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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島値下がり、栃木は値上がり、2月のイチゴ価格、当然の結果です。

 今年と昨年2月の東京卸売市場のイチゴ価格を見ると、福島産は
  2015年2月 1,305円
  2016年2月 1,284円
で2%値下がりしましたしが、ライバル?の栃木産は
  2015年2月 1,282円
  2016年2月 1,331円
で4%値上がりしています(1)。これは福島産に対する消費者の理解が進んだ為であり当然の結果です。
 福島は果樹王国と呼ばれていますが、福島県全域で果物が採れる訳ではありません。概ね福島市、伊達市、桑折町、国見町の2市2町で構成される福島盆地が中心です。ここは
 ①避難地域を除けば福島でも汚染が酷い。
 ②原発事故以降、5年連続でセシウム入り。
 ③ここの産物は他県より低く出る検査で「安全」とされ出荷される。
 ④果物作りが盛んで、原発事故前に比べ7%葬式が増えている。
等の特徴があります(2)。
 いまの季節はイチゴですが(3)、農林水産省の統計(4)を見ると福島盆地に属する伊達市が主産地です。
福島県のイチゴの生産量
 ※(5)を転載(元データは(4))
 図―1 福島県のイチゴの生産量
 
 以下に福島県伊達市と飯舘村の位置を示します。
福島でも汚染が酷いイチゴ産地の伊達市、飯舘村
 今年と昨年2月の東京卸売市場のイチゴ価格を見ると、福島産は
  2015年2月 1,305円
  2016年2月 1,284円
で2%値下がりしましたしが、ライバル?の栃木産は
  2015年2月 1,282円
  2016年2月 1,331円
で4%値上がりしています(1)。これは福島産に対する消費者の理解が進んだ為であり当然の結果です。
 福島は果樹王国と呼ばれていますが、福島県全域で果物が採れる訳ではありません。概ね福島市、伊達市、桑折町、国見町の2市2町で構成される福島盆地が中心です。ここは
 ①避難地域を除けば福島でも汚染が酷い。
 ②原発事故以降、5年連続でセシウム入り。
 ③ここの産物は他県より低く出る検査で「安全」とされ出荷される。
 ④果物作りが盛んで、原発事故前に比べ7%葬式が増えている。
等の特徴があります(2)。
 いまの季節はイチゴですが(3)、農林水産省の統計(4)を見ると福島盆地に属する伊達市が主産地です。
福島県のイチゴの生産量
 ※(5)を転載(元データは(4))
 図―1 福島県のイチゴの生産量
 
 以下に福島県伊達市と飯舘村の位置を示します。
どんどん減って行く伊達市産イチゴの検査回数
 ※1(10)を集計
 ※2 日付は厚生労働省の発表日
 図-3 福島県産イチゴの検査回数

 福島のイチゴの主産地で汚染の酷い福島県伊達市の検査数は福島原発事故後にどんどん減っており今シーズンは僅かに1件です。ただし福島県全体としてはそれ程には減っていないので、検査能力が無いわけではありません。
 もっと酷いのは飯舘村です。飯舘村は今も避難地域ですが(8)、イチゴの生産は再開されています(11)。今シーズンも生産されています(12)。厚生労働省の発表を見ると(10)、2015年4月の検査を最後に1年近く検査が実施されていません。伊達市や飯舘村を活動範囲とする農協の自主検査結果を見たのですが、「イチゴ」はありません(13)。福島県は
「食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。」
と主張していますが(14)、検査結果を見る限り、汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」が主張されているようです。
 福島県はイチゴ栽培が盛んだそうです(15)。でも生産量の日本一は隣の栃木県です(16)。そこで、福島とライバル?の栃木県の各年2月のイチゴ価格を東京卸売市場の取引して見ました。
栃木は値上がり、福島値下がり、今年2月のイチゴ価格
 ※(1)を集計
 図―4 各年2月のイチゴの取引価格(東京卸売市場)

 福島原発事故後も概ね福島産の方が高値で取引されていました。でも今年(2016年)2月は
福島産は
  2015年2月 1,305円
  2016年2月 1,284円
で2%値下がりしましたしが、
栃木産は
  2015年2月 1,282円
  2016年2月 1,331円
で4%値上がりし(1)、価格が逆転しました。これは福島産に対する消費者の正しい理解が進んだ結果であり「風評被害」ではありません。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
安倍出戻り内閣(16)、福島県(17)や東京電力(18)は福島産は安全とし福島を避ける行為を「風評被害」と主張しています。でもデータを見る限り十分な「根拠」がありません。この方達は福島原発事故前は原発は「安全」といっていたような気がします(19)(20)(21)。でも事故りました。この方達は原発と同じように、東京電力救済と為に(22)、安全とは言えない「福島産」を「安全」と強弁している気がします。当然ながら消費者の反発に会い「福島産」は値下がりします。これは福島も事情は同じだと思います。
 福島産果物を使ったスイーツが提供されるカフェ列車「フルーティアふくしま」が9月まで引き続き磐越西線郡山―会津若松間で運行されることが決まりました。4月上旬から5月中旬はイチゴのスイーツが提供されるそうです(23)(24)。福島県が「福島産は安全」と主張しているのは本文に記載の通りです。でも、フルーティアふくしまの終点の会津若松市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。 
他県産はあっても福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図-5 福島産イチゴが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「ふくしま産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒果物、中分類⇒イチゴ」で検索
(2)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(3)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(4)作物統計調査 市町村別データ  平成18年産市町村別データ 年次 2006年
(5)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月4週)―フルーティアふくしま出発、主産地の検査はありませんー
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)報道発表資料 |厚生労働省
(11)飯舘村の真っ赤ないちごをご紹介します(飯舘村) | ふくしま 新発売。
(12)飯館村産イチゴ使用の「いいたて までいな いちご」モニター募集 福島県飯舘村|ニュース|食品流通|JAcom 農業協同組合新聞
(13)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(14)甘酸っぱい幸福感!赤くてかわいい、イチゴ! | ふくしま 新発売。
(15)栃木県/全国のいちご生産割合
(16)安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(17)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(18)風評被害対策について - 東京電力
(19)安倍晋三 - Wikipedia
(20)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(21)福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力
(22)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援 東京電力
(23)フルーティアも運行 磐越西線、特製クッキー準備:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(24)フルーティアふくしま | 東日本旅客鉄道株式会社 仙台支社
(25)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/03/31(木) 19:47:54|
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