めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島

 福島県の2月中の人口動態が発表になりました(1)。これで原発事故5年目の人口動態が揃いました。原発事故前年(2010年3月から11年2月)と原発事故5年目(2015年3月から16年2月)の葬式数(死者数)と航空機モニタリングのデータ(2)を比較すると、
 福島県安達地区
  平均放射線量 毎時0.36マイクロシーベルト
  葬式増加率  12%増
 福島県会津地域
  平均放射線量 毎時0.06マイクロシーベルト
  葬式増加率  0%減
で、毎時1マイクロシーベルト当たりで40%の葬式(死者数)が増えています。
 福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。福島第一がばら撒いた放射性物質の量は(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(3)(4)(5)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
原発事故から5年以上経ても除染が必要な福島
 ※1(2)の数値データを元に(6)に示す手法で3月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 ※3 福島盆地の範囲は(8)による
 ※4 「安達広域行政圏」は安達地区と略し、範囲は(9)による。
 ※5 会津の範囲は(10)による。
 図-1 本記事で使用する福島の地域分け

 図に示す通り原発事故から5年以上が経過しましたが、図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(11)を超えています。福島は汚染されています。福島の方の健康が心配です。そこで福島県を地域分けし原発事故前年(2010年3月から11年2月)に対する原発事故5年目(2015年3月から16年2月)の葬式(死者数)の増加率を比較してみました。
 福島県は7地域に分けていますが(7)、このうち県南は市が一つで、南会津は市がないのでそれぞれ隣接する県中と会津に合わせて集計することにしました。また会津と南会津を併せて「会津」と表記するのが一般的です(10)。県北地域は4市あり、川俣町が避難区域になっているので(7)、川俣町を集計の対象から外す為と2市づつになるように地域分けするため、福島盆地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)(8)と「安達広域行政圏」(二本松市、本宮市、大玉村)(9)に分けました。以後「安達広域行政圏」は安達地区と略します。いわきはいわき市のみですが、同市は人口が30万人以上あるので(1)、一つの地域として集計しました。相双地区は図-1に示す通り避難地域があるので、川俣町と同様に集計の対象から外しました。
 以下に安達地区の各年3月から翌年2月の死者数(葬式)の推移を示します。
原発事故後に葬式が増えたままの福島県安達地区
 ※(1)を集計
 図―2 安達地区の死者数(葬式)の推移

 原発事故後から葬式(死者数)が増え、原発事故前年と5年目を比較すると
  原発事故前年(2010年3月から11年2月)  1,100人
  原発事故5年目(2015年3月から16年2月) 1,233人
で12.1%増えています。このような事が偶然に起こる確率を計算したら0.59%なので偶然と言うのは無理があります。
 一方で会津は
  原発事故前年(2010年3月から11年2月)  4,130人
  原発事故5年目(2015年3月から16年2月) 4,120人
で0.2%減で殆ど変っていません。航空機モニタリングの数値データ(2)の平均を取ると
 安達地区 毎時0.36マイクロシーベルト
 会津   毎時0.06マイクロシーベルト
で、安達地区の放射線量が大幅に高くなっています。
 他地区については以下の通りです。
 福島盆地は
  原発事故前年(2010年3月から11年2月)  3,988人
  原発事故5年目(2015年3月から16年2月) 4,265人 
 で7%増
  平均の空間放射線量 毎時0.27マイクロシーベルト
 いわきは
  原発事故前年(2010年3月から11年2月)  4,007人
  原発事故5年目(2015年3月から16年2月) 4,193人 
 で4.6%増
  平均の空間放射線量 毎時0.19マイクロシーベルト
 県中・南は
  原発事故前年(2010年3月から11年2月)  7,213人
  原発事故5年目(2015年3月から16年2月) 7,502人 
 で4%増
  平均の空間放射線量 毎時0.18マイクロシーベルト
です。
 以下に原発事故前年(2010年3月から11年2月)に対する原発事故5年目(2015年3月から16年2月)の葬式数(死者数)の増k率と航空機モニタリングのデータ(2)から得られる平均の空間線量率を示します。
放射線量が高いほど増える福島の葬式
※(1)(2)を集計
 図-3 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率

 なんか放射線量が高い程に葬式(死者数)が増えています。以下に線形回帰(12)と呼ばれる手法での分析結果を示します。
一直線に並ぶ放射線量と葬式の増加率
 ※(1)(2)を集計
 図-4 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率の相関

 図に示す通りデータは1直線上に並んでおり高い相関を示しています。図に示し通り
 毎時1マイクロシーベルトで40%の葬式(死者数)が増加
する結果になりました。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
福島県飯舘村の航空機モニタリングによる平均の放射線量は毎時1.8マイクロシーベルトになりました。図―4の結果を当てはめると、帰村した場合は葬式が70%(1.8×40)増える計算になります。それでも原発事故から5年経ち放射線量が下がったので「安全」とされ、来年3月の避難指示解除が決まりました(13)。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県いわき市の特産物にイチゴがあります(14)。いわき市のイチゴはたわわに実っっており甘くてジューシーだそうです。今はいわき市でもイチゴ狩りが楽しめます(15)。福島県いわき市はイチゴのシーズンです。福島県は福島産について「食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(16)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(17)を引用
 図―5 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に安達地区の偶然に起こる確率計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(18)による
有意差検定表
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年3月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(5)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)福島盆地 - Wikipedia
(9)福島県 - Wikipedia
(10)会津 - Wikipedia
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)線形回帰 - Wikipedia
(13)避難指示来年3月末解除 学校再開は30年4月 飯舘村 | 県内ニュース | 福島民報
(14)いわき市 - Wikipedia
(15)暖かい温室でいちご狩りを楽しもう!2015-16 | いわき市 観光情報サイト
(16)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(17)平尼子店 | マルト - 店舗情報
(18)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について

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  1. 2016/03/25(金) 19:42:37|
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