めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年5月)―福島・玉川村のゼンマイから基準超の104ベクレル、出荷制限はありません。―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。2016年5月中の食品中の放射性セシウムの検査結果がすべて発表になったので(3)~(7)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。4月に続き5月 もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(8)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数6,732件中44件の基準超え(全体の1%)
  ②平均は、1キログラム当たり4ベクレル、最大2,200ベクレル(栃木県産コシアブラ)。
原発事故から5年2ヶ月経過しても見つかり続けるセシウム汚染食品
  ※1 牛肉を除く
   ※2 単位については(9)を参照
   ※3 流通先を含む
  図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年5月)

  色分けは以下の通りです。
  マーケットから基準値(10)超えの食品が見つかった県
  出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
  基準値超えの食品が見つかった県
 基準超えの食品が岩手、山形、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、新潟、長野で見つかっています。
 ①福島・玉川村のゼンマイから基準超の104ベクレル、出荷制限はありません。
 ②宮城は50ベクレル、福島は7件全てでND、4・5月のクロダイ検査
 ③福島白河地区・ブロッコリーの出荷が始まる。白河市産は検査1件
 ④福島県会津坂下町のゼンマイから基準値ギリギリの97ベクレル、前回検査はND

1.福島・玉川村のゼンマイから基準超の104ベクレル、出荷制限はありません。
 福島県玉川村産ゼンマイから5月2日に1キログラム当たりで
  セシウム134 18.7ベクレル
  セシウム137 85ベクレル
  セシウム合計 104ベクレル
のセシウムが見つかったと発表がありました(11)。基準値は1キログラム当たり100ベクレルで(10)すので基準値超えです。それから1ヶ月弱が経過しましたが、出荷制限がありません(12)。福島産は基準超が見つかっても出荷制限されません。

2.宮城は50ベクレル、福島は7件全てでND、4・5月のクロダイ検査
 以下に4月・5月のクロダイの検査結果を示します。
宮城50(B1/kg)、福島ND、5・6月のクロダイの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は捕獲日
 図-2 4・5月のクロダイ検査

 図に示す通り宮城県が検査した宮城産クロダイからは1キログラム当たり50ベクレルのセシウムが見つかっています。一方で福島県が検査した福島産クロダイは7件全てで検出限界未満(ND)です。茨城県が検査した茨城産クロダイからもそこそこセシウムが見つかっているので、検査結果を見る限り福島産クロダイの値が低くなっています。汚染源がある福島産がお隣の宮城や茨城より低く出るなどおかしな話です。福島産は他より低く出る検査で「安全」とされ出荷されます。

3.福島白河地区・ブロッコリーの出荷が始まる。白河市産は検査1件
 福島県白河地域でブロッコリーの出荷が最盛期を迎えたそうです(13)(14)。検査されているか心配です。以下に白河地区の範囲を示します。
汚染にムラがある福島県白河地域
※1(15)の数値データを元に(16)に示す手法で6月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(17)による
 ※3 「白河地域」の範囲は(18)による。
 図-3 福島県白河地域

 図に示すように汚染にばらつきがあります。白河市では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(19)を超えた地域が広がっていますが、中島村や泉崎村ではそのような地域はありません。
 以下に白河地区のブロッコリーの出荷量を示します。
白河市・中島村で盛んな白河地区のブロッコリー栽培
 ※(20)を集計
 図―4 白河地区のブロコリー出荷量

 図に示す通り中島村と白河市が中心です。以下に白河地区の今年のブロッコリーの検査数を示します。
生産が盛んな中島村や白河市より多い泉崎村のブロッコリー検査数
 ※(1)(21)にて作成
 図-5 白河地区のブロッコリーの検査件数


 図に示す通り白河地区では汚染がマシな泉崎村は2件ありますが、汚染の酷い白河市は1件です。福島産は汚染が酷い地域を避けた検査で「安全」とされ出荷されます。

4.福島県会津坂下町のゼンマイから基準値ギリギリの97ベクレル、前回検査はND
 以下に福島県会津坂下町産ゼンマイのセシウム濃度を示します。
NDから97(Bq/kg)に上昇した会津坂下町のゼンマイのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は収穫日
 図-6 会津坂下町産ゼンマイのセシウム濃度

 図に示す通り前回(2013年)の検査では検出限界未満(ND)でしたが、3年ぶりに今年(2016年)検査したら、基準値(10)寸前の1キログラム当たり97ベクレルのセシウムが見つかりました。しかも今年の最初の検査は検出限界未満(ND)でした。福島産はセシウム濃度が上昇することがあり、1,2回の検査で検出限界未満(ND)だとしても「安全」は担保されません。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら(ブログ図表)を参照ください。
 ・基準超が見つかっても出荷制限されない福島産
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事がある福島産
 それでも福島のマスコミは福島産は「安全」だと主張しています(22)(23)。
安全な福島産モモをタイに輸出すると報じる福島民友
  ※(24)を引用
 図―7 「安全」な福島産をタイに輸出すると報じる福島県の地方紙福島民友

 福島の皆様がどう判断しているか気になるところです。
 福島県が力をいれている野菜にトマトがあります(25)。福島には年間を通じトマトを出荷できる栽培施設があり(26)、福島産トマトは年間を通して楽しめるそうです(27)。福島のトマトは昼夜の温暖差により引き出される、適度な酸味とあふれる甘みがあるそうです(25)。福島県南会津町は福島のトマトの有力な産地です(25)(28)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(29)。でも福島県南会津町のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県南会津町のスーパーのチラシ
 ※(30)を引用
 図―8 福島産トマトが無い福島県南会津町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南会津町の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第979報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)食品中の放射性物質の検査結果について(第980報) |報道発表資料|厚生労働省
(5)食品中の放射性物質の検査結果について(第981報) |報道発表資料|厚生労働省
(6)食品中の放射性物質の検査結果について(第982報) |報道発表資料|厚生労働省
(7)食品中の放射性物質の検査結果について(第983報) |報道発表資料|厚生労働省
(8)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(4月)―千葉のマダラはからセシウム、福島産は76件全数ND―
(9)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(10)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(11)(3)中の「2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果」⇒「PDF 検査結果(PDF:178KB) 」(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000120526_4.pdf)のNo394
(12)(7)中の「(参考3) 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:302KB)」(http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000123670_3.pdf)
(13)ブロッコリー、首都圏に出発 福島県白河地域で出荷最盛期:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(14)トピックス | JA夢みなみ
(15)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(16)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(17)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(18)しらかわ - 支店 | JA夢みなみ
(19)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(20)作物統計調査>市町村別データ> 平成18年産市町村別データ>年次>2006年
(21)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「冬春ブロッコリー 、ブロッコリー およびブロッコリー(施設) 」にチェックをいれ6月1日に検索
(22)タイに県産モモ20トン 知事、現地で関係者と合意 | 県内ニュース | 福島民報
(23)タイへ福島県産「モモ」20トン超 内堀知事、輸出拡大で合意:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(24)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(26)福島)南相馬にトマト工場 年産660トン、3月出荷へ:朝日新聞デジタル
(27)旬の食材 青果 | 一般社団法人福島市公設地方卸売市場協会
(28)南郷トマト |観光情報|福島県南会津町
(29)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(30)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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  1. 2016/06/01(水) 19:42:59|
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