18,19歳の方の50%が「放射線を意識している」
そうでんすが
20代の方の71.4%は「放射線を意識していない」
そうです。何故にこのようになったか(=^・^=)なりに調べたら、放射線を意識する若者の半数は女性を中心に福島から逃げ出しているようです。
福島は福島原発事故によって多くの放射性物質が降り注ぎました。福島第一がばら撒いた放射性物質の量は(=^・^=)は広島原爆の30個分と試算しています(2)(3)(4)。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。

※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で6月1日時点に換算
※2 避難区域は(7)による
図-1 原発事故6年目も汚染されたままの福島
図に示す通り原発事故から5年3ヶ月以上が経過しましたが、図に示す通り広い範囲で国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(8)を超えています。多くの若い方が放射線を意識していると思っていたらそうでもない結果が出てきました。福島の20代の方の71.4%は「放射線を意識していない」とのことです。以外な結果でした。ところが18,19歳の方の50%が「放射線を意識している」との事です(1)。同報道には福島の20代の放射線を意識していない」との数値は出ていませんが、「放射線を意識していない」との割合から考えて25%前後でしょうか。結果を見れば「放射線を意識している」18,19歳方の約半数が20代になって、福島県や安倍出戻り総理が主張してる「福島は安全」とか「風評被害」とかを(9)(10)急に信じたとは思えません。以下に今年(2016年)3~5月の福島県の社会的増減を示します。

※(11)を集計
図-2 2016年3~5月の福島県の社会的増減
図に示す通り10代後半と20代前半で社会減(転出者が転入者を上回る事)が多くなっています。3月、4月は進学、就職や転勤なので人の移動が多い時期だと思います。この時期をおさえれば概ね年間の傾向を掴む事ができます。3~5月の福島の15歳から24歳の社会減を合計すると3,540人になります。新たに成人に達した人口(平成28年1月1日現在20歳の人口)は、推計で19,100人です(12)。15歳から24歳の社会減の人数はこの約2割に相当します。20歳前後は就職や大学進学といった新たな一歩を踏み出す時期です。福島の方には福島から踏み出すか、福島を出るか選択を迫られる時でもあります。そして約2割の方が福島県外からのスタートを決断したようです。この割合はおおよそ「放射線を意識している」割合が18,19歳から20代のへ減少した割合と一致します。放射線を意識している」割合が18,19歳に比べ20代が少ないのは、福島で放射線を意識している若い方の半数程度が福島から逃げたことで説明がつきます。
同記事(1)は
「『意識していない』は20代の71.4%が最高で、40代67.6%、30代61.5%と続き、若い世代で特に目立った。」
としていますが、若い世代に「安心感」が広まった訳ではありません。不安を感じる方は福島から逃げ出した結果です。
図-2に示すように福島の社会減は20代前半、特に女性に顕著です。以下に20代前半の各年3-5月の社会的増減の推移を示します。

※(11)を集計
図-3 20代前半の各年3-5月の社会的増減
図に示すように若い女性の福島脱出は原発事故後から続いています。多少は改善されたものの収まる気配がありません。それどころか2016年3-5月の社会減は前年に比べ増えています。この事に福島は焦っているようです。5月29日の福島県の地方紙・福島民友の社説は
「 本県の出生率は前年比0.02ポイント上昇して1・60となり、14年ぶりに1.60台を回復した。3年連続の上昇であり朗報だ。県は12年度からの18歳以下の医療費無料化や除染の進行など子育て環境が整ってきたことを要因として挙げる。
しかし、出生数は1万4195人(前年比322人減)と減少傾向が続く。出生率が多少上がっても、出産年齢にある女性の人口が減れば出生数は増えない。出生率の上昇を目指すとともに、人口減少を抑えるための施策を充実させていくことが重要だ。」
と結んでいます(13)。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。いちぶ拡大しない物もあります。
福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。

※(14)を転載
図―4 福島県の綺麗な女性
何処へ行っても歓迎されます。
(=^・^=)は安倍出戻り内閣は施策を間違えたと思います。彼がやったことは「安全」であろうが無かろうが、福島は「安全」と言い切ることでした。福島第一原発の汚染水について言えば「ブロックされている」とか「コントロールされている」とか言いきっています(15)(16)。ところが原発事故から5年3ヶ月が過ぎた今も福島第一原発の港湾内の海水からは法令限度を超えた放射性物質が見つかっています(17)。安倍総理が出戻った直後の2013年4月には福島の放射線量の観測ポイントは放射線量が低い場所に移動され、さらに低くでる「除染」も行われました(18)。
(a)福島市 (b)郡山市
※1(19)を転載
※2 年度は2013年
図―5 人為的操作で下がった福島県の放射線量測定値
これで放射線量が実際にはどれくらいか知ることができなくなりました。
福島県を代表する湖に猪苗代湖があります(20)。(=^・^=)も原発事故前には良くお邪魔させていただきましたが、大変に綺麗な所だと思います。でも福島原発事故でお魚から基準を超える放射性物質が見つかり今も「出荷制限」が行われています(21)。読者から提供された写真を見ると「禁漁」の看板が設置されたのは今年5月末以降のようです。

※読者提供の写真を編集
図―6 今年5月末以降に設置したと思われる「禁漁」の看板
放射線を気にする人が放射線を避けようにも正確な情報がありません。これでは福島から逃げす以外に選択肢あありません。
このような事をしても「福島」が安全になるわけではありません。むしろ危険が避けられなくなりリスクは増大します。福島ではおかしな事が起こっています。農業が盛んで汚染が酷い場所では葬式が増えています。無論、そうでない所は増えていません(22)。福島のなかでも汚染が酷い旧計画的避難区域が避難区域の大部分を占める町村では、原発事故以降に男の子が生まれ難くなり、赤ちゃんの男の子と女の子の比率が逆転してます(23)。

※1(23)を転載
※2 各年3月より翌年2月までの1年間を集計
※3 原発事故6年目は2016年3月から5月の3ヶ月間
図―7 旧計画的避難区域が避難区域の大部分を占める町村の赤ちゃん誕生数
(=^・^=)は安倍政治の本質は「嘘」だと思います(24)。今は参議院選挙期間中ですが自民党の公約(26)には憲法改正が明記されています。安倍出戻り総理は憲法改正についてはとぼけているようです(27)。でも布石は確り打っています。18歳選挙権です(28)。自民党は前の衆議院選挙で
「憲法改正のため<中略>選挙権年齢を前倒しして18歳以上に引き下げます。」
と公約しています(29)。

※(29)を引用
図―8 憲法改正のため選挙権年齢を8歳以上に引き下げるとする前回衆院選挙時の自民党の公約
そして18歳選挙権の実現です(28)。安倍出戻り総理は「憲法改正」をやる気満々です。
原子力政策については
「原子力は安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源との位置付けもとに活用します」
と公約しています(26)。出戻る前の安倍総理は
「経済産業省としては、原子炉の冷却ができない事態が生じないように安全の確保に万全を期している」
と言っていたのですが(30)、何処が違うのですかね?そのあと事故が起こった事はリファレス不要だと思います。安倍出戻り総理は「原子力」に執着しているようです。だったら、事故の影響を小さく見せるため「安全」であろうが無かろうが「福島は安全」と叫ぶとはずです。これでは福島の皆様は心配だと思います。
福島のお酒は4年連続で日本一になったそうです。(=^・^=)は放射線で変質しまろやかになった可能性があると思っています(31)。福島県は福島産日本酒は福島のプライドだと主張しています(32)。でも上手くはいかなかったようです。何度も金賞になった栄川酒造(磐梯町)さんが経営破たんしました(33)(34)。誰だって放射線を浴びて熟成されたお酒より、浴びずに熟成されたお酒が良いに決まっています。

※(35)を6月28日に閲覧
図―9 栄川酒造(磐梯町)さんの経営破たんを1面トップで報じる福島県の地方紙・福島民報
福島県が力をいれている野菜にトマトがあります。福島のトマトは白河市などが主な産地です(36)。6月に入り福島県白河市ではトマトの選果作業もスタートしました(37)。福島のトマトの本格シーズン到来です(36)。福島のトマトは昼夜の温暖差により引き出される、適度な酸味とあふれる甘みが自慢だそうです(38)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(39)。でも福島県白河市近郊のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。

※(40)を引用
図-10 福島産トマトが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
本記事は選挙運動とも取れる可能性もあるので、以下にメールアドレスを記載します。
「aityan2000@excite.co.jp」
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
放射線を意識44.7% 調査開始以来で最低 本社県民世論調査 | 県内ニュース | 福島民報(2)
めげ猫「タマ」の日記 福島は広島原爆30個分以上?(3)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発から広島原爆の30倍のウランもえかすが!(4)
めげ猫「タマ」の日記 1gのセシュウム137の放射能(5)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(7)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(8)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(9)
風評被害の構造と5年目の対策 - 福島県(10)
放射線の健康影響~「風評被害」について再び、福島の高校生のフランスでの発表~(11)
福島県の推計人口(平成28年6月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(12)
福島県の「申(さる)年生まれ」と「新成人」の人口(参考)~平成28年 新年にちなんで~ - 福島県ホームページ(13)
【5月29日付社説】出生率上昇/楽観視せず着実に手を打て:社説:福島民友新聞社 みんゆうNet(14)
めげ猫「タマ」の日記 福島フラワージェット・就航―福島空港が乗客減―(15)
汚染水、安倍首相の「完全にブロックしている」発言が東電発表と食い違い(16)
安倍首相「アンダーコントロール」のウソ|WEBRONZA - 朝日新聞社(17)
めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(6月4週)―港湾内海水は2日連続で法令限度を超え―(18)
めげ猫「タマ」の日記 5月測定器の周りを除染で福島県の放射線量が激減!―補正式が必要(19)
めげ猫「タマ」の日記 5月測定器の周りを除染で福島県の放射線量が激減!―補正式が必要(20)
猪苗代湖 - Wikipedia(21)
食品中の放射性物質の検査結果について(第986報) |報道発表資料|厚生労働省中の「PDF 原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:233KB)
」(
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000123670_6.pdf)。
(22)
めげ猫「タマ」の日記 福島産について(23)
めげ猫「タマ」の日記 女の子が特異的に生まれる原発事故6年目の福島県・川俣町(24)
めげ猫「タマ」の日記 嘘つき安倍出戻り総理(25)
公約関連 | 政策 | 自由民主党(26)(25)中の「第24回参議院議員選挙(平成28年度)」(
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/manifest/2016sanin2016-06-22.pdf)
(27)
【参院選 憲法改正】 東奥日報 新潟日報 京都新聞 山陽新聞 : 47トピックス - 47NEWS(よんななニュース)(28)
18歳選挙権 来夏から : お役立ち記事 : 18歳選挙権 : 読売教育ネットワーク(29)(26)中の「第47回衆議院選挙(平成26年度)」
https://jimin.ncss.nifty.com/pdf/news/policy/126585_1.pdf(30)
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書(31)
めげ猫「タマ」の日記 福島産新酒4年連続日本一、放射線で変質、安全なの?(32)
「ふくしまプライド。」福島県の日本酒PR動画が完成しました! - 福島県ホームページ(33)
老舗の栄川酒造 支援を受け経営再建へ | NNNニュース(34)
福島県の榮川酒造再建へ ヨシムラ・フードHDが子会社化:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(35)
福島民報(36)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(37)
トピックス | JA夢みなみ(38)(36)中の「トマト」(
https://www.pref.fukushima.lg.jp/download/1/tomakyu1.5.pdf)
(39)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(40)
イオン白河西郷店
スポンサーサイト
- 2016/06/28(火) 19:45:19|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0