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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県郡山市の過去1年の葬式は15%増(対原発事故前)―相馬・南相馬は別―

 福島県郡山市の4月中の人口動態が発表されました(1)。そこで過去1年(2015年5月から16年4月)の死者数(葬式)を集計してみました。
 過去1年(2015年5月から16年4月)  3,194人
 原発事故前(2009年5月から10年4月) 2,786人
で15%増えています。このような事が起こる確率を計算したら約一千万分の1なので偶然とは言えません。一方、同じ福島県内でも相馬・南相馬市は
 過去1年(2015年5月から16年3月)  1,228人
 原発事故前(2009年5月から10年3月) 1,163人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。(=^・^=)なりに違いを調べたたら福島産の野菜や米を許容する割合が
 郡山市 46%
 相馬市・南相馬市 7%
でした。これでは「福島産、食べて応援 あの世行」です。なお相馬市・南相馬市の人口動態は3月までの発表しかないので(2)集計期間を5月から翌年3月の11ヶ月としました。
 福島県郡山市は福島県の内陸・中央にある市です。
除染が必要な場所が広く広がる福島県郡山市
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 図-1 福島県郡山市、相馬市、南相馬市、いわき市

 原発事故から5年2ヵ月経過しましたが、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を広い地域で超えています。
 以下に福島県の農業生産額を示します。
福島県最大の郡山市の農業生産額
 ※(7)を集計
 図-2 福島県の農業生産額

 図に示す通り郡山市の農業生産額は福島県随一です。特に米と肉牛生産が盛んないうです。以下に福島県各市の福島県産米全袋検査数を示します。
福島県最大の郡山市米の全数・全袋検査数
 ※(8)を集計
 図-3 福島県産米全袋検査数

 郡山市産米の全袋検査数約137万件で福島県随一です。以下に福島県の肉牛の飼育頭数を示します。
福島県最大の郡山市の肉牛飼育頭数
※1(9)を集計
 ※2 交雑種、黒毛和牛の合計
 図-4 福島県の肉牛の飼育頭数

 図に示す通り約七千頭で福島県随一です。図の2~4に示す通り福島県郡山市は福島県最大の農業生産額を誇り特に米と牛肉の生産が盛んです。加えて言えばネギも特産品だそうです(10)。一方で相馬市、南相馬市は農業生産額は小さく、米も牛肉の生産もそれ程には盛んではありません。
 福島県のひらた中央病院のHPに「福島産の米や野菜を避けていますか」とのアンケート調査結果が載っていました(11)。これを元に福島産米と野菜を共に許容する割合を求めると
  相馬市・南相馬市 7.1%
  いわき市    36.8%
  郡山市     45.7%
でした(12)。福島県郡山市では半数近い方が福島産を許容しています。図-1に示す通り原発事故から5年2ヵ月を経た今も除染が必要な地域が広がり汚染されていいます。それでも小売り山市は同市産を「安全」とし、「風評被害」払拭のため学校給食を通じ郡山市の子供達に強制的に食べさせ続けました(13)。
 ただし福島は「安全」、福島を避ける事は「風評被害」と主張しているのは安倍出戻り内閣、福島県、東京電力等です(14)(15)(16)。この方達は原発事故前は原子力は「安全」だと主張していた方達です(17)(18)(19)。でも原発事故が起きました。およそ信用できません。福島原発事故後も「安全」とされた福島産牛肉から福島県外の検査で基準値を大幅に超えるセシウムが見つかった(20)のは記憶に残るところです。福島県郡山市の皆様の健康が心配です。郡山市の4月中の人口動態が発表(1)になったので、各年5月から翌年3月までの死者数を纏めて見ました。
原発事故後に葬式は増えた郡山市
 ※1(1)を集計
 ※2 集計期間は各年5月から1年間
 図-5 各年5月から1年間の福島県郡山市の死者数(葬式)数

 福島第一原発事故後に増えその水準が続いています。2009年と15年を比較すると
 過去1年(2015年5月から16年4月)  3,194人
 原発事故前(2009年5月から10年4月) 2,786人
で15%増えています。このような事が起こる確率を計算したら約一千万分の1なので偶然とは言えません。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(21)による。
有意差検定表
 一方で相馬市や南相馬市ではこのような事はありません。相馬・南相馬市は
 過去1年(2015年5月から16年3月)  1,228人
 原発事故前(2009年5月から10年3月) 1,163人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。なお相馬市・南相馬市の人口動態は3月までの発表しかないので(2)集計期間を5月から翌年3月の11ヶ月としました。
 いわき市も4月中の人口動態を発表しているので(22)、郡山市、いわき市の原発事故前の2009年5月に対する近々1年間の2015年5月から16年4月の一年間および相馬市・南相馬市の原発事故前の2009年5月から11ヶ月間に対する2015年5月から16年3月の死者数(葬式)の増加率と福島産を許容する割合を示します。
 ※1 死者数は(1)(2)(22)を集計
 ※2 福島産を許容する割合は(12)よる
 ※3 郡山市・いわき市は1年間、相馬市・南相馬市は11ヶ月間
 図-6 原発事故前(2009年4月から)に対する近々(2015年4月から)の死者数増加率と福島産を許容する割合

 福島産を許容する割合が多いほどに葬式(死者数)が増えています。「福島産、食べて応援 あの世行」って感じです。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
この所、福島発の怪しげな情報が多くなっている気がします。今も全村が避難区域になっている福島県飯舘村(5)で田植えがはじまったそうです(23)。「これまでの(飯舘村の)実証栽培で収穫されたコメからは国の出荷基準を超える放射性物質は検出されてはいない。」と報じられていました(23)(24)。
「国の出荷基準を超える放射性物質は検出されてはいない。」と報じるFCT
 ※(24)をキャプチャー
 図―7 「国の出荷基準を超える放射性物質は検出されてはいない。」と報じるFCT

 でも国の出荷基準はセシウムだけなので(25)、正確には「放射性物質」でなくセシウムです。このような報道では国の出荷基準には幾つもの放射性物質の基準があり、その全てで基準を超える物がなかったと誤解する方も出てくると思います。これでは、そのような誤解を生じさせより「安全」に見せることを意図したと思われてもしかたが無いと思います。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている農産物に牛肉があります(26)。福島牛は、鮮やかな色合いと良質の霜降りをもつ絶品の牛肉とのことです(27)。図-4に示す様に福島県須賀川市の肉牛の飼育頭数は郡山市についで第二位ですが、人口は約8万と郡山市の4分の1以下(郡山市の人口は約34万)(2)ですので郡山市よりも肉牛の生産が盛んです。同市からはセシウムで汚染されたエサで育てれた牛が出荷されています(28)。それでも福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(29)。でも福島県須賀川市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ
※(30)を引用
 図―8 福島産牛肉が無い福島県須賀川市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県須賀川市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)郡山市の現住人口/郡山市
(2)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(7)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(8)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報
(9)届出情報の統計-目的別索引-牛の個体識別情報検索サービス中の「【平成27年10月31日公表】  (毎年10月31日頃更新)」⇒「飼養頭数 牛の種別 市区町村別 平成27年9月末時点 」
(10)郡山市の伝統野菜「阿久津曲がりねぎ」/郡山市
(11)研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ
(12)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(原発事故5年目)―福島産を許容する地域では葬式が7.4%増加―
(13)JA郡山市|事業PR
(14)安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ
(15)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(16)風評被害対策について - 東京電力
(17)安倍晋三 - Wikipedia
(18)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(19)福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力
(20)放射性セシウムを含む稲わらを与えた肉用牛について - 埼玉県
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(22)地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所
(23)飯舘村で 4年目のコメの実証栽培始まる | NNNニュース
(24)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年5月12日(木)放送」
(25)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(26)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(27)(23)中の「福島牛」(https://www.pref.fukushima.lg.jp/download/1/ushishi.pdf)
(28)(平成23年7月19日発表分)福島県須賀川市の農家から出荷された牛肉の流通調査について
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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  1. 2016/05/13(金) 19:45:09|
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