今日(12/22)に電気料金の値上げを発表しました(1)。その理由が「火力発電の焚き増しや長期計画停止中の火力発電設備の運転再開など、
供給力の維持・確保に努めた結果、燃料費負担が大幅に増加しております。
現在の状態が継続すれば、近々、燃料調達に支障を及ぼし、電気の安定供給にも
重大な支障をきたす恐れがあります。」
原発が止まって、火力発電所を使う事になり、燃料費が増えたので、値上げしたいととのことです。でも、この地震で止まった原子力発電所は福島第一と第二です。合計の出力は、910.6万Kwです((2)より集計)。一方、今日の供給能力は、5040万Kw(東京電力用5000万kW(3)+東北電力供給分40万KW(4))で、失った原発の割合は約18%です。
東北電力の今日の自社供給力は1253万Kw(全供給力1323万kW(3)ー他社より受電70万Kw(4))です。一方、すべての原発は停止中です(5)。全部で327.4万Kwになります((6)より集計)。割合として26%です。加えていえば、87万KWの水力発電所が機能していません(7)。これを加えると、414.4万KWになり、全体の33%になります。
地震後33%の供給力を火力に転換せざるをえない東北電力が値上げ発表したのに、18%しか火力に転換していない東京電力が値上げを発表したと思います。他に理由があるとしか「猫」には思えません。
<余談>
リスクを外に出し、安い電気料基金で、生活された方々のリスクが顕在化し、過去分の負担を請求されたとしても、これを拒否してはいけないと思います。東京電力の記者会見を見ていたら、柏崎刈羽原子力発電所の稼働が順調に動けば、電気料金が安くできるようなニアアンスの発言がありました。柏崎刈羽発電所の周辺の電力は東京電力は供給してません。柏崎刈羽周辺に住む人は、よその人の電気料金を安くするために原発とゆうリスクを負えと云うのは大都市エゴだと思います。
―参考にさせてさせていただいたサイト様―
(1)
自由化部門のお客さまに対する電気料金値上げのお願いについて(2)
東京電力 - Wikipedia(3)
節電・停電 - Yahoo! JAPAN(4)
本日の融通電力の状況 | 東北電力(5)
原子力情報|東北電力(6)
東北電力 - Wikipedia(7)
水力発電所の復旧状況について(第10報)
スポンサーサイト
- 2011/12/22(木) 22:58:39|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0