めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島・川内村下川内の荻、貝ノ坂両地区の避難指示解除、もどれば100mSv以上の被ばく

 川内村下川内の荻、貝ノ坂両地区に設定された避難指示解除準備区域は14日午前零時に解除されました(1)。(=^・^=)なりに試算するとICRPが健康影響があるとする100ミリシーベルトを超える被ばくを30年以内にします。今回の避難指示解除は川内村下川内の荻、貝ノ坂両地区の皆様に「危険」を負わせる行為です。
 福島原発事故によって、福島第一原発からは(=^・^=)の試算で広島原爆30個分以上の放射性物質がばら撒かれ(3)(4)(5)、事故から5年3ヶ月を超えた今も福島を汚染し続けています。
事故から5年3ヶ月過ぎても除染が必要な福島
※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で6月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 図-1 避難地域と福島県川内村

 図に示す通り広い地域で国が除染が必要な毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。しかし福島の大部分は避難地域になるとはありませんでした(8)。これについて「緊急事態時」との言葉で説明されてきた気がします(10)。福島原発事故直後にはトータルでどれだけ浴びたかを示す「積算線量」が重要との説明もなされました(11)。この考えにしたがえば、事故直後の「緊急時」は年間20ミリシーベルトをしかたがない事だと思います。それかから5年以上が経過しましたが、避難指示解除基準は相変わらず年間20ミリシーベルトのようです(12)。なおチェルノブイリでは5年目以降は5ミリシーベルトに引き下げられています(13)。
 セシウム134は半減期2年で2年で半分(14)、5年3ヶ月では当初の6分の1(2(5.25÷2)≒6)にまで下がりますが、セシウム137は半減期が30年で半分になるのに30年必要です(14)。また9割近くが残っています(0.5(5.25÷30)≒0.9)。これからは30経たないと半分にならないセシウム137がしつこく残ります。
 現時点では2016年度内の避難指示解除が以下の町村で実施されたり決まっています(1)(15)。
  2016年6月12日 葛尾村(帰還困難区域を除く)   対象 1,360人
  2016年6月14日 川内村下川内の荻、貝ノ坂     対象    54人
  2016年7月12日 南相馬市(帰還困難区域を除く)  対象11,663人
  2016年8月    川俣町山木屋           対象 1,171人
  2917年3月    飯舘村(帰還困難区域を除く)   対象 6,006人
             合計               対象20,254人

 以下にこれらの地区の放射線量を示します。
1(μSv/h)程度の避難指示解除(予定)区域
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で6月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 ※3 避難指示解除ないし予定区域は(1)による
 図-3 2016年度避難指示解除実施・予定区域の放射線量

 図に示す通り国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトの4倍程度の毎時1マイクロシーベルトあります。これからの被ばくが心配です。以下に2017年4月1日に帰還したとして、今後のの被ばく線量を見積もってみました。
帰還したら30年で100ミリシーベルト以上は被ばくしそうな避難指示解除(予定)区域
 ※1(6)の数値データを元に(7)に示す手法で今後の線量を計算
 ※2(9)に示された手順で被ばく線量に換算
 ※2 避難区域は(8)による
 ※3 避難指示解除ないし予定区域は(1)による
 図-4 2016年度避難指示解除実施・予定区域の30年間の被ばく線量 

 広い範囲で100ミリシーベルトを超(図中黄色、ピンク、赤)えています。酷い場所は400ミリシーベルトを超えています。今日解除された川内村下川内の荻、貝ノ坂地区(図中右下)を見ると100ミリシーベルトを超えた地域が広がっています。安倍出戻り内閣はICRPがICRPが健康影響があるとする100ミリシーベルト(2)以上の被ばくの「危険」がる場所の避難指示を平気で「解除」しています。

<余談>
  図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。ただしグラフはこちら(ブログ図表)を参照ください。
ICRPは放射線による発病リスクを「癌」に限定していますが(2)、「癌」以外の発病リスクを指摘する向きもあります(16)。福島県の地方紙の福島民友が報じる所によれば、福島原発事故後に福島では糖尿病が増えたそうです(17)。
原発事故後に糖尿病が増えたと報じる福島県の地方紙の福島民友
図―5 福島原発事故後に糖尿病が増えたと報じる福島の地方紙「福島民報」

 こうした要因も含め福島の「安全」を評価する必要があると思います。以下に原発事故前年(2010年3月から11年2月)に対する原発事故5年目(2015年3月から16年2月)の葬式数(死者数)の増k率と航空機モニタリングのデータ(6)から得られる平均の空間線量率を示します。
放射線量が高いほど増える福島の葬式
 ※(19)を転載
 図-6 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率

 放射線量が高い程に葬式(死者数)が増えています。以下に線形回帰(20)と呼ばれる手法での分析結果を示します。
一直線に並ぶ放射線量と葬式の増加率
 ※(19)を転載
 図-7 平均の空間放射線量と原発事故前年に対する5年目の葬式(死者数)の増加率の相関

 図に示す通りデータは1直線上に並んでおり高い相関を示しています。図に示し通り
 これから避難指示が解除される地域とほぼ同じ毎時1マイクロシーベルトで40%の葬式(死者数)が増加する結果になりました。
6月12日避難指示解除された葛尾村や来年3月解除予定の飯舘村の避難区域は大部分が旧計画的避難区域かつ他の市町村は旧警戒区域のみだったり、旧警戒区域、旧計画的避難区域、避難区域外が混在しています。旧計画的避難区域に避難指示が出たのが原発事故から1ヶ月以上も過ぎた2011年4月22日で(8)、葛尾村や飯舘村はいわば逃げ遅れた村です。以下に葛尾村と飯舘村の赤ちゃんの累積の誕生数を示します。
女の子が多く生まれる飯舘村・葛尾村
 ※(21)を集計
 図―7 葛尾村と飯舘村の赤ちゃん誕生数

 原発事故以降を見ると、女の子が多く生まれています。2011年3月から16年4月末までの両村の赤ちゃん誕生数を集計すると
 男の子 129人
 女の子 191人
です。普通は男の子が多く生まれるので(22)、異常な事態です。このような事が偶然に起こる確率を計算すると0.05%ですので、偶然を主張するのは無理があります。福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への影響の可能性が高い」と回答しています(23)。
 福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
 「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(24)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(25)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
  ①赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。
  ②自然死産の増加が認められない 。
ことを上げています(26)。自然死産も増えています(27)。
福島の女性はお隣の宮城や茨城に比べても大変に綺麗です。
ミスピーチに今年も混入したミセス
 ※1(28)を引用
 ※2 混入は(29)の通り
 図―8 2年連続でミスピーチに混入したミセス

でも女の子が生まれて良かったと喜んでばかりはいられないようです。
 (=^・^=)が福島のデータを見る限り「安全」になって避難指示が解除になったとは思えません。むしろ別の意図があって解除したとしたしか思えません。意図については想像するしかありませんが、避難指示解除に続き2018年3月には一人当たり月10万円の避難に伴う精神的損害の賠償が打ち切られます(30)。本文に記載した通り2016年度の避難指示解除対象者は約2万人なので、合計で月20億円、年間240億円の賠償が不要になるのは事実です。
 安全とは言えない避難地域を「安全」と強弁し強引に避難指示を解除する安倍出戻り内閣では福島の方は不安だと思います。
 福島県福島市ではサクランボ「佐藤錦」の収穫作業が盛りを迎えたそうです(31)。
 6月11日に福島県福島市では観光果樹園の開園式が行われました(32)。避難地域の次に汚染され、原発事故後に葬式が増えた福島盆地(33)では
 サクランボ⇒モモ⇒ナシ⇒リンゴ
と続く、果物シーズンの幕開けです(34)。福島はサクランボが美味しい季節です(35)。福島県は福島産サクランボは安全だと主張しています(36)。でも福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産サクランボはありません。

他県産はあっても福島産サクランボが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(37)を引用
 図―9 福島産サクランボが無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(38)による。
有意差検定表

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)葛尾の避難指示解除 4市町村目 居住制限区域は初 | 県内ニュース | 福島民報
(2)朝日新聞GLOBE|放射線、リスクを読み解く -- 国際基準の「考え方」
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?
(4)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!
(5)めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能
(6)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV」
(7)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(8)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)放射線 放射性物質 Q&A 「1ミリシーベルトにこだわらない」の意味は | 東日本大震災 | 福島民報
(11)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(12)福島・南相馬の避難指示解除、7月12日に 国と市合意:朝日新聞デジタル
(13)[PDF]年間20ミリシーベルトの基準について(PDF形式:1902KB) - 経済産業省
(14)半減期 - Wikipedia
(15)【避難指示区域】「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域:震災・原発関連:福島民友新聞社 みんゆうNet
(16)がん以外の疾患による死亡 - 放射線影響研究所
(17)【復興の道標・5年の歴史】放射線よりも糖尿病 事故後に割合高く:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(18)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-を6月12日に閲覧
(19)めげ猫「タマ」の日記 1(μSV/h)で葬式40%増、原発事故5年目の福島
(20)線形回帰 - Wikipedia
(21)福島県の推計人口(平成28年5月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(22)出生性比
(23)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(24)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(25)隔世遺伝 - Wikipedia
(26)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(27)めげ猫「タマ」の日記 福島の自然死産率は全国平均の1.5倍
(28)ミスピーチキャンペーンクルーのブログ 2015ミスピーチキャンペーンクルー 井上 幸
(29)ミスピーチ10人決定 県産果物や観光PR | 県内ニュース | 福島民報
(30)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発事故の賠償内容について
(31)トピックス | JAふくしま未来
(32)甘いサクランボに笑顔広がる 福島の観光農園開園 | 県内ニュース | 福島民報
(33)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(34)食べ頃カレンダー
(35)福島さくらんぼ狩りの時期とおすすめ人気スポット! | 豆知識PRESS
(36)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(37)平尼子店 | マルト - 店舗情報
(38)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
スポンサーサイト
  1. 2016/06/13(月) 19:55:14|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月2週)―福島市の果樹園は無検査で開園式― | ホーム | 福島第一汚染水(6月2週)―外洋からストロンチウム―>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/1836-f958461e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)