めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(4月2週)―外洋8地点から全ベータ―

 福島第一原発汚染水の4月2週(4月4日から10日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、高濃度の放射性物質が見つかっています。
 ①外洋の8地点から全ベータ
 ②地下貯水槽の周囲で全ベータが急上昇
 ③サブドレン排水のトリチウム濃度は過去最高
 ④港湾内、サブドレン排水口近くのトリチウム濃度は上昇中
 ⑤上昇を続ける地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 ⑥海岸付近の井戸から過去最高のストロンチウム90

1.外洋の8地点から全ベータ
 事故から5年以上経過しましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。今週は8地点で全ベータが検出されました。
外洋8点から全ベータが見つかる福島第一原発沖
 ※1 (4)~(6)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 この中で気になるのが「5,6号機放水口北側」です。以下に全ベータ濃度の推移を示します。
上昇傾向を示す5,6号機放水口北側の全ベータ濃度
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―2 5,6号機放水口北側の全ベータ濃度

 図に示すとおり、原発事故から5年近く経ちましたが、3月に入り上昇傾向をして示しています。この先が心配です。

2.地下貯水槽の周囲で全ベータが急上昇
 地下貯水槽は一時期、汚染水の保管に利用されていましたが、汚染水漏れををお越し使われなくなりました(8)。ただし、一時は高濃度の汚染水が貯められていたので、周囲に観測井戸を掘り地下水の汚染の有無を観測してます(8)。従前の記事でこの井戸の水がら突然に全ベータが見つかった旨の記事を記載しましたが(9)、今週は別の観測孔で全ベータが急上昇しました。以下に地下貯水槽周囲の全ベータ濃度を示します。
全ベータが見つかる地下貯水槽の周囲
※1(7)を集計
 ※2 位置は(8)による。
 図-3 下貯水槽周囲の全ベータ濃度

 このうち、地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度を示します。
急に上昇した地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度
 ※(7)を集計
 図-4 地下貯水槽i(漏えい検知孔水)南西側の全ベータ濃度

 突然の上昇です。東京電力の会見を聞いていると(10)、原因は分かっていないそうです。


3.サブドレン排水のトリチウム濃度は過去最高
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(11)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(12)半年以上が経過しました。
 以下にサブドレン排水のトリチウム濃度の推移を示します。
どんどん上昇し過去最高を記録したサブドレン排水のトリチウム濃度
 ※(13)を集計
 図―5 サブドレン排水のトリチウム濃度

 どんどん上昇し今週は第三者機関の測定で、1リットル当たりのトリチウム濃度が過去最高(新記録)の
 1,000ベクレル
を記録しました。
 排出量も公表しているので(14)、濃度×排出量で累積のトリチウムの月別の排出量を求めてみました。
ベースをあげ累積で400億ベクレルを超えたサブドレントリチウム総排出量
 ※(14)(15)を集計
 図―6 サブドレンのトリチウム累積排出量

 今年に排出のペースを上げ累積では400億ベクレルを超えました。

4.港湾内、サブドレン排水口近くのトリチウム濃度は上昇中
 港湾内からは多種類の放射性物質が見つかっています。
色々な放射性物質が見つかる福島第一港湾内
 ※1 (5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は2月29日です。
  ※5 サブドレン排水口の位置は(16)による。
 図―7 福島第一港湾内の放射性物質濃度

(=^・^=)が気になったのは、物揚場前のトリチウム濃度です。3項で記載した通り、サブドレンのトリチウム排出は加速ぢています。図―7に示すように物揚場前の近くにサブドレンの排水口があります。以下に濃度の推移を示します。
上昇した物揚場前のトリチウム濃度
  ※1(5)を集計
  ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図-8 物揚場前のトリチウム濃度

1月に入り確り上昇いています。トリチウムに汚染されたサブドレン排水は確り海洋を汚染しています。

5.上昇を続ける地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(16)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(17)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(18)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた放射性物質が見つかる地下水バイパスや山側井戸
 ※1 (17)(18)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―9 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのはG-1井戸のトリチウム濃度です。いkに推移を示します。
上昇傾向が続くG2井戸のトリチウム濃度
 ※(17)を集計
 図―10 G-1井戸のトリチウム濃度

 今年に入りじわじわと濃度が上がっています。福島第一原発構内ではトリチウムの拡散が進み、やがて環境中にも出ると思います。東京電力は日報で(19)
「今回の分析結果については、前回と比較して有意な変動は確認されていない。」
等の表現(20)を良く使います。この表現では傾向を持って上昇する変動は無視するようです。

6.海岸付近の井戸から過去最高のストロンチウム90
 海岸付近は事故から5年以上経過しましたが、いまも高濃度に汚染された地下水が見つかるので汚染されたままです。時には過去最高(新記録)濃度の汚染水が見つかるので、汚染は今も進行しているのかもしれません。
高濃度に汚染された地下水が見つかる福島第一の海岸
 ※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 ※4 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は3月上旬。
 図―11 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 以下にNo1-14井戸の放射性物質濃度の推移を示します。
上昇傾向を示し過去最高を記録したNo14のストロンチウム90
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
 ※3 ストロンチウム90はSR90と略す
 図―12 No1-14井戸の放射性物質濃度

 図に示す様に、上昇が続いています。この先が心配です。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表①)をこちら(ブログ図表②)参照ください。
汚染水漏れが続く福島第一では福島の方は心配だと思います。福島県が力を入れている果物にモモがあります(21)。キャペーンクルーの募集など(22)準備も進んでいるようです。福島のモモは一つ一つの美味しさが保証されています(23)。実際に楽しめるのは7月くらいからで(24)、少し先ですが、福島産モモを使った酎ハイなら今も楽しめます。こちらも美味しいそうです(25)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産モモのた酎ハイはありません。
かんきつ類はあっても福島産モモの酎ハイが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―13 福島産モモのチューハイが無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(4月1週)―地下水バイパス井戸からは過去最高のトリチウム―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を3月6日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(2)中の「南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)[PDF]地下貯水槽からの汚染水漏えい 及び 対応状況 ... - 東京電力
(9)(2)中の「地下貯水槽に関する分析結果」
(10)【2016年4月7日】東京電力 記者会見 - 2016/04/07 17:30開始 - ニコニコ生放送
(11)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(12)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(13)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(14)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(15)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(17)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(18)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(19)福島原子力事故に関する更新|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社
(20)2016年04月04日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(22)フルーツを食す - 福島市ホームページ
(23)食べ頃カレンダー
(24)「キリン 氷結® もも」を新発売|2016年|ニュースリリース|キリン
(27)イオン郡山フェスタ店
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  1. 2016/04/10(日) 19:45:08|
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