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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島に遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマス現る。

福島県金山町の沼沢湖で遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマスが見つかったそうです(1)。
 沼沢湖は福島県西部の山中にあるカルデラ湖で(2)、ヒメマスが生息しています(3)。
福島県の西の外れにある沼沢湖
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で5月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図-1 沼沢湖

 図に示すように周りの放射能汚染は福島ではかなりましな方です。でも原発事故後に沼沢湖では汚染ヒメマスが見つかり、最近まで禁漁にたっていました(7)。
長らく基準値を超えていた沼沢湖のヒメマス
 ※(8)を集計
 図-2 沼沢湖ヒメマスのセシウム濃度

 ことしから禁漁は終ったのですが、なにか変な事が起きてないか心配です。そしたら沼沢湖のヒメマスからアルビノが見つかったそうです(1)。
沼沢湖で見つかったアルビノニジマス
※(9)をキャプチャー
 図-3 沼沢湖で見つかったアルビノのヒメマス

 動物学において、アルビノ(albino)は、遺伝子の欠陥で先天的にメラニン(色素)が欠乏する疾患です(10)(11)。福島ではモミの木(12)や蝶の一種のヤマトシジミ(13)でも放射線の影響と思われる異常が見つかっています。そして心配なのが人間です。2012年8月に東京電力福島第1原発事故の被ばくによる遺伝子への影響を調べる「全ゲノム(遺伝情報)解析調査」が提唱されたのですが、いつのまにかウヤムヤになったようです(14)。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 福島の方のうち「(福島原発事故で)次世代への影響の可能性(遺伝的影響の可能性)が高い」と答えている人が48.1%になっています(15)。これに対し福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザー・高村昇さんは
  「 広島・長崎の原爆被爆者が被爆後に妊娠し、生まれてきた世代は「被爆二世」と呼ばれています。それぞれの被爆地で被爆二世の方々に健康影響が出ていないかということは大きな問題であり、現在に至るまで長期間にわたる調査が行われてきました。
 調査の結果、現時点で被爆二世について、特にがんやそれ以外の疾患が増加しているということは認められていません。また、内部被ばくが問題となったチェルノブイリでも原発事故から25年が経過した現時点で、事故後に生まれた世代について健康影響は認められていません。」
と説明されています(16)。ただ遺伝には孫の代(3世)に現れる「隔世遺伝」があります(17)。このような遺伝は「2世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない
ことを上げています(18)。通常は女の子に比べて男の子が少し多く生まれます(19)。
 以下に主な避難区域が避難指示が遅かった(逃げ遅れた)旧計画的避難区域である飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数を示します。
女の子が多く生まれる葛尾村・飯舘村・川俣町
 ※(20)を転載
 図-4 飯舘村・葛尾村・川俣町の累積の赤ちゃん誕生数

 原発事故後に懐妊した赤ちゃんが生まれるであろう2011年12月頃から女の子の方が多く生まれています。合計すると
  男の子 271人
  女の子 376人
です。このような事が偶然に起こる確率は約0.004%なので「偶然」とは言えません。また自然死産も増えています。
全国の1.5倍の福島県死産率(グラフ)
 ※(21)を転載
 図―5 福島県の自然死産率の推移

 この5年間の福島を見ていると(=^・^=)は怪しげな物は調査せず、何かあれば「そのような科学的データ無い」(調査していないのですからデータが無いのは当たり前です)との説明が繰り返されている気がします。これでは福島の方は不安だと思います。
 福島県が力をいれている野菜にキュウリやトマトがあります(22)。福島には年間を通じトマトを出荷できる栽培施設があり(23)、福島産トマトは年間を通して楽しめるそうです(24)。福島のトマトは昼夜の温暖差により引き出される、適度な酸味とあふれる甘みがあるそうです(25)。
 福島ではキュウリの出荷も始まっています(26)(27)。福島のキュウリは新鮮で美味しいそうです。福島県は福島産キュウリもトマトも「安全」だと主張しています(28)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産キュウリもトマトもありません。
他県産はあっても福島産キュウリやトマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(29)を引用
 図―6 福島産トマトもキュウリも無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)金山町 ふるさと情報発信事業 - 金色に輝くヒメマスは金山に福をもたらすか!?... | Facebook
(2)沼沢湖 - Wikipedia
(3)妖精の里 かねやま 沼沢湖
(4)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(5)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(6)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(7)沼沢湖ヒメマス漁の再開について - 金山町ホームページ
(8)報道発表資料 |厚生労働省
(9)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ
(10)アルビノ - Wikipedia
(11)メラニン - Wikipedia
(12)福島のモミの木に異変 放医研「放射線が原因の可能性」:朝日新聞デジタル
(13)大瀧研究室 | フクシマプロジェクト
(14)めげ猫「タマ」の日記 とうなった?福島ゲノム調査
(15)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(16)第20回福島県「県民健康調査」検討委員会(平成27年8月31日)の資料について - 福島県ホームページ中の「 県民健康調査における中間とりまとめ(案) [PDFファイル/265KB]」
(17)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(18)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(19)出生性比
(20)めげ猫「タマ」の日記 女の子しか生まれない2016年の福島県葛尾村
(21)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(24)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(25)南郷トマト |観光情報|福島県南会津町
(26)トピックス | JA夢みなみ
(27)トピックス | JA夢みなみ
(28)福島県 すかがわ岩瀬農業協同組合 (きゅうり)~「パリッと新鮮でおいしい 岩瀬きゅうり」~ 月報 野菜情報-産地紹介-2010年9月
(29)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/05/31(火) 19:08:35|
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