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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産について

福島産は以下の特徴があると(=^・^=)は思います。
 ①農業が盛んなのは避難区域に隣接し、福島でも避難地域の次に汚染が酷い場所である。
 ②農業が盛んで汚染が酷い場所では葬式が増えているが、そうでない所は増えていない。
 ③福島のセシウム検査は他より低い値が出る。
 ④福島のセシウム検査は汚染が酷い場所が避けられている。
 ⑤福島産はストロンチウム90の検査も必要であるが、検査されていない。
 ⑥福島産は栽培中や飼育中の放射線照射がなされるが安全性は確認されていない。
以下に詳細を記載します。

1.農業が盛んなのは避難地域の次にセシウム汚染が酷い場所
 福島原発事故によって福島は汚染されました。福島第一がばら撒いた放射性物質の量は(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(1)(2)(3)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
福島の中でも汚染が酷い二本松市・伊達市、マシな矢吹町
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 ※3 「安達広域行政圏」は安達地区と略し、範囲は(7)による。
 ※4 福島盆地の範囲は(8)よる。
 図-1 本記事で取り扱う福島県の地域や市や町

 多くの方が福島産を正しく恐れこれを避けたと思います。福島県や東京電力はこれを「風評被害」と呼んでいますが(9)(10)、彼らの主張は正しいのでしょうか?
 福島県は多様性がある県だと思います。しかたが無い事です。明治政府がそれまで地域交流もなく独自に発展をとげた3つの地域を適当にくっつけできた県です。福島県発足後もそれぞれの地域がそれぞれに努力して独自に発展を遂げた県です(11)。当然ながら農業が盛んなところ、そうでないところがあります。
 以下に福島県の農産物の生産額の上位5市を記載します。
30万都市と肩を並べる二本松市・伊達市の農業
 以下に福島県の農産物の生産額の上位5市を記載します。
 ※(12)を集計
 図―2 福島県農産産物生産額上位5市

 図に示す通り上位5市に二本松市と伊達市がランクインしています。他の3市(郡山市、福島市、いわき市)は人口30万人規模の大きな市ですが、伊達市と二本松市は共に人口6万人程度の市(13)で決して大きくはありません。それでも上位5市にランクインするので、福島の中では農業が盛んな地域です。
 図-1に示す通り二本松市や伊達市は避難地域に接し、原発事故から6年目になった今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(14)エリアが広く広がっています。福島では避難地域に次いで汚染が酷い場所です。福島の農業は避難地域に隣接し、避難地域に次いで汚染が酷い場所で盛んです。

2.農業が盛んな場所で増える福島の葬式
 以下に安達地区の各年3月から翌年2月の死者数(葬式)の推移を示します。

原発事故後に葬式が増えたままの福島県安達地区
 ※1(15)を転載
 ※2 元データは(13)
 図―3 安達地区の死者数(葬式)の推移

原発事故後から葬式(死者数)が増え、原発事故前年と5年目を比較すると
  原発事故前年(2010年3月から11年2月)  1,100人
  原発事故5年目(2015年3月から16年2月) 1,233人
で12.1%増えています。このような事が偶然に起こる確率は0.59%なので偶然と言うのは無理があります(15)。
 以下に原発事故前年(2010年3月から11年2月)に対する原発事故5年目(2015年3月から16年2月)の葬式数(死者数)の増加率と航空機モニタリングのデータ(4)から得られる平均の空間線量率を示します。
放射線量が高いほど増える福島の葬式
 ※1(15)を転載
 ※2元データは(4)(13)
 図―4 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率

 二本松市や伊達市が属する安達地区(7)や福島盆地(8)も福島では他所に比べ汚染が酷く葬式も増えています。福島では農業の盛んで汚染されている所では葬式が増えていますが、図―4に示す様に汚染がマシな場所では葬式は増えていません。
 汚染されていて葬式が増えている場所の物を避けるのは当然の事だと思います。これを「風評被害」と主張するのは無理があると思います。
 これに対する福島県の主張は福島産は検査されていて「安全」というものです(16)(17)。福島県は2015年度に野菜・果物を合計で4,585件を検査し基準超は1件もなかったと主張しています(18)。この主張が成立するためには
 ・正しい検査が行われている事
 ・サンプリングが適切である事
 ・必要な項目が網羅されている事
を満たす必要があります。(=^・^=)はこの3点に疑問を持っています。以下に詳細を記載します。

3.他所より低く出る福島産のセシウム検査
福島県の農産物の検査は厚生労働省の発表(19)を見ると福島県農業総合センターのみで実施されています。ここは「福島県農林水産部」に所属しており(20)中立性に疑問があります。そもそも一つの検査機関で全てを実施するのは危険です。そこが間違えば全ての検査結果がおかしくなります。複数の検査機関に分けて実施すれば1箇所が間違えても他の検査機関とのデータのかい離が生じ間違いを見つけられますし、複数の検査機関の検査結果が一致していれば検査が正しいとの証明にもなります。福島県以外の都県では概ね複数の外部も含めた複数の検査で実施しています。
 以下に今年4,5月に取れたクロダイの検査結果を示します。
宮城50ベクレル、福島ND、クロダイの検査結果
 ※1(19)を集計
 ※2 日付は捕獲日
 ※3 5月22日発表分まで
 ※4 NDは検出限界未満を示す
 図-5 クロダイのセシウム濃度

 宮城県が実施した宮城県産クロダイの検査では3件全てでセシウムが見つかっており、最大は1キログラム当たり50ベクレルです。福島県農業総合センターが実施した福島産クロダイは図では3点しか見えませんが、日付が同じで点が重なったものがあり検査6件全てが検出未満(ND)です。汚染源がある福島の方が低い値になっています。
 宮城県の検査は2検査機関で実施されており1キログラム当たりで
  (株)静環検査センター 5.6ベクレル
   ユーロフィン環境総合研究機構(株) 5.2ベクレル、50ベクレル
で(19)、ユーロフィン環境総合研究機構(株)と最高値と最低値の間に(株)静環検査センター の検査結果があり両者は一致していると言えます。2つの検査機関が同じように間違うなどは考え難いので宮城県の検査は正しいと言えます。一方で福島の検査は一つの検査機関が実施いているので、このような比較ができません。
 福島が気になります。以下に今年3月以降の北海道、青森、岩手、宮城、福島のマダラの検査結果を示します。
他県ではセシウムが見つかっても、福島県検査では見つからないマダラのセシウム
 ※1(19)を集計
 ※2 日付は厚生労働省発表日
 ※3 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 図―6 マダラのセシウム濃度

 各道県が検査した北海道、青森、岩手、宮城産のマダラからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島県が検査した福島産マダラは113件全てで検出限界未満(ND)です。
 クロダイにしてもマダラにしても汚染源がある福島で低く出ています。福島県のセシウム検査は他より低く出る検査です。

4.汚染が酷い場所が避けられる福島産のセシウム検査
福島県二本松市と伊達市は須賀川市とならび福島県のキュウリの有力産地です(21)。福島のキュウリの出荷はもう始まっています(23)。以下に今年のキュウリの検査数を示します。
矢吹町の検査が多い福島産キュウリの検査結果
※1(19)(24)を集計
 ※2 二本松市・伊達市・須賀川市および矢吹町のみ掲載
 図―7 福島産キュウリの検査数

 図-1に示す通り伊達市も二本松市も避難地域に隣接し、避難地域についで汚染が酷い場所です。ここの検査は共に1件ですが、キュウリの主産地ではない矢吹町の検査は4件実施されています。図―1に示すように矢吹町には除染が必要なエリアはなく、伊達市や二本松市に比べれば汚染はマシです。福島産は汚染が酷い地域を避けたセシウム検査で安全とされ出荷されます。

5.福島産はストロンチウム90の検査も必要であるが、検査されていない。
 食品の基準値にはセシウム以外の放射性物質の基準はありません。これについて厚生労働省はセシウムに対する他の放射性物質の割合が想定できるので、セシウムを検査すれば他の放射性物質の量がある程度推定できるのでセシウムだけを検査すれば良いとの説明を行っています(25)(26)。
 福島では「放射性物質低減策」と称する対(27)、「セシウム抑制策」(28)が行われています。この結果、セシウムが吸収されず、セシウム以外のストロンチウム90等にのみ汚染された農作物が生まれる可能性があります。このような現象が生じているか否かは農産物のストロンチウム90の検査結果を見れば分かるのですが、事故から5年以上たっても(=^・^=)は検査結果を見たことがありせん(26)。それに準ずるデータとして福島県は福島県民104人の日常食の検査結果を発表しました(29)。以下にセシウムとストロンチウム90の散布図を示します。
セシウムが見つからなくともストロンチウム90が見つかる福島の食事
 ※1(26)を転載、元データは(29)。
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図-8 福島県の日常食の放射性物質濃度の散布図

 図に示す通り、セシウムが見つからのにストロンチウム90が見つかる事例があります。福島産についてはセシウムが見つからければ、他の放射性物質も見つからないとの仮定は成立しません。福島産はセシウムの他にストロンチウム90の検査も必要ですが、基準値になく(25)、実施されていません。

6.福島産の栽培中や飼育中の放射線照射がなされる福島産の安全性は確認されていない。
 日本では鮮度保持の為に極少量ですが(日本のジャガイモの生産量約250万トン(30)うち6、200トン)ジャガイモに放射線を当てて出荷しています(31)。何分にも食べものですので、照射じゃがいもの安全性につきましては、徹底的に調べたそうです(32)。福島は図―1に示すように汚染されています。福島産は放射線に照射されながら育ちます。ジャガイモで安全性を徹底的に調べるなら、福島産の同じように放射線照射の影響を徹底的に調べる必要があります。(=^・^=)はこの5年間、放射線に曝された福島産の安全性を担保するデータを見たことがありません。放射線に予期しない化学反応を起こします(33)。福島産は栽培中に変質し、毒素を持つかもしれません。
 福島の日本酒は原発事故後に全国新酒鑑評会で金賞銘柄数4年連続日本一に輝いたそうです(34)。(=^・^=)は放射線によって変質し「まろやか」になった為と疑ってます(35)。

7.まとめ
 以上を纏めると下記の通りになります。
 ①農業が盛んなのは避難区域に隣接し、福島でも避難地域の次に汚染が酷い場所
 ②農業が盛んで汚染が酷い場所では葬式が増えているが、そうでない所は増えていない。
 ③福島のセシウム検査は他より低い値が出る。
 ④福島のセシウム検査は汚染が酷い場所が避けられている。
 ⑤福島産はストロンチウム90の検査も必要であるが、検査されていない。
 ⑥福島産の栽培中や飼育中の放射線照射がなされる福島産の安全性は確認されていない。
 これが(=^・^=)の福島産に対する認識です。


<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 福島県や国、そして東京電力の福島産の認識は
 ①検査で安全が確認されている(16)(17)(18)(36)。
 ②新鮮で美味しい(37)。
だと思います。(=^・^=)の認識と正反対なので、福島の皆様がどうなっているか気になるところです。
 福島県白河市当たりではブロッコリーの出荷が最盛期を迎えたそうです(38)。福島産のブロッコリーは新鮮で美味しいそうです(37)。福島県は福島産ブロッコリーは安全だと主張しています(36)。でも福島県白河市のスーパーのチラシには福島産ブロッコリーはありません。
他県産はあっても福島産ブロッコリーが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
 ※(39)を引用
 図―9 福島産ブロッコリーが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
 
 当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(3)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(6)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)福島県 - Wikipedia
(8)福島盆地 - Wikipedia
(9)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(10)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島県について
(12)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(13)福島県の推計人口(平成28年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(14)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(15)めげ猫「タマ」の日記 1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島
(16)農林水産物 - ふくしま復興ステーション - 福島県ホームページ
(17)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(18)「ふくしま復興のあゆみ」韓国語版を更新しました。 - 福島県ホームページ中の「 第15版 平成28年4月20日発行pdfアイコン [PDFファイル/7.32MB]!」
(19)報道発表資料 |厚生労働省
(20)農林水産部 - 福島県ホームページ
(21)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)トピックス | JA夢みなみ
(24)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「キュウリ」「キュウリ(施設)」で5月30日に検索
(25)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(26)めげ猫「タマ」の日記 セシウムは見つからなくと、ストロンチウム90は見つかる福島の食事
(27)放射性物質農作物モニタリング情報 | 農業 | JAふくしま未来
(28)作物学会技術賞を受賞 放射性セシウム吸収抑制 県農業総合センター研究者5人 | 県内ニュース | 福島民報
(29)日常食の放射線モニタリング結果 - 福島県ホームページ
(30)農林水産省/じゃがいも生産量上位について
(31)食品に対する放射線照射(食品照射) (08-03-02-01) - ATOMICA -
(32)第21号・じゃがいもの発芽防止に放射線
(33)放射線分解 - Wikipedia
(34)「会津ほまれ」各国首脳の土産に! サミットで福島県産品提供:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(35)"めげ猫「タマ」の日記 福島産新酒4年連続日本一、放射線で変質、安全なの?
(36)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(37)鮮度が命!このつぶつぶ、実は○○○なんです、ブロッコリー! | ふくしま 新発売。
(38)トピックス | JA夢みなみ
(39)ヨークベニマル/お店ガイド
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