めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産ネギの価格差拡大(2015年度12-2月)、当然の結果です。

東京中央卸売市場での各年度の冬(12月から2月)のネギの取引価格を見たら、福島産ネギの価格は全国平均に対し
 2014年12月・15年1、2月 △33円安
 2015年12月・16年1、2月 △49円安
で価格差は拡大してます。これは福島産に対する消費者の理解が進んだ結果であり、当然です。
 福島原発事故によって福島第一原発からは広島原爆30個分に相当する放射性物質がばら撒かれたと(=^・^=)は試算しています(1)(2)(3)。ばら撒かれた放射性物質は福島の台地に降り注ぎ、汚染を引き起こしました。原発事故から5年以上経過しましたが、福島では国が除染を必要とする基準を超えた地域が広く広がっています(4)。多くの方が福島産に不安を抱きこれをこれを避けるのは当然の事です。価格が気になります。福島を代表する冬野菜の一つにネギがあります(8)。以下に各年度の12月、1月、2月の平均価格を示します。
全国と価格差が拡大する福島産ネギ
 ※(5)を転載
 図―1 福島産と全国平均のネギ価格(各年度12月、1月、2月、東京中央卸売市場)

原発事故前は福島産ネギはほぼ全国価格と同等の価格で取引されていましたが、原発事故後は全国平均に比べ2割以上安くなりました。12月と翌年1月の平均価格を2014年12月からと15年12月について見ると
 2014年12月・15年1、2月 △33円安
 2015年12月・16年1、2月 △49円安
で価格差は拡大してます。
 この現象を福島県の地方紙の福島民友は「風評被害」と報じています。理由は下記の通りです(7)。
 ①福島産米は全数検査されてる。
 ②その他の福島産も厳しい基準値の下、放射性物質検査を続けてきた。
 ③食品の基準値は元々、ストロンチウムの存在も考慮して定められている。
 但し「福島産米は全数検査」は福島原発事故後に導入された福島県だけで実施されている検査ですので、精度を担保するデータがあって初めて信頼ができるものですが、そのようなデータは公表されていません。それどころか福島県のデータを解析すると1キログラム当たり100ベクレルの基準値に対し74ベクレル以上の誤差があり、およそまともな検査とは言えません。
 福島県が実施する「その他の福島産の放射性物質検査」ですが、他に比べ低く出る検査で、しかもセシウム汚染リスクが高い物は避けています。検査を実施しているのは福島県農林水産部に所属する「福島県農業総合センター」で中立性に問題があります(8)。
 「ストロンチウムの存在」はセシウム対して一定割合を考慮して基準値に定められていますが、実際の検査は殆どされていません。僅かに厚生労働省が色々な食物をごちゃまぜにしてまずセシウムを測定し、その中からセシウム濃度が高い物だけでを測るMB方式の検査があるくらいです。この検査は「ごちゃまぜ」し「セシウム濃度の高い物だけ測定」するので、ストロンチウム90の割合が低く出るような検査ですが、それでも想定した割合を超えているのもがあります(8)。
 福島民友は根拠になり得ない事を根拠に福島を恐れこれを避ける行為を「風評被害」としています。このような事が消費者に正しく理解されば福島産を避けるのは当然であり、福島産ネギの価格差が広がるのは当然の結果です。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 福島県漁連は福島県相双沖のホッキガイ漁を今年6月から再開することを決めたそうです。原発事故後5年間は禁漁が続いていました(9)。福島のお魚のストロンチウム90に不安を持っている人は多いと思います。以下に福島第一原発の排水路の一つのK排水路の放射性物質濃度を示します。
高濃度の全ベータが見つかるストロンチウム90濃度
 ※(10)を集計
 図-2 福島第一原発K排水路の放射性物質濃度

 セシウムだけでなくストロンチウム90に由来する全ベータ(11)が見つかっています。ストロンチウム90に不安を抱く人は多いと思います。こうした不安を解消する最も確実な方法はストロンチウム90を測定することです。事故から5年も経っているので測ろうと思えば測れます。でも福島県の担当課のHP(12)を見る限りストロンチウム90のデータはありません。
 何故に測らないかと原子力ムラに聞けば「食品の基準値は元々、ストロンチウムの存在も考慮して定められている。」ですが、万が一「考慮」に使った想定と異なる結果が出てくれば、影響は大きいと思います。(=^・^=)は福島に対して不信感を持っています。一度「想定」で決めたことと矛盾する可能性が出そうなデータは一切公表されていません。(=^・^=)には「臭い物には蓋」にしか見えません。
 この所、福島県の地方紙の福島民友は1面に福島風評被害キャンペーンを載せています。昨日(4月6日)は(13)
 「『福島第1原発の汚染水問題が解決しないうちは、安全性は信用できない』。韓国の市民団体の矛先は日本政府に向けられる。」
 でもこれは韓国だけの発想ではないと思います。福島第一からはストロンチウム90由来の全ベータが見つかっていおり、ストロンチウム90が測定されていない現状を考えれば
 福島第1原発の汚染水問題が解決しないうちは、他に安全性を示すデータが示される見込みが無いので、福島を「安全」と言い切ることはできません。
 今日は年1ミリシーベルトにこだわるべきでないとの主張です(14)。
1mSvにこだわるなと報じる福島民友
 ※(15)を引用
 図-3 年1ミリシーベルトにこだわるべきでないとの主張を掲載する福島民友

 ICRPの勧告を見ると(16)、放射線のリスクが被ばく線量に比例して増えることを前提に、年1ミリシーベルトの被ばくなら社会的許容できるとするものです。長期的に見れば年1ミリシーベルトにすべきです。先月は環境大臣が「東京電力福島第一原発事故後に国が除染の長期目標を年間被ばく線量一ミリシーベルト以下に定めたことに『何の根拠もない』」との発言を撤回せざるを得なくなっています(17)。自らにメリットの無い事柄に対して敢て「リスク」を取る冒す必要はありません。これは福島の方も同じだと思います。
 福島県は鶏肉(地鶏)の生産に力を入れています(18)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(19)。でも福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
※(20)を引用
 図―4 福島産鶏肉が無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(3)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島原発賠償・6兆円突破―これからもまだまだ増える―
(5)栄養と美味しさ満点!ふくしまの冬野菜たち! | ふくしま 新発売。
(6)東京都中央卸売市場-統計情報検索を各年12月と翌年1、2月、葉茎菜類 ⇒ねぎで検索
(7)【復興の道標・不信の連鎖-1】「食の安全」どう伝える 事故直後の誤解...今も:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(8)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(原発事故5年目)―福島産を許容する地域では葬式が7.4%増加―
(9)「ホッキ漁」6月再開へ 相双漁協、5年ぶり復活検討:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(10)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(11)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(12)農林水産物の緊急時環境放射線モニタリング結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(13)【復興の道標・不信の連鎖】根深い韓国での風評 草の根交流に影:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)【復興の道標・不信の連鎖】除染基準「1ミリ」の誤解 建設的な議論できず:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(15)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-を4月6日に閲覧
(16)ICRP: ICRP Publication 103
(17)東京新聞:環境相「根拠ない」撤回 除染目標年1ミリシーベルト以下:政治(TOKYO Web)
(18)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
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  1. 2016/04/06(水) 19:46:25|
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