めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(4月2週)―福島第一汚染水処理は破綻―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、4月2週(4月3日から9日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①凍土壁凍結開始も汚染水の増加は加速
 ②汚染水タンクは一ヶ月間、増設できず
 ③満タンの為、ALPS停止
 ④汚染水貯蔵施設の水位が基準水位を超え溢れる寸前に
等のトラブルがありました。福島第一の汚染水処理は事実上破たんしました。

1.凍土壁凍結開始も汚染水の増加は加速
 福島第一のタービン建屋には日々、汚染水が流れ込んでいます。放置すると溢れてしまうので
 タービン建屋⇒貯蔵施設⇒セシウム吸着装置⇒SR処理水タンク⇒ALPS⇒処理水タンク
の順で処理されています(2)(3)(4)(5)。以下に福島第一の汚染水量を示します。
増え続ける福島第一汚染水
 ※(6)を集計
 図-1 福島第一の汚染水量

 どんどん増えていて、増加が止まる気配がありません。3月31日にタービンや原子炉建屋の回りを氷の壁で囲み、汚染水の流入を防止する凍土壁の凍結が開始されました(7)。以下に週毎の福島第一の汚染水増加量と降水量を示します。
先週に比べ増加した汚染水増加量
 ※(6)(8)を集計
 図―2 汚染水増加量と降水量

 図に示す通り凍土壁凍結開始前の先週に比べ、汚染水の増加量が増えています。図に示す様に雨が降ると汚染水の増加が加速する傾向があり、今週は雨が降ったので原因は雨だとは思いますが、とりあえずのご報告です。

2.汚染水タンクは一ヶ月間、増設できず
 以下に最終段の処理水とそれを保管する処理水タンクの容量を示します。
1ヵ月以上増えていない処理水タンク容量
 ※(6)を集計
 図-3 処理水量とタンク容量

 図に示す通りタンク容量が増えていません。3月4日から1ヶ月以上も福島第一では汚染水タンクの増設が止まったままです。

3.満タンの為、ALPS停止
 図-3に示す様にタンクの増設が出来ないので、汚染水を先に送れません。東京電力の会見によれば(9)、最終段の処理水タンクが満タンになったので、ALPS(多核種除去設備)を止めざるを得なくなったそうです。ALPSは4月4日から止まったままです(10)。

4.汚染水貯蔵施設の水位が基準水位を超え溢れる寸前に
 タービン建屋から汲み上げた汚染水を最初に貯蔵する貯蔵施設には「プロセス主建屋」と「高温焼却炉建屋」があります。汚染水が溢れ出ないように、水位の上限が決められています。高温焼却炉建屋では海抜で2.754メートルです(11)(12)。ところが4月8日午前7時にこの値を超え海抜2.861メートルに達したそです(11)。汚染水が溢れる寸前に至ったようです。原因について報道を見る限り「15時間、誰も水位を確認していない状況」とか(13)、「 汚染水の移送を担当するグループが、7日に試運転した浄化装置が本格稼働したと誤って認識し、焼却炉側に移送したのが原因とみられる。」(14)とされていますが、本質は汚染水が行き場を失い管理に余裕が無くなった事です。福島第一原発の汚染水は溢れる寸前の状態になり、汚染水管理は破綻しました。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
福島第一の汚染水管理は破綻を解消するには汚染水タンクの増設しか手はありません。でも汚染水タンク工事では過去に死亡事故を起こしています(15)。絶対に無理はしてはいけないと思います。福島復興の為に人柱は立ててはなりません。下請けさん死んだり、ケガをするくらいなら汚染水を漏らした方がマシだと(=^・^=)は考えます。
トラブルが続く福島の方は心配だと思います。福島県が力を入れている野菜にアスパラガスがあります(16)。 現在、福島県内で栽培されているアスパラガスのうち、95%以上は会津地区から出荷されています(18)。4月に入り会津はアスパラガスのシーズンです(18)。福島産アスパラガスは美味しいそうです(19)。福島県は福島産アスパラガスの安全を「宣言」しました(20)。でも、会津地方の中心市の会津若松市のスーパーのチラシには福島産アスパラガスはありません。
他県産はあっても福島産アスパラガスが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―4 福島産アスパラガスが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月1週)―無許可工事で汚染水漏れ―
(2)めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(3)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(4)原子炉の安定化|東京電力
(5)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第246報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(6)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(7)陸側遮水壁|東京電力
(8)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(9)【2016年4月4日】東京電力 記者会見 - 2016/04/04 17:30開始 - ニコニコ生放送
(10)2016年04月04日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(11)2016年4月8日高温焼却炉建屋の建屋滞留水水位の運転上の制限の逸脱について(PDF 448KB
(12)2016年04月08日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(13)「汚染水水位」基準超える 高温焼却炉建屋、15時間確認せず:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)<福島第1>建屋の滞留水 水位制限超え上昇4月9日 河北新報
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島原発で死んだ下請けさんは「国策」の犠牲者―でも何もしない安倍出戻り総理―
(16)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(17)アスパラ JA全農福島県 野菜 産地 栽培 出荷
(18)JAあいづ管内の生産品 – アスパラガス | JAあいづ
(19)3色のアスパラガスを食べくらべ!(南会津町) | ふくしま 新発売。
(20)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(21)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/04/09(土) 19:44:33|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
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コメント

汚染水、まだ駄目なのですか・・・・。残念です。
素人考えだけれど、イチエフの敷地ぎりぎりに渓谷かとおもわれる位深い空濠を作って、地下水がイチエフ敷地内に入らないようにしたらどうなのでしょうかねー?
今のままでは全然ダメじゃん。発想の転換が必要なのではないですか?テプコ。。
  1. 2016/04/10(日) 11:51:21 |
  2. URL |
  3. なう #-
  4. [ 編集 ]

Re: タイトルなし

なう様
コメントありがとうございます。
Q>イチエフの敷地ぎりぎりに渓谷かとおもわれる位深い空濠を作って、地下水がイチエフ敷地内に入らないようにしたらどうなのでしょうかねー?
A>地下水位が下がって、汚染水が逆流しませんか?
  1. 2016/04/10(日) 19:44:40 |
  2. URL |
  3. mekenekotama #-
  4. [ 編集 ]

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