めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

フクシマを避ける福島県相馬市、南相馬市では癌患者が増えず。

 福島県の地方紙の福島民友が福島県相馬市、南相馬市では原発事故後も癌患者が増えていないと報じていた(1)。この地区は福島産を忌避する人が多く、出かける先も仙台方面が多い場所です。(=^・^=)は従前に「行かない、買わない、食べない」のフクシマ3原則を提唱していますが(2)、これで身は守れそうです。
 福島原発事故によって福島には大量の放射性物質が降り注ぎました。(=^・^=)の試算では福島第一原発がばら撒いた放射性物質は広島原爆30個分です(3)(4)(5)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
事故から5年2ヶ月経過しても除染が必要な福島
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 ※3 「安達広域行政圏」は安達地区と略し、範囲は(9)による。
 図-1 福島の放射線量分布

 図に示す通り福島原発事故から5年以上経過した今も、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(10)を超えた場所が広く広がっています。
 この5年間を見るともっとも的確に対応したのが相馬市・南相馬市だと思います。(=^・^=)は従前には従前に「行かない、買わない、食べない」のフクシマ3原則を提唱しています(2)。相馬・南相馬市の皆様はこの原則をもっとも的確に実行しています。

 ①行かない
  図に示す通り、相馬・南相馬市は南と西を避難地域になり東は海で原発事故によって陸の孤島化した地域です。出口は北にしかありません。事故から5年たちましたが鉄道は相馬―原ノ町(南相馬市)の運転で(11)、相馬・南相馬市外に公共交通機関を利用して出かける場合は高速バスか代行バスを使う事になります。以下に鉄道、代行バス、高速バスの運転本数を示します。
宮城との本数が多い相馬・南相馬のバス
 ※(12)~(16)にて作成
 図―2 相馬・南相馬市の代行バス、高速バス、鉄道の運転本数(往復)

 図に示す通り福島県内各地より宮城県方面(仙台や亘理町)への本数が圧倒的に多くなっています。相馬・南相馬の皆様のお出かけは福島県内でなく宮城県です。

 ②買わない
  チラシの目的は商品に興味を持ってもらえた後は次のステップへ誘導させます(17)。スーパーのチラシなら来店に繋げることです。当然ながらチラシの制作担当者は消費者が興味を持たない商品はチラシに載せない筈です。スーパーのチラシを見れば、その地域の消費者が何に興味をもち、何に興味がないか分かります。
 フレスコキクチは福島県相馬市に本社があるスーパーで地域密着型を主張しています(18)。店舗は相馬市の他、相馬市に接する南相馬市、新地町そして宮城県沿岸部南部に店舗展開をしています(19)。ここのチラシを見れば相馬や南相馬市の方がどのような商品に興味を引き、どのような商品に興味があるか分かります。福島県は11品目の農産物に力をいれています。これについて(20)、生鮮食品で無いリンドウと操業自粛中のヒラメ(21)を除きチラシへの掲載の有無および産地について調べて見ました。
 1)米      宮城県産、福島県会津産
 2)キュウリ   宮城県産
 3)アスパラガス 宮城県産
 4)トマト    宮城県産、栃木県産、熊本産
 5)桃      掲載無し
 6)日本梨    掲載無し
 7)牛肉     海外産
 8)ナメコ    掲載無し
他県産はあっても福島産キュウリやトマトが無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
 ※(19)を引用
 図-3 福島産トマトもキュウリも無い福島県相馬市のスーパーのチラシ

 福島県会津産の米を除き福島産農産物はありません。福島県会津地方は図-1に示すように福島県の西の地域で、福島県内の他地域に比べ汚染がマシな地域です。福島県のキュウリの主産地は須賀川市(22)や伊達市ですが(23)、須賀川市では出荷が始まっていますし(24)、伊達市のキュウリのシーズンは4月上旬からです(23)。アスパラガスは5月から本格シーズンです(20)。南相馬市にはトマト工場もあり(25)、福島産トマトは年間を通じ楽しめるそうです(26)。だいたい宮城と栃木産があって間の福島が抜けているのが奇妙です。
 福島県相馬市のチラシの制作担当者は消費者が興味を持たない、すなわち「買わない」としているようです。

 ③食べない
  相馬市も南相馬市も学校給食の食材の放射線量測定結果と産地を公表しています(27)(28)。最新の結果(相馬市は2016年3月、南相馬市は16年4月)を見ると「福島産」が殆どありません。相馬市ではもやし、豆腐は福島産でしたが原料の大豆は海外産の可能性が高いと思います。なると等の練り物は両市とも福島産も使っていましたが、福島県の漁業はまだ試験操業で(29)、練り物の材料が福島産である事は無いはずです。生鮮食品では相馬市では福島県産ニラが1回、南相馬市では福島県いわき市産いちごが2回と登場しただけす。(=^・^=)が驚いたのは皆も相馬市の「ごはん」の産地表示です。「県外」と表記されています。いうまでのなく「福島県外」です。
米の産地を「県外」と表記する南相馬市の給食食材
  ※(29)を引用
 図―4 「ごはん」の産地を「県外」と表記する南相馬市の学校給食の検査結果
 
 以前にとある牛丼チェーンの海外店舗で似たような内容のポスターを掲示したら日本で「物議」になりました(30)。一企業の海外店舗でそうですから福島の地方公共団体がこんな事をしては大騒ぎなってもおかしくないのですが、(=^・^=)はそのようなニュースを知りません。相馬市や南相馬市の方は子供達に「福島産」は食べて欲しくないようです。
 福島県のひらた中央病院のHPに「福島産の米や野菜を避けていますか」とのアンケート調査結果が載っていました(31)。これを元に福島産米と野菜を共に許容する割合を求めると
  相馬市・南相馬市 7.1%
  いわき市    36.8%
  郡山市・三春町 67.4%
でした(32)。相馬市・南相馬市の皆様の多くは「フクシマ産」を許容していません。以下に福島原発事故前年(2010年3月から11年2月)に対する事故後5年目(2015年3月から16年2月)の死者数(葬式)の増加率を示します。
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 ※(32)を転載
 図―5 福島産を許容する割合と葬式(死者数)増加率


 図-3に示すように相馬市・南相馬市では死者数(葬式)は増えていません。
 福島県の地方紙の福島民友は
 「震災と原発事故後の南相馬、相馬両市民への健康影響について、相馬中央病院などの研究チームが震災後5年間のがんによる死亡率を調査し、震災前と比べて増加傾向はみられなかったとする結果をまとめた。」
 と5月8日に報じていました(1)。
相馬・南相馬でがんは増えてないと報じる福島民友
 ※(33)を引用
 図―6 がん死亡率「震災後増えず」と報じる福島県の地方紙・福島民友


葬式が増えていなので、事実だと思います。ただし、相馬市・南相馬市の皆様は
 行かない、買わない、食べないの「フクシマ3原則」
を実行されています。他が気になる所です。以下に原発事故前年(2010年3月から11年2月)に対する原発事故5年目(2015年3月から16年2月)の葬式数(死者数)の増k率と航空機モニタリングのデータ(2)から得られる平均の空間線量率を示します。
放射線量が高いほど増える福島の葬式
 ※1(34)を転載
 ※2 地域分けは図―1による
 図-5 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率

 安達地区では死者数が12%増えています。同様の調査を安達地区で実施したら同じ結果が出るとは思えません。
 5月9日には南相馬市立総合病院では早産や低出生体重児は原発事故前後で大きな変化がなかったと報じていました(35)。ゆうまでも無く「南相馬市立総合病院」での話で福島全体での話ではありません。原発事故から5年を経た今も福島では出生の異常が続いています。避難地域の大部分ないし全部を旧計画的避難区域が占める飯舘村、葛尾村、川俣町では原発事故後に女の子が多く生まれるようになりました。
 女の子が多く生まれる葛尾村・飯舘村・川俣町
 ※(36)を引用
 図ー6 飯舘村、葛尾村、川俣町の赤ちゃん誕生数

 通常は男の子が多く生まれるので(37)異常な事態です。
 以上に記載した通り福島では色々な「異常」が見られます。でも相馬市・南相馬市の皆さんは「風評被害」を信じず「行かない、買わない、食べない」の「フクシマ3原則」を実行している相馬市・南相馬市は確かに癌や早産や低出生体重児は増えていません。フクシマを避ける事は福島の放射能から身を守る有効な手段です。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
著作権の関係で全文の引用は無理ですが当該記事(1)を読んでみるとあたかも福島全体に拡張できるような印象を持ってしまいます。でもこれはあくまでも相馬市・南相馬市に限定される事です。福島県外からの報道では福島から子供達がやってきてのびのび遊んで帰っていったなんて記事(例えば(38))を良く目にします。でも福島発の報道は福島で子供達が遊んでいるような報道が目立ちます(例えば(39))。福島では子供の肥満が続いています。放射線による健康被害を不安視して外遊びを控えさせる家庭が増えたり、避難に伴い通学が徒歩からバスに変わったりしたことが、肥満につながったとみられるとの事です(40)。実態として福島の子供達は放射線が気になり思いいきり遊べないようです。
 福島県の地方紙の福島民友は5月10日付の社説で
 「南相馬市立病院や相馬中央病院で医療活動を続け、住民の被ばく線量を調査している坪倉正治医師は「子どもの内部被ばく量は一貫して低い」と報告した。

 坪倉医師の報告は臨床でのデータの積み重ねからだ。病気を引き起こすような被ばく状況にはないということを再認識したい。」
と論じていました(41)。当該社説をみると福島全体に適応できるような論調でが、適応できるのは多くの市民がフクシマを避けてい南相馬市と相馬市だけであることは本文の通りです。当該社説では
「放射線の健康への影響については科学的なデータを客観的に分析することが重要になる。」
とも論じています。この5年間を見ていると、行政や専門家が客観的データや情報を提示しなことがままありました。その中で酷いと思った事例を2つ紹介します。
 安倍総理が出戻った2012年12月(42)から13年5月にかけて福島市と郡山市の放射線量の想定値が大幅に下がりました。
brg130602a.gif  brg130602b.gif
 
 (a)福島市              (b)郡山市
  ※(43)を転載
  図―7 人為的操作で下がった福島県の放射線量測定値

 原因は
  ・測定器(モニタリングポスト)で計算式の補正(単純引き算を排除しない)を含む調整の実施
  ・放射線量が低く出る場所に測定器(モニタリングポスト)への移動
  ・放射性測定器(モニタリングポスト)の周りのみの除染
等の人為的操作で下げられました。この時点で測定器(モニタリングポスト)の示す放射線量は「客観性」が失われました。それでも福島県は今もこの値を使用し福島の放射線量は下がったと主張しています(44)。およそ客観的ではありません。
 2014年に放射性医学総合研究所は個人線量計で測ると、放射線量が7割になるとのレポートを発表しました。レポートをみる限り実際の被ばく量は空間線量から想定されるより3割低くなるような内容です。でも実際は個人線量計は体に装着するので、人体で放射線が吸収され実際より低く出ることを示しただけです(20)。さすがにまずと思ったのか何時のまにか放射性医学総合研究所のHPからこのレポートは消えていました(46)。このように専門家は恣意的な報告を発表します。結局は「科学的なデータを客観的に分析する」には行政や専門家の意見でなく自らがデータの背景を確認する必要があります。
 でも福島発の報道を見るとこうした問題は無視し専門家が行政のデータをあたかも「科学的なデータで客観的」かのように報じています。これでは福島が抱えるリスクが見えなくなり、危険な物があっても認知できず接触してしまいます。これでは福島の方は不安だと思います。
  福島県が力をいれている野菜にキュウリがあります(47)。福島県須川市はキュウリの一大産地です(47)、須賀川市でもキュウリの出荷が始まりました(48)。福島県須賀川市はキュウリのシーズンです。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています(49)。でも福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
 ※(50)を引用
 図―8 福島産キュウリが無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)がん死亡率「震災後増えず」 震災・原発事故後の健康影響調査:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島民友さん特集記事「風に惑う」に反論する。
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(5)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)福島県 - Wikipedia
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)東北地方において長期間不通となっている区間 - JR東日本
(12)福島交通 - 相馬・新地~仙台線
(13)福島交通 - 相馬~霊山・福島線
(14)福島交通 - 鹿島~南相馬~川俣・福島線
(15)(株)さくら観光 南相馬~東京方面の高速バスの運行開始について - 南相馬市
(15)水戸駅・常磐線|JR東日本旅客鉄道株式会社 水戸支社|東日本大震災による列車影響と運転見込みについて
(16)時刻表 相馬駅:JR東日本
(17)チラシデザインの目的 | 売れるチラシ研究所
(18)会社概要 | フレスコキクチ
(19)Webチラシ情報 | フレスコキクチ
(20)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(21)福島県における魚介類の試験操業に関するポータルサイトです中の「対象種」にヒラメは含まれていない。
(22)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(23)伊達のきゅうり - 福島県伊達市ホームページ
(24)トピックス | JA夢みなみ
(25)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(26)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(27)福島県相馬市教育委員会
(28)学校給食食材等放射能分析結果(平成28年4月) - 南相馬市
(29)試験操業の状況 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(28)(28)中の「学校給食食材等放射能分析結果 4月 第3週」⇒「•学校給食食材等放射能分析結果 グループD [58KB pdfファイル] 」
(30)香港吉野家「福島産は使ってない」が生んだ懸念日経ビジネスオンライン-2015/10/15
(31)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(32)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(原発事故5年目)―福島産を許容する地域では葬式が7.4%増加―
(33)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-を5月8日に閲覧
(34)めげ猫「タマ」の日記 1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島
(35)「早産」などの割合、震災前後に変化なし 復興シンポジウム:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(36)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない2016年の福島県葛尾村
(37)出生性比
(38)信濃町の森で自然体験 福島の児童歓声 | 信濃毎日新聞[信毎web]
(39)「渡利水辺の楽校」歓声戻る 福島で除染終了、再オープン:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(40)福島の子供の肥満傾向続く 屋外活動制限、運動不足  :日本経済新聞
(41)【5月10日付社説】放射線と健康 /研究成果を発信し続けよう:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet
(42)
(43)めげ猫「タマ」の日記 5月測定器の周りを除染で福島県の放射線量が激減!―補正式が必要
(44)「ふくしま復興のあゆみ」を更新しました。 - 福島県ホームページ中の「第15版 平成28年4月20日発行 [PDFファイル/10.98MB] 」
(45)めげ猫「タマ」の日記 内閣府の放射性線量の推計はSTAP細胞以上の偽発表―被ばく線量は7割、実は人が吸収―
(46)「東京電力(株)福島第一原子力発電所事故に係る個人線量の特性に関する調査」の追加調査の実施について | 放射線医学総合研究所で当該箇所(http://www.nirs.go.jp/information/event/report/2014/0418.shtml )をクリックするとリンク切れとなる。
(47)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(48)トピックス | JA夢みなみ
(49)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(50)ヨークベニマル/お店ガイド
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  1. 2016/05/11(水) 19:44:53|
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