めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水は海洋放出計画が固まる?計画に従えば毎月12兆ベクレルのトリチウムが海へ

 経済産業省は4月19日、東京電力福島第1原発の処分方法について、濃度を薄めて海中に放流する「海洋放出」が最も短期間に低コストで処分できるとする試算を明らかにしました(1)(2)。海洋放出に一歩、踏み出した感じです。期間は最大で88ヶ月で(=^・^=)なりに試算すると毎月12兆ベクレル、年間144兆ベクレルです。
 福島第一原発では原子炉やタービン建屋に流れ込んだ地下水や周囲から回収した汚染水をタービン建屋に流し込むなどして日々、汚染水が増えています(4)。
 日々増え続ける福島第一汚染水
 ※(4)を集計
 図―1 日々、増え続ける福島第一原発汚染水
   
このままでは溢れてしまうので、
タービン建屋⇒貯蔵施設⇒セシウム吸着装置⇒SR処理水タンク⇒ALPS⇒処理水タンク
の順で処理されています(3)(5)(6)。処理が終わってトリチウム等の一部の放射性物質は除去できないので(7)、汚染水は今は汚染水タンクにため続けています。これを88ヶ月かけて「海洋放出」が最も短期間に低コストで処分できるとする試算を明らかにしました(1)(2)。
汚染水の海洋放出計画を報じる福島民友
 ※(8)を引用
 図-2 福島第一原発汚染水の海洋放出計画を報じる福島県の地方紙の福島民友

 試算きは期間が52~88ヶ月、費用が17~34億円と書いてありましたが、どの程度の環境負荷があるかは書いていません。そこで(=^・^=)なりに試算してみました。試算方法は
 ①現状のトリチウムの総量を試算し88ヶ月に等分し、一ヶ月当たりの放出量を求める。
 ②現状のトリチウムの新規発生量を求める
 ③①と②を合算し、一月当たりの放出量とする。
です。
 東京電力は週毎に汚染水量を公表しています(4)。月に1回のペースでタービン建屋から汲み上げた汚染水の濃度も発表しています(9)。各時期の汚染水の増加量×濃度×半減期による減衰分(10)の合計でタンク内に保管されている汚染水中のトリチウムの総量を求めます。
増え続ける福島第一のトリチウム総量
※1(4)(9)で集計
 ※2 トリチウムの半減期は12.3年(10)
 図―3  福島第一のタンク内のトリチウム保管量

 日々増え続け現時点(4月14日)には総計で591兆ベクレルです。これを88ヶ月で等分すると月々6.7兆ベクレルです。
 以下に汚染水中のトリチウム濃度を示します。
下がらなくなった福島第一汚染水のトリチウム濃度
 ※(9)を集計
 図-4 福島第一汚染水のトリチウム濃度

 当初は急激に下がったのですがこのところ1リットル当たり30万ベクレル前後で安定しています。原子力発電所のトリチウムはウランが核分裂によって3つの破片に割れる三体核分裂(11)や原子炉内の冷却水が中性子と反応してできる物(12)がありますが、福島第一原発事故で冷却水は全て蒸発しているので、汚染水内のトリチウムは核分裂反応で発生し、元々はデブリの中にあった物だと思います。東京電力はそのような説明をしています(13)。そして今もデブリの中に残っているトリチウムもあるはずです。濃度が下がらなくなったのはデブリから汚染水に移動するトリチウムと外からの水で薄まる効果がバランス(あるいは相殺)した結果だと(=^・^=)は想像していますが、再臨界によって新たにトリチウムが出来ている可能性も否定しません。
 トリチウムの濃度が一定なので、今後は汚染水中に一定のペースでトリチウムが移ってきます。やはり濃度×汚染水増加量で過去1年の平均の増加量を見ると毎月4.3兆です。合計して毎月12兆ベクレル、年間144兆ベクレルです。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
毎月12兆ベクレル、年間144兆ベクレル放出が多いか、許容すべき数字かは読者の判断にゆだねる事にしますが、トリチウムの安全性については色々と議論があります(14)。東京電力の資料では(13)飲んでも「安全」と主張していますが、食べても安全とは言っていません。多分、海洋放出が決まれば今以上にトリチウムの安全性が喧伝されるでしょうが、それを主張するのは安倍出戻り内閣、東京電力、福島県だと思います。この方達は福島原発事故前は原発は「安全」といっていたような気がします(15)(16)(17)。いつ大量のトリチウムがばら撒かれるかも知れない福島では、福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にトマトがあります(18)。福島にはトマト工場があり(19)、福島産トマトは一年中楽しめます(20)。福島のトマトは美味しいそうです(21)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(22)。でも福島県会津若松市スーパーのチラシには福島産トマトはありません。
熊本県産はあっても福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―5 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様も見習い「フクシマ産」でなく「熊本産」を食べて応援します。あの世行の心配もしなくていいし(24)。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)海洋放出など初試算 経産省が処分期間と費用 第一原発トリチウム | 県内ニュース | 福島民報
(2)海洋放出...最短・低コストで処分 汚染水対策・トリチウム処理:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(3)汚染水対策の主な取り組み|東京電力
(4)プレスリリース|東京電力中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について 」
(5)めげ猫「タマ」の日記 SR処理水について
(6)原子炉の安定化|東京電力
(7)汚染水の浄化処理|東京電力
(8)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-を4月20日に閲覧
(9)報道配布資料|東京電力中の「水処理設備の放射能濃度測定結果 」
(10)半減期 - Wikipedia
(11)東京電力(株)・福島第一原子力発電所事故
(12)三重水素 - Wikipedia
(13)[PDF]福島第一原子力発電所でのトリチウムについて - 東京電力
(14)めげ猫「タマ」の日記 トリチウムは危険・安全?
(15)安倍晋三 - Wikipedia
(16)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(17)福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力
(18)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(19)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(20)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(21)今年もおいしい、トマト!トマト!トマト! | ふくしま 新発売。
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(23)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(2015)―福島産を許容する地域では葬式が10.5%増加―
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  1. 2016/04/20(水) 20:15:13|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

はあ~~~?
昔、チッソと言う会社が、水銀を川に流して、重大な被害を起こしましたよね。
原因が確定されるまでに、もの凄く時間がかかった。
トリチウムでも、同じことをしようとしているのですか?
それで逃げ切れるとお思いか?
ドイツが、何年たってもナチスを追い続けて断罪するように、今度はそういう出鱈目は、許されないでしょう。
  1. 2016/04/21(木) 20:35:59 |
  2. URL |
  3. なう #-
  4. [ 編集 ]

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