めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

指定廃棄物、栃木県塩谷町集約論

 宮城県の地方紙の河北新報は福島原発事故で出た放射性廃棄物の処分につて、4月7日付の社説で
「うがった見方をすれば、総量激減を見越して処分場建設を撤回し、『福島集約』に持ち込もうという布石とも取れる。」
と論じ(1)暗に福島集約を主張しています。でも福島は復興で手一杯で、他のものまで引き受ける余裕が無く現実的ではありません。(=^・^=)は栃木県塩谷町の集約するのが現実的だと思います。理由は以下の通りです。
 ①福島県は復興で手一杯で他県の廃棄物を受けいれる余裕がない。
 ②4県に最終処分場を造ることは事実上困難と思われます。その分、1箇所に集約すれば、4箇所の調整に係る時間と費用が削減でき、最終処分の完了時期を早めることにつながる。
 ③福島を除くと、栃木県の指定廃棄物が最も多く栃木県内に作るのが合理的である。
 ④栃木県塩谷町の最終処分場候補地は福島同様に汚染されている。
 ⑤栃木県塩谷町の人口は減少が予想され、影響を受ける人数が少なくて済む
 ⑥塩谷町は東京電力から受電しており(3)、福島第一原発の恩恵を受けていた。
 ⑦塩谷町は新幹線も高速道路もあるがインターも駅も無く地域振興策が取りやすい。
 栃木県塩谷町では8月に町長選があります(5)。それに間に合うように町民が乗りたくなるような地域振興策を国が提示できれば、町長選の争点にできると思います。そしてこれを受け入れる候補が勝てば「指定廃棄物」の問題は一気に解決します。

1.指定廃棄物と放射性廃棄物
 福島原発事故によって放射性物質が東日本各地にばら撒かれました。現行の制度でも、セシウム137の濃度が1キログラム当たり100ベクレルを超えるものは「放射性廃棄物」とされています(7)。このうちセシウムの濃度が1キログラム当たり8000ベクレル以上の物を指定廃棄物とよび、国が引き取り各県に処分場を作り国が保管することになっています(8)。以下に指定廃棄物の各県保管量を示します。
福島以外では栃木が最も多い指定廃棄物
 ※1(8)を集計
 ※2 福島県
 図-1 指定廃棄物の都県別保管量

 図に示す通り東日本各地に広がっています。福島県を除けば環境省は指定廃棄物の処分場を作ろうとしているのですが、候補に上がった市や町はいずれも反対しており処分の目途が立っていません(1)(9)(10)(11)。これについて宮城県の地方紙の河北新報は4月7日付の社説で
「うがった見方をすれば、総量激減を見越して処分場建設を撤回し、「福島集約」に持ち込もうという布石とも取れる。」
 と論じ、最後を
「排出責任は東電と国にあることをかみしめつつ、政治の覚悟を望む。」
と閉めています(1)。暗に福島集約を主張しています。
 指定廃棄物を福島県内に集約してはとの意見があります(9)(12)。いわゆる福島集約論です(13)。(=^・^=)は現実性が無いと考えています。福島県が受けとおた復興予算のうち使われた割合(執行率)は59.9%で、1兆6367億円を積み立てています(14)。なぜこのような事が起こったかと言えば、やらなければならない事が多すぎて対応がとれなかった思います。東部に避難区域を抱える福島県川俣町(15)では、先の震災で役場は被災し使えなくなったのですが、いまだに新庁舎の建設工事に入れていません(16)。除染(17)、復興住宅の整備(18)、放射線管理あるいは避難指示解除の準備等(19)、他にもやらなければならない事が多く手が回らない為と思います。福島は自らの復興で手一杯で(上手く行っているとは思えませんが)、他所から廃棄物を受け入れ処分する余裕はありません。
 だとしたら福島県外の一箇所を選び、集約するのも一つの選択肢だと思います。図-1に示す通り、福島県を除けば指定廃棄物の保管量は栃木県が最も多くなっています。また、宮城県内で実施されたアンケートでは、
「最終処分場どこに作るべき?」の質問に
「福島第一原発周辺」 30%
「東京電力管内」 29%
「宮城県内」 22%
と答えています(20)。宮城県内で処分するより県外で処分する意見が多く、最終処分場の設置先に福島の他に「東京電力管内」を上げる方が多くいます。福島第一原発事故で出た廃棄物は福島第一や第二で作った電気の恩恵を受けた所が引き取るべきとの考えだと思います。栃木県は指定廃棄物の量が福島を除けば他に比べ多く、東京電力管内でもあるので(21)、福島県外に最終処分場を作るとしたら栃木県内が最適です。

2.汚染されている塩谷町
 栃木県塩谷町は栃木県北部に位置する町です。
栃木にも広がる汚染帯
 ※(22)の数値データを元に(23)に示す手法で4月1日時点に換算
 図-2 栃木県塩谷町

 以下に塩谷町の汚染状況を示します。
最終処分場候補地はすでに汚染されている栃木県塩谷町
※1(22)の数値データを元に(23)に示す手法で4月1日時点に換算
 ※2「最終処分場候補地」は(24)による。
 図-3 栃木県塩谷町の汚染状況

 図に示す通り、栃木県塩谷町は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(25)を超えた地域が広がっています。塩谷町は最終処分場の候補地になっていますが(4)、その場所も図で示す様に「除染」が必要なレベルまで汚染されています。塩谷町の除染はほぼ完了しているので(26)、今後の改善は見込めません。
 塩谷町の人口は現在は11,431人ですが45年後の2060年には半分以下の約4,700人になると予想しています(27)。
45年年後に半分以下になる塩谷町人口
 ※(27)を引用・加筆
 図-4 塩谷町の人口予測

(=^・^=)は以下の理由で、指定廃棄物の最終処分場は栃木県塩谷町が最適と考えます。
 ①福島県は復興で手一杯で他県の廃棄物を受けいれる余裕がない。
 ②4県に最終処分場を造ることは事実上困難と思われます。その分、1箇所に集約すれば、4箇所の調整に係る時間と費用が削減でき、最終処分の完了時期を早めることにつながる。
 ③福島を除くと、栃木県の指定廃棄物が最も多く栃木県内に作るのが合理的である。
 ④栃木県塩谷町の最終処分場候補地は福島同様に汚染されている。
 ⑤栃木県塩谷町の人口は減少が予想され、影響を受ける人数が少なくて済む
 ⑥塩谷町は東京電力から受電しており(3)、福島第一原発の恩恵を受けていた。

4.(=^・^=)が考える最終処分場の付帯施設
 幾ら塩谷町が最適だといっても、塩谷町に最終処分場を受け入れるメリットが無いと受け入れてはもらえません。ある程度の掴み金は当然ですが、最終処分場には十分な付帯施設をつけるべきと思います。
 ①東北道から処分場に延びる高規格道路
  塩谷町は高速道路がありますが、インターチェンジがありません(4)。これでは全国から集まる指定廃棄物をは運ぶのに不便です。町内を走る既存の高速道路(東北道)から最終処分場に延びる高規格道路が必要です。町民も使えるように途中にインターチェンジを設けるべきと思います。
 ②新幹線の駅と空港
  最終処分場ができればその管理に日本国内や海外の専門家の知恵を借りる必要があります。そうした方が容易に塩谷町を訪れる事ができるように、新幹線の駅と、栃木県には空港が無いので空港も必要です。空港は利用者がいないなと航空会社が飛行機を飛ばさないので、新幹線の駅と一体で整備し利便性を高めるべきです。

 ③国立の医療系大学
  最終処分場が出来れば健康に不安を覚える住民もいると思います。ところが栃木県には国立の医学部がありません。そうした不安を解消するために医学部を含む国立の医療系大学が必要です。医師だけでは医療は成立しないので、看護師さんを養成する看護学部や、臨床検査技師、X線技師あるいは理学療法師などを養成する学部も必要です。

 ④工業団地
  最終処分場ができればそこで使う機材の供給が必要です。その為には塩谷町内に新たな工業団地を整備すべきです。また企業が進出しやすいように、福島県の旧避難地域並みの企業立地補助金(29)も用意する必要があります。
 以下に(=^・^=)がイメージする付帯施設を示します。
(=^・^=)が考える最終処分場付帯施設
 ※1 ジャンクションはJCで略す
 ※2 インターチェンジはICで略す
 図-5 (=^・^=)が考える最終処分場の付帯施設

 塩谷町では8月に町長選挙があります(5)。それに間に合う会うように付帯施設も含めた最終処分場の案を出して欲しいと思います。これらの付帯施設が塩谷町の皆様に魅力的なのなら、最終処分場の受け入れを容認する候補が出て、選挙で勝てば指定廃棄物の問題は解決します。

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
指定廃棄物の最終章分場は「究極の迷惑施設」です。こうした迷惑施設をつくるときは、普通は地域振興策も一緒に出て来るものだと思います。でも指定廃棄物最終処分場のニュースではあまり見ません。安倍出戻り内閣はあまり真剣ではないようです。(=^・^=)の住む街でももう5年間も指定廃棄物がおきっぱなしです。塩谷町でも福島でもいいから運びだして欲しいと思っています。安倍出戻り総理は無責任です。無責任な総理では福島の方は心配だと思います。
これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県いわき市の特産物にイチゴがあります(30)。いわき市のイチゴはたわわに実っっており甘くてジューシーだそうです。今はいわき市でもイチゴ狩りが楽しめます(31)。福島県いわき市はイチゴのシーズンです。福島県は福島産について「食の安全・安心を確保するため、生産、製造・加工、流通、消費の各段階において、食品中の放射性物質検査を実施しています。 」と主張してます(32)。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産イチゴはありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(33)を引用
 図―6 福島産イチゴが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)宮城・指定廃処分場/事態打開へ政治の覚悟は4月7日 河北新報
(2)反対理由Q&A - 加美町・放射性廃棄物最終処分場建設に断固反対する会
(3)栃木北支社│電気工事店様向け│東京電力パワーグリッド
(4)塩谷町 - Wikipedia
(5)- 栃木県塩谷町 - 塩谷町長選挙の日程が決まりました
(6)日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -
(7)日本のクリアランス制度 (11-03-04-10) - ATOMICA -
(8)指定廃棄物について|放射性物質汚染廃棄物とは|放射性物質汚染廃棄物処理情報サイト|環境省
(9)反対理由Q&A - 加美町・放射性廃棄物最終処分場建設に断固反対する会
(10)- 栃木県塩谷町 - 指定廃棄物最終処分場候補地選定までの経緯と現状
(11)千葉市:指定廃棄物関連情報
(12)【復興の道標・ゆがみの構図-3】乱暴な「福島県集約論」 見えない国の関与:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(13)めげ猫「タマ」の日記 指定廃棄物・福島集約論について
(14)会計検査院:復興予算4割が未執行 4年で3.6兆円残る - 毎日新聞
(15)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)新庁舎建設 - 川俣町公式ホームページ
(17)除染の進ちょく状況お知らせ - 川俣町公式ホームページ
(18)復興公営住宅の進捗状況(県北) - 福島県ホームページ
(19)震災・原子力災害関連情報 - 川俣町公式ホームページ
(20)指定廃棄物最終処分場に関するアンケート 結果概要 | KHB東日本放送
(21)東京電力 - Wikipedia
(22)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (CSV)」
(23)めげ猫「タマ」の日記 福島避難区域再編3年目―放射線量はこれからどうなる―
(24)候補地の状況 - 塩谷町民指定廃棄物最終処分場反対同盟会
(25)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(26)栃木県 塩谷町|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(27)- 栃木県塩谷町 - 塩谷町総合戦略を策定しました
(28)(27)中の「総合戦略(人口ビジョン①)」
(29)ふくしま産業復興企業立地補助金のページ - 福島県ホームページ
(30)いわき市 - Wikipedia
(31)暖かい温室でいちご狩りを楽しもう!2015-16 | いわき市 観光情報サイト
(32)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(33)平尼子店 | マルト - 店舗情報
スポンサーサイト
  1. 2016/04/08(金) 20:25:05|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<トラブルいっぱい福島原発(4月2週)―福島第一汚染水処理は破綻― | ホーム | 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月1週)―茨城のヒラメからセシウム、福島いわきは18件全数ND―>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/1768-01e9e475
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)