ
 図―7 「村をやはりみんなで守っていかなければならない」と発言する飯舘村村長

 でも、村民が村を守るのでなく村が村民を守るのが普通でないですかね?これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県いわき市の特産物にイチゴがあります(18)。いわき市のイチゴはたわわに実っっており甘くてジューシーだそうです。今はいわき市でもイチゴ狩りが楽しめます(19)。福島県いわき市はイチゴのシーズンです。福島県は福島産について「食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(20)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―8 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に飯舘村・葛尾村・川俣町合計の偶然に起こる確率計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(22)による
有意差検定表

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)避難区域見直し等について - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)出生性比
(7)めげ猫「タマ」の日記 5年連続でも女の子が特異的に生まれる福島県飯舘村
(8)第22回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成28年2月15日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間取りまとめ 最終案 [PDFファイル/382KB]」
(9)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(10)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(11)隔世遺伝 - Wikipedia
(12)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(15)避難指示来年3月末解除 学校再開は30年4月 飯舘村 | 県内ニュース | 福島民報
(16)福島民報を3月24日に閲覧
(17)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年3月23日(水)放送」
(18)いわき市 - Wikipedia
(19)暖かい温室でいちご狩りを楽しもう!2015-16 | いわき市 観光情報サイト
(20)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(21)ヨークベニマル/お店ガイド
(22)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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  1. 2016/03/24(木) 19:54:49|
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