めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

楢葉町の新規転入者は累積221人(2016年5月末)、未来は原子力ムラ

福島県楢葉町は2015年9月に避難指示が解除されました(1)。それから10ヶ月が経過しました。解除指示前からの住民の帰還が進まない中で、避難指示解除後に転入者が激増し、2016年5月末時点で累積で221人になりました。概ね原子力関係者と推定されるので、このまま行けば楢葉町は原子力関係者が多く暮らす「原子力ムラ」になります。
 福島県楢葉町は福島沿岸部にある町で、概ね福島第一原発から20km圏内にあります。
避難指示解除後も除染が必要な福島県楢葉町
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で7月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(4)による
 図-1 福島県楢葉町

 図に示す通り町の大部分は避難指示が解除されたても、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えています(5)。
 避難指示は2015年9月に避難指示が解除されましたが住民の帰還率は7.3%(6)、進んでいません。一方で、避難指示解除によって楢葉町内に住居が確保できれば誰もが楢葉町に住むことができます。それ以降に転入者は急に増えています。
避難指示解除後に増加した楢葉町の転入者
 ※(7)を集計
 図―2 楢葉町の転入者数

 図に示す通り以下の2つの特徴があります。
  ①避難指示解除になった9月以降に激増している。
  ②大部分が男性である
 原子力規制委員会の発表(8)を見ると原子力施設での女性従事者は極端に少なっています。楢葉町にある福島第二原子力発電所(1)では2014年度下期に1,722人の方が働いてますが、女性は30人以下です(9)。楢葉町の北は今も避難地域ですが(4)、そこには福島第一原発があり、福島第一原発では約1万人の方がが働いています(10)。楢葉町や周辺には原子力関係の仕事が沢山あります。転入者が概ね男性であることを考慮すれば、概ね原子力施設で働く「原子力関係者」です。
 楢葉町は住民登録している方のうち楢葉町在住者(11)(以下町内在住者とする)の人数と、避難指示解除時点で楢葉町民だった方のうち楢葉町に戻られた方(以下帰還者)(12)の人数を公表しています。両者の差(町内在住者数―帰還者数)で新規の住民の人数を推計できます。
新規住民が増えつつある楢葉町
 ※(11)(12)で推計
 図―3 楢葉町在住者の内訳

図に示す通り新規の転入者は確実に増えています。
 以下に帰還者の年齢分布を示します。
高齢者が中心の楢葉町帰還者
 ※(12)を集計
 図-4 帰還者の年齢分布

 図に示す通り60歳代以上方が大半で20歳未満の未成年は僅かに9人です。これから20,30年先に高齢の方が亡くなってもこれを引きつく若い世代はいません。楢葉町に残るのは「原子力関係者」でいずれ、原子力関係者が大半を占める「原子力ムラ」になりそうです。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 楢葉町が生き残るには町を原子力ムラに差し出すしか方法が無いのかもしれません。そうなったら、彼らの意にかなった町長や町議会議員が誕生します。再来年(2018年)の春には避難にともなう精神的賠償の打ち切りが決まっています(13)。2014年10月に避難指示がほぼ解除された福島県川内村の福島第一原発から20km圏内の地域(14)への居住者への住宅提供は避難指示解除から2年半後の2017年3月で打ち切られます(15)。これに倣えば、楢葉町町民への住宅的提供は2019年3月頃までとなりそうです。そうすれば町が担ってきた「避難者保護」の機能(16)が失われ、楢葉町の避難者に対する求心力が大幅に落ちるはずです。避難者は避難先に帰化するか、楢葉町に戻るかの選択を迫られます。10年近くも避難先で住めば、根づくので大部分の方は帰化を選ぶはずです。これで原子力関係者が多数を占める原子力ムラの「楢葉町」が完成します。町長や村議会議員は「原子力ムラ」の意のままに選べます。
 原子力ムラの悲願は原発の復興でしょうか?楢葉町には福島第二原発が立地しています(16)。福島県は福島第二原発も含め、福島県内のすべての原発の廃炉を求めています(17)。事故から5年4ヶ月過ぎましたが廃炉にはならず「停止中」です。原発の復興を願っている方は他にもいます。安倍出戻り総理です(18)。彼は原子力発電の為にのらりくらりと福島第二原発の廃炉を先延ばし、最終的には「再稼働」を狙っているのでしょうか?このような方が福島を安全と主張しこれを避ける行為を「風評被害」と批難しても(19)、福島の方は信じるか興味があるところです。
 福島県福島市の市の花は「モモ」です(20)。福島市はモモの栽培が盛んな市です(21)。福島県福島市では6月下旬からモモの出荷が始まり(22)、モモの季節を迎えました(23)。甘さも十分だそうです(22)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(24)。でも福島県福島市のスーパーのチラシには福島産「モモ」ありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―5 福島産モモが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません

  本記事は選挙運動とも取れる可能性もあるので、以下にメールアドレスを記載します。
「aityan2000@excite.co.jp」


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)楢葉町 - Wikipedia
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(4)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ
(7)福島県の推計人口(平成28年4月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(8)平成26年度下期の放射線管理等について原子力事業者から報告を受領 | 原子力規制委員会
(9)(8)中の「実用発電用原子炉に係る「放射線業務従事者線量等報告書平成26年度分」※3、※4【PDF:16.3MB】」
(10)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社中の「・被ばく線量の分布等について(142KB) 」
(11)県内外の避難先別世帯数・人数について|楢葉町公式ホームページ
(12)避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ
(13)福島避難指示「解除遅れなら賠償の延長を」河北新報-2015/12/05
(14)【避難指示区域】「帰還困難」「居住制限」「避難指示解除準備」区域:震災・原発関連:福島民友新聞社 みんゆうNet
(15)東日本大震災に係る応急仮設住宅の供与期間の延長について - 福島県ホームページ
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島亡命役場
(16)トップページ|福島第二原子力発電所|東京電力
(17)【ZOOM東北】福島発 福島第2廃炉の現状 東電「後方支援基地に」 - 産経 2015/04/19
(18)原発依存度「実質引き上げ」の真意:日経ビジネスオンライン2015/06/05
(19)www.fnn-news.com: 安倍首相が福島訪問 ...
(20)市の木・花・鳥、市民憲章について - 福島市ホームページ
(21)統計データ
(22)トピックス | JAふくしま未来
(23)ふくしま 新発売。
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)リオン・ドール スーパーマーケット お得情報満載
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  1. 2016/07/04(月) 19:44:13|
  2. -
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