めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(7月2週)―排水路からは法令限度以上に汚染された排水が海へ―

福島第一原発汚染水の7月2週(7月4日から7月11日)の状況を纏めてました。
 ①地下貯水槽の周囲の全ベータの全ベータが再上昇
 ②排水路からは法令限度以上に汚染された排水が海へ
 ③港湾内海水からは高濃度の放射性物質
 ④地下水バイパス山側井戸のトリチウムが急上昇
 ⑤海岸付近の井戸の全ベータは上昇中
 ⑥サブドレン・トリチウムの月間排出量は約750億ベクレル
等が確認され、先週に続き(1)今週も福島第一から海への放射性物質の流出が続いています。

1.地下貯水槽の周囲の全ベータの全ベータが再上昇
 事故から5年4ヶ月が経過しましたが、外洋や構内から相変わらず放射性物質が見つかっています。
事故から5年4ヶ月過ぎても放射性物質が見つかる福島第一外洋や構内
 ※1 (4)~(8)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(9)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 この中で気になるにが) 地下貯水槽A8の全ベータ濃度です。地下貯水槽は一時期、汚染水の保管に利用されていましたが、汚染水漏れををお越し使われなくなりました(10)。ただし、一時は高濃度の汚染水が貯められていたので、周囲に観測井戸を掘り地下水の汚染の有無を観測してます(7)。以下に推移を示します以下に推移を示します。
再び全ベータが見つかり出した地下兆水槽観測孔A8
 ※(7)を集計
 図-2 地下貯水槽A1の全ベータ濃度

 図に示す通り、一時は検出限界未満に下がったのですが、再び上昇しています。以下に周囲の観測孔の全ベータ濃度を示します。
多くの場所で全ベータが見つかる地下貯水槽周辺
 ※1(7)で作成
 ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3  集計期間内の最大値
 図-3 地下貯水槽周囲の全ベータ濃度

 図に示す通り周囲でも全ベータが見つかっています。原因は分かってないようです。対策が打てないまま、拡散して福島の海を汚染しないか心配です。

2.排水路からは法令限度以上に汚染された排水が海へ
 福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(11)。以下に今週観測された各排水路の放射性物質濃度を示します。
法令限度を超えた排水が流れる福島第一排水路
 ※1(11)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 赤丸()はサンプリング地点
 図-4 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 放射性物質の法令限度は1リットル当たりで、セシウム137が90ベクレル、ストロンチウム90が30ベクレルです(2)。全ベータのおよそ半分がストロンチウム90なので(9)、全ベータでは60ベクレルになります。図に示す通り全ての排水路から放射性物質が見つかっています。K排水路からは法令限度を超える汚染水が連日で流れています。6月24日から7月7日の14日間で法令限度を越えなかったのは7月2日の1日だけです。ただし全ベータは1リットル当たりで58ベクレルで、ほんの少し下回っただけです。
以下にK排水路の放射性物質濃度を示します。
方連限度を超えて汚染された排水が連続して流れるK排水路
 ※(11)を集計
 図―5 K排水路の放射性物質濃度

 今回だけでなく時々、法令限度を超えて汚染される状況が時々みられます。事故から5年4ヵ月が経過していますが、福島第一原発の排水路は法令限度を超えて汚染された排水を海に流し続けています。

3.港湾内海水からは高濃度の放射性物質
 図-3に示す様に排水路の大部分は港湾内に繋がっています。排水路から流れ出た汚染排水は港湾を間違いなく汚染します。福島第一港湾内の汚染が気になります。以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
ストロンチウム90等が見つかる福島第一港湾なん愛
  ※1 (4)(5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は5月30日
  ※5 排水口の位置は(11)、サブドレン排水口の位置は(12)による。
 図―6 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示すように1~4号機取水口内北側ではストロンチウム90が見つかっています。以下に1~4号機取水口内北側の放射性物質濃度の推移を示します。
法令限度を超えて汚染された海水が見つかる~4号機取水口内北側
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―7 1~4号機取水口内北側の放射性物質濃度

 図に示す通り時々、法令限度を超える汚染海水が見つかっています。

4.地下水バイパス山側井戸のトリチウムが急上昇
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(13)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(14)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(15)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染水が見つかる地下水バイパスと山側井戸
 ※1 (14)(15)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―8 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(2)、多くの場所で排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。
 この中で気になるのがG-1井戸の全トリチウムです。以下に推移を示します。
6月末から急上昇したG-1井戸のトリチウム
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―11 1-17井戸の全ベータ濃度

 今年3月あたりから上昇しだし、上昇ペースが高くなっています。この先が心配です。

6.サブドレン・トリチウムの月間排出量は約750億ベクレル
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(16)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(17)10ヶ月が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(18)(19)、濃度×排出量で累積のトリチウム排出量を求めてみました。
約750億ベクレルに達したサブドレンのトリチウム累積排出量
 ※(18)(19)を集計
 図―12 サブドレンの累積のトリチウム排出量

 図に示す通り運用開始後からトリチウムの排出量が増え続け、累積で約750億ベクレルになりました。



<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島第一ではホースから汚染水漏れを起こしたそうです(20)。詳しくは別の機会に記事にます。事故から5年4ヶ月過ぎましたが福島第一原発からの汚染水漏れは止まることがありません。福島では現職の閣僚が選挙で落選しました(21)。福島の方は不安だと思います。
 福島では6月下旬からモモの出荷が始まり(22)、モモの季節を迎えました(23)。甘さも十分だそうです(22)。福島県は福島産モモは「安全」だと主張しています(24)。でも福島県白河市市のスーパーのチラシには福島産「モモ」ありません。
他県産はあっても福島産モモが無い福島県白河市のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―13 福島産モモが無い福島県白河市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県白河市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(7月1週)―港湾内海水は2週連続で法令限度を超え―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を5月12日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)016年6月9日福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付近)(PDF 118KB
(7)(2)中の「地下貯水槽に関する分析結果」および「地下貯水槽観測孔 分析結果 」
(8)2016年7月7日福島第一原子力発電所 地下水バイパス排水に関するサンプリング結果(南放水口付近)(PDF 118KB)
(9)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(10)[PDF]地下貯水槽からの汚染水漏えい 及び 対応状況 ... - 東京電力
(11)(3)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(12)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(14)(2)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(15)(3)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(16)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(17)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(18)(3)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(19)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(20)2016年7月11日G1タンクエリア西側のノッチタンク移送ホースからの漏えいについて(PDF 270KB)
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