めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一原発汚染水(5月2週)―海岸付近の井戸から過去最高濃度の放射性物―

  福島第一原発汚染水の5月2週(5月3日から8日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、高濃度の放射性物質が見つかっています。
 ①2号機放水路の放射性物質濃度が上昇中
 ②地下貯水槽の周囲で全ベータが再上昇中
 ③下がらない港湾口の全ベータ
 ④高いままのける地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 ⑤海岸付近の井戸から過去最高濃度の放射性物
 ⑥サブドレンのトリチウムの累積放出量は500億ベクレルを突破

1.2号機放水路の放射性物質濃度が上昇中
 事故から5年以上経過しましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
事故から5年以上過ぎても放射性物質が見つかる福島第一外洋
  ※1 (4)~(6)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 この中で気になるのが2号機放水路・上流の放射性物質濃度です。以下に推移を示します。
上昇傾向に転じた2号機放水路・上流の放射性物質濃度
 ※(6)を集計
 図-2 2号機放水路・上流の放射性物質濃度

 図に示す通り4月中旬以降に上昇しています。ちょっと見にくいですが、トリチウム濃度は逆に下がっているので、セシウムや全ベータで汚染された汚染水が流れ込みセシウムや全ベータ濃度を上げ、トリチウムが薄められ濃度が下がったと思えます。いまも高濃度に汚染された汚染水が流れいます。流れ込んだ分だけは溢れ出し海を汚染すると思います。

2.地下貯水槽の周囲で全ベータが再上昇中
 地下貯水槽は一時期、汚染水の保管に利用されていましたが、汚染水漏れををお越し使われなくなりました(8)。ただし、一時は高濃度の汚染水が貯められていたので、周囲に観測井戸を掘り地下水の汚染の有無を観測してます(9)。今週も周囲の井戸で全ベータが見つかっています。
全ベータが見つかる地下貯水槽観測周辺
 ※1(9)を集計
 ※2 位置は(8)による。
 ※3 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 図-3 地下貯水槽周囲の全ベータ濃度

 図に示す通り海側の観測孔を中心にで放射性物質が見つかっています。やがて拡散し福島の海を汚染しそうです。 以下に観測孔A-1の全ベータ濃度を示します。
上昇に転じた地下貯水槽観測孔A1の全ベータ濃度
 ※(9)を集計
 図-4 観測孔A-1の全ベータ濃度

 一度は下がったのですが再び上昇し、これまでより高い値になっています。

3.3.下がらない港湾口の全ベータ
 港湾内からは外洋より高濃度の汚染水が見つかっています。
色々な場所で放射性物質が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)(5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 サブドレン排水口の位置は(10)による。
  ※5 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は4月4日
 図―5 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 この中で気になるのが港湾口の放射性物質濃度です。以下に推移を示します。
事故から5年以上経過しても見つかり続ける港湾口の全ベータ
 ※(5)を集計
 図―6 港湾口の放射性物質濃度

 東京電力は福島第一原発からの放射性物質の海洋流出を防止する対策を取ったと主張しています(10)。図に示す通り、港湾口の全ベータで見る限り下がっている様子がありません。ここは外洋と港湾内の境界です。当然ながら外洋に放射性物質は流れだしています。


4.高いままのける地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(11)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(12)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(13)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスおよび山側井戸
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのはG-2井戸のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。
上昇して下がらないG-2井戸のトリチウム
※(12)を集計
 図―8 G-2井戸のトリチウム濃度

 先週の記事で突然に上昇した旨を書きましたが(1)、図に示す通り戻っていません。

5.海岸付近の井戸から過去最高濃度の放射性物
  海岸付近の井戸からは高濃度に汚染された地下水が見つかっています。
高濃度に汚染された地下水が見つかる福島第一の海岸
 ※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―9 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 このうちNo3-4井戸のトリチウム濃度1リットル当たり4,400ベクレルは過去最高(新記録)です。原発事故から5年以上が過ぎましたが、今週も過去最高濃度の放射性物質が見つかっています。
 以下にNo3-4井戸のトリチウム濃度の推移を示します。
どんどん上昇し過去最高を記録したNo3-4井戸のトリチウム
 図―10 No3-4井戸のトリチウム濃度

 図に示す様に、昨年後半から上昇が続いています。原発事故から5年以上たっても、福島第一の汚染水漏れは酷くなっている気がします 
 
6.サブドレンのトリチウムの累積放出量は500億ベクレルを突破
  サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(15)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(16)半年以上が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(17)(18)、濃度×排出量で累積のトリチウムの排出量を求めてみました。
累積で500億ベクレルを突破したサブドレンのトリチウム累積排出量
 図―11 サブドレンの累積排出量

 累積で約514億ベクレルとなり,約500億ベクレルを突破しました。



<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表①)とこちら(ブログ図表②)を参照ください。
 止む事のない福島第一の汚染水漏れ、福島の方は不安だと思います。
 福島県が力を入れている野菜にアスパラガスやキュウリがあります。5月に入り福島はアスパラガスは本格シーズンです(19)。キュウリの出荷も始まりなした(20)。福島の今はアスパラガスとキュウリのシーズンです。福島のアスパラガスは美味しいそうです(21)。キュウリも美味しいそうです(22)。福島県は福島産アスパラガもキュウリも、ついでにいえばキャベツも「安全」だと主張しています(23)(24)。でも、福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産アスパラガスやキュウリはありません。つでにキャベツもありません。
他県産あっても福島産アスパラガスもキュウリも無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―12 福島産アスパラガスやキュウリが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様も見習い「フクシマ産」でなく熊本産を食べて応援します。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発汚染水(5月1週)―排水路放水口付近の海水は実質法令違反―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を3月6日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)(3)中の「福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)[PDF]地下貯水槽からの汚染水漏えい 及び 対応状況 ... - 東京電力
(9)(2)中の「地下貯水槽に関する分析結果」
(10)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(13)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果 」
(15)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(16)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(17)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(18)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(19)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(20)トピックス | JA夢みなみ
(21)3色のアスパラガスを食べくらべ!(南会津町) | ふくしま 新発売。
(22)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(24)(23)中の「やさい編 [PDFファイル/180KB] 」
(25)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
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  1. 2016/05/08(日) 19:43:50|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

事故が終息しているどころか、汚染がどんどん寸刻化しているって事じゃないですか!!!(涙)
諫早湾を締め切った時みたいな工事とかできないんですかね?
東電の資産全部売り払って資金を作り、汚染水が外洋に出ないようにして欲しいです。
送電網買う人いると思うよ。
  1. 2016/05/09(月) 16:32:53 |
  2. URL |
  3. なな #-
  4. [ 編集 ]

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