食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。423週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム汚染食品が見つかっています(4)。今週は基準超えです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
①検査数1,238件中22件の基準超え(全体の2%)
②平均は、1キログラム当たり7ベクレル、最大720ベクレル(宮城県産コシアブラ)。

※1 牛肉を除く
※2 単位については(5)を参照
図―1 食品中の放射性セシウム検査結果のまとめ(2016年6月3週)
色分けは以下の通りです。
赤マーケットから基準値(6)超えの食品が見つかった県
橙出荷制限対象外の地域・品目から基準値超えの食品が見つかった県
黄基準値超えの食品が見つかった県
基準超えの食品が宮城、福島で見つかっています。今週の検査結果で(=^・^=)が気になったのは以下の通りです。
①宮城クロダイ50ベクレル、福島10件全数ND
②福島・あぶくま洞のラベンダー園「開園」、検査結果はありません。
③郡山市産イノシシから420ベクレル、2015年は全数基準値以下
1.宮城クロダイ50ベクレル、福島10件全数ND
今週は福島産クロダイ検査結果が1件、発表になりました(3)。検出限界未満(ND)です。4月以降の検査結果を見ると10件連続で検出限界未満(ND)です。実態がそうなら大変に嬉しいことです。以下に、福島県が検査した福島産、宮城県が検査した宮城産および茨城県が検査した茨城産クロダイの検査結果を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
※3 日付は捕獲日
図-2 クロダイのセシウム濃度
図に示す通り宮城県産クロダイからは最大で1キログラム当たり50ベクレルのセシウムが見つかっています。茨城県が検査した茨城産もそこそこセシウムが見つかっています。でも福島県が検査した福島産クロダイだけが10件全数で検出限界未満です。汚染源は福島にあるのにおかしな話です。福島の検査は茨城や宮城に比べ低くでます。
福島産は他より低く出る検査で「安全」され出荷されます。
2.福島・あぶくま洞のラベンダー園「開園」、検査結果はありません。
福島県のあぶくま洞のラベンダー園が開園したそうです(7)。以下に位置を示します。

※(8)にて作成
図-3 田村市内の2014年11月から1年間の放射線量の増減
図に示す通り周囲は2014年11月から15年11月かけて放射線量が増えています。放射性物質は降ってきたとしか考えられません。ラベンダーはハーブティ等に用いられており(9)、口にする事もあります。摘み取りができるとの事なので検査が必要です。でも厚生労働省の発表には(1)、ラベンダーの検査結果がありません。福島は必要な検査がされずに「安全」とされています。
同施設は福島県内唯一の「恋人の聖地」認定を受けたそうですが(7)、福島県の地方紙の福島民友が社説で「(福島県内の)出生数は1万4195人(前年比322人減)と減少傾向が続く。出生率が多少上がっても、出産年齢にある女性の人口が減れば出生数は増えない。出生率の上昇を目指すとともに、人口減少を抑えるための施策を充実させていくことが重要だ。」と論じている通り(10)、若い女性が逃げ出しています(11)。「恋人の聖地」認定を受けも、カップルなるべき若い男女が揃わなくては意味がありません。この件を紹介した福島県の地方紙の福島民報に掲載さらた写真はカップルでなく、家族連れでした。
3.郡山市産イノシシから420ベクレル、2015年は全数基準値以下
以下に福島県郡山市のイノシシのセシウム濃度を示します。

※1(1)を集計
※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す。
※3 日付は捕獲日
図-4 福島県郡山市産イノシシのセシウム濃度
図に示す通り2015年は基準値(6)を超えるものはありませんでした。でも2016年に採れたイノシシを測定したら基準値の4倍以上の1キログラム420ベクレルのセシウムが見つかりました。
福島産は基準値以下だとしても「安心」はできません。突然に上昇することがあります。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。ただしグラフはこちら(
ブログ図表)を参照ください。
・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
・必要な検査無で安全とされる福島
・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
参議院選挙が始まりました。福島からの報道によると(12)、福島選挙区の報道によると自民党の候補が
「(福島)県民の生活の安全と安心をとりもどさなればいけません」
と訴えたようです。

※(12)をキャプチャー
図-5 「安全と安心をとりもどさなればいけません」と訴える自民候補
自民党の候補者の目から見ても、福島は「安全」ではなく、およそ「安心」できる状態ではないようです。福島の皆さまは不安なそうです。
福島県福島市ではサクランボ「佐藤錦」の収穫作業が盛りを迎えたそうです(13)。6月11日に福島県福島市では観光果樹園の開園式が行われました(14)。避難地域の次に汚染され、原発事故後に葬式が増えた福島市を中心とする福島盆地(15)では
サクランボ⇒モモ⇒ナシ⇒リンゴ
と続く、果物シーズンの幕開けです(16)。福島はサクランボが美味しい季節です(17)。福島県は福島県最大のサクランボの産地の福島市産サクランボを検査していません(18)。それでも福島県は福島産サクランボは安全だと主張しています(19)。当然ながら、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産サクランボはありません。

※(20)を引用
図―6 福島産サクランボが無い福島県の福島市スーパーのチラシ
(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
本記事は選挙運動とも取れる可能性もあるので、以下にメールアドレスを記載します。
「aityan2000@excite.co.jp」
―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
報道発表資料 |厚生労働省(2)
モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ(3)
食品中の放射性物質の検査結果について(第986報) |報道発表資料|厚生労働省(4)
めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(6月2週)―福島市の果樹園は無検査で開園式―(5)
めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト(6)
食品中の放射性物質への対応|厚生労働省(7)
「恋人の聖地」ラベンダー見頃 あぶくま洞 | おでかけ | 福島民報(8)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」と「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成26年9月1日~11月7日測定) 平成27年02月13日 (KMZ, CSV)」の数値データの比較で作成
(9)
ラベンダー - Wikipedia(10)
【5月29日付社説】出生率上昇/楽観視せず着実に手を打て:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet(11)
めげ猫「タマ」の日記 原発事故6年目も若い女性が逃げて行く福島(12)
スイッチ20160622 TUFchannel (13)
トピックス | JAふくしま未来(14)
甘いサクランボに笑顔広がる 福島の観光農園開園 | 県内ニュース | 福島民報(15)
めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地(16)
食べ頃カレンダー(17)
福島さくらんぼ狩りの時期とおすすめ人気スポット! | 豆知識PRESS(18)
農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「果物」、「オウトウ(サクランボ)」および「福島市」で6月23日に検索
(19)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(20)
ヨークベニマル/お店ガイド
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テーマ:どうでもいい報告 - ジャンル:日記
- 2016/06/23(木) 19:42:54|
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