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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島・安達広域行政圏の過去半年の死者数は14%増(対原発事故前)

 福島県の4月中の人口動態が発表になったので、過去半年間の死者数を原発事故前と比較したら、 避難地域を除けば放射線量が高い「安達広域行政圏」では
 原発事故前(2009年11月~10年4月) 579人
 過去半年間(2015年11月~16年4月) 659人
で14%増えています。偶然に起こる確率を計算したら2%なので、偶然とは言いにくいと思います。
  福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。福島第一がばら撒いた放射性物質の量は(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(2)(3)(4)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
避難地域に次いで汚染が酷い福島・安達
※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 ※3 福島盆地の範囲は(8)による
 ※4 「安達広域行政圏」は安達と略し、範囲は(9)による。
 ※5 会津の範囲は(10)による。
 図-1 本記事で使用する福島の地域分け

 図に示す通り原発事故から5年以上が経過しましたが、図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(11)を超えています。福島は汚染されています。福島の方の健康が心配です。そこで、過去半年間(2015年11月~16年4月)とこれに対応する原発事故前の期間(2009年11月~10年4月)の葬式(死者数)を比較してみました。
 福島県は7地域に分けていますが(7)、このうち県南は市が一つで、南会津は市がないのでそれぞれ隣接する県中と会津に合わせて集計することにしました。また会津と南会津を併せて「会津」と表記するのが一般的です(10)。県北地域は4市あり、川俣町が避難区域になっているので(7)、川俣町を集計の対象から外す為と2市づつになるように地域分けするため、福島盆地(福島市、伊達市、桑折町、国見町)(8)と「安達広域行政圏」(二本松市、本宮市、大玉村)(9)に分けました。以後「安達広域行政圏」は安達地区と略します。いわきはいわき市のみですが、同市は人口が30万人以上あるので(1)、一つの地域として集計しました。相双地区は図-1に示す通り避難地域があるので、川俣町と同様に集計の対象から外しました。
 図-1に示す通り「安達」は避難区域に次いで汚染が酷い場所です。以下に安達地区の各年前年11から4月までの半年間の死者数(葬式)の推移を示します。
原発事故後に増えた福島・安達の葬式
 ※(1)を集計
 図―2 安達の死者数(葬式)の推移

 原発事故後から葬式(死者数)が増え、最近の半年間とこれに対応する原発事故前の半年間を比較すると
 原発事故前(2009年11月~10年4月) 579人
 過去半年間(2015年11月~16年4月) 659人
で14%増えています。偶然に起こる確率を計算したら2%なので、偶然とは言いにくいと思います。
 一方で南に隣接する県・中南は
 原発事故前(2009年11月~10年4月) 3,698人
 過去半年間(2015年11月~16年4月) 3,910人
とそれ程には増えていません。
福島盆地は
 原発事故前(2009年11月~10年4月) 2,106人
 過去半年間(2015年11月~16年4月) 2,237人
会津は
 原発事故前(2009年11月~10年4月) 2,111人
 過去半年間(2015年11月~16年4月) 2,235人
いわきは
 原発事故前(2009年11月~10年4月) 2,111人
 過去半年間(2015年11月~16年4月) 2,235人
です。
 福島県は原発事故後4ヶ月(2011年3月11日から7月10日)の住民の被ばく線量を調査しています(12)。これを元に平均の被ばく線量を計算すると
 安達   1.62ミリシーベルト
 福島盆地 1.39ミリシーベルト
 会津   0.51ミリシーベルト
 いわき  0.51ミリシーベルト
 県・中南 0.98ミリシーベルト
でこれと死者数の増加率をグラフを作成すると以下のようになりました
被ばくが多いところで増えている福島の葬式
※(1)(12)にて作成
 図―3 事故後4ヶ月の被ばく線量と葬式(死者数)の増加率

 図に示すように被ばく線量が高い安達や福島盆地で葬式(死者数)が他地域に比べ増えています。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
埼玉県越谷市が福島県安達(二本松市)に所有する「あだたら高原少年自然の家」で中学生を対象としたスキー教室を再開するそうです(13)。二本松市は葬式が増えているとか、同市の汚染は避難地域に次いで酷いことを知って再開したんですかね?以下に「あだたら高原少年自然の家」付近の2014年11月に対する15年11月の放射線量の増減を示します。
周囲で放射線量が上昇した越谷市立「あだたら高原少年自然の家」
 ※1(13)に加筆
 ※2「あだたら高原少年自然の家」の位置は(14)による。
 図-4 「あだたら高原少年自然の家」付近での放射線量の増減

 図に示す通り放射線量が上がっています。そらから放射性物質が降ってきています(13)。ひょっとするとスキー場は「雪」で放射線が遮蔽されるので被ばくリスクがちいさい等(15)の説明を受けて決めたのかも知れませんが、放射性物質が降ってくれば被ばくしますよね!福島の事だから都合の良い事だけを説明し、あとは「風評被害」で押した気がします。こんな事があると福島の方は不安になると思います。
 福島県が力をいれている農産物に牛肉があります(16)。福島牛は、鮮やかな色合いと良質の霜降りをもつ絶品の牛肉とのことです(17)。統計(18)を集計すると福島県郡山市の肉牛飼育頭数は約約七千頭で福島県随一です。福島県は福島産牛肉は「安全」だと主張しています(19)。でも福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産牛肉はありません。
他県産はあっても福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―5 福島産牛肉が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。
以下に偶然に起こる確率計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※計算方法は(=^・^=)の過去の記事(21)による
有意差検定表

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(4)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)福島盆地 - Wikipedia
(9)福島県 - Wikipedia
(10)会津 - Wikipedia
(11)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(12)第21回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年11月30日)について - 福島県ホームページ中の「 資料1 県民健康調査「基本調査」の実施状況について [PDFファイル/963KB]」
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島・安達太良山、山開き―行っても安全?―
(14)あだたら高原少年自然の家 越谷市公式ホームページ
(15)独立行政法人日本原子力研究開発機構:JAEAメールマガジン No.211
(16)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(17)(16)中の「福島牛」(https://www.pref.fukushima.lg.jp/download/1/ushishi.pdf)
(18)届出情報の統計-目的別索引-牛の個体識別情報検索サービス中の「【平成27年10月31日公表】  (毎年10月31日頃更新)」⇒「飼養頭数 牛の種別 市区町村別 平成27年9月末時点 」
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)福島の鎌倉屋は厳選された食材で美味しさ専門店を目指すスーパーマーケット!
(21)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
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  1. 2016/05/23(月) 19:43:24|
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