福島第一原発事故によって、東京電力はこれまでに6兆円を超える賠償を支払い(1)(2)、総額を7兆6585億円と見込んでいます(3)。そんなお金は東京電力にはないので「原子力損害賠償・廃炉等支援機構」が、東京電力に資金援助しています(4)。ここもお金が無いので、一時的には銀行からお金を借りいるのですが、そのうちには返さなくてはならないので、全国の電力会社から毎年お金を集めています(5)。3月31日に2015年度分の分担金が発表になりました(6)。
①全国の電力会社が負担する一般分担金 1,630億円
②東京電力が負担する特別分担金 700億円
です。電力会社だってそんなお金は無いので、元を正せば(=^・^=)も支払う電気代です。
以下にこれまでの推移を示します。

図ー1 福島第一原発賠償の負担金(分担金)
これまでの総額は
6,183億円
です。これに国の保険が別に1,889億円ありますで(2)、これまでに手当ができたお金は8,062億円で残り6兆8523億円が必要です。2015年度の合計は2,330億円ですので、このペースで行けば約30年かかります。以下に賠償見込み額の推移を示します。
以下に東京電力の賠償見込み総額の推移を示します。

※(3)を集計
図―2 賠償の支払い見込み総額の推移
どんどん増えています。これからも増えて行くと思います。現時点で言えることはあと数十年間は(=^・^=)も支払う電気代に福島原発賠償が上乗せされ続ける事です。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(
ブログ図表)を参照ください。
賠償の支払い見込み総額なんでころころ変わるかと言えば、(=^・^=)は福島第一原発事故の影響をできるだけ小さく見せたい方が居る為と思います。福島原発事故直後は賠償総額がいくらになったかはそれなりのニュースになりましたが、最近はあまり大きなニュースになりません。昔の低い見積もりのままだと思っている人が入るかもしれません。
こうした方は他の福島リスクも小さく見せたいと思う筈です。そして根拠があろうが無かろうが福島は「安全」と叫び、福島を正しく恐れ避ける行為を「風評被害」と批判すると思います(7)。これでは福島の方はは不安だと思います。
原発事故後に福島からは当時の暫定基準値を超えるセシウム汚染牛が出荷されました(8)。消費地で見つる汚染牛がなぜ産地の福島で見つからなかったかの明確な説明はいまだになされていない気がします。それでも福島は牛肉の生産に力を入れているようです(9)。福島県郡山市の牛の飼育頭数は7,825 頭で福島県最大です(10)。福島牛は、鮮やかな色合いと良質の霜降りをもつ絶品だそうです(11)。福島県は福島牛は「安全」だと主張してます(12)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。

※(13)を引用
図―3 福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
めげ猫「タマ」の日記 福島原発賠償・6兆円突破―これからもまだまだ増える―(2)
賠償金のお支払い状況|東京電力(3)
特別事業計画の変更の認定について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社(4)
原子力損害賠償・廃炉等支援機構 - Wikipedia(5)
(資金調達用)平成27年4月版 - 原子力損害賠償・廃炉等支援機構(6)
原子力損害賠償・廃炉等支援機構(7)
めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(原発事故5年目)―福島産を許容する地域では葬式が7.4%増加―(8)
放射性セシウムを含む稲わらを与えた肉用牛について - 埼玉県(9)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(10)
届出情報の統計-目的別索引-牛の個体識別情報検索サービス中の「【平成27年10月31日公表】」⇒「飼養頭数 牛の種別 市区町村別 平成27年9月末時点 」
(11)(9)中の「福島牛」
(12)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(13)
2016年4月10日(日)発行の鎌倉屋折込チラシ
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- 2016/04/14(木) 19:43:24|
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