めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(7月5週)―港湾内ストロンチウム90・下がらず―

 福島第一原発汚染水の7月5週(7月25日から31日)の状況を纏めてました。
 ①外洋から見つかり続ける放射性物質
 ②港湾内ストロンチウム90・下がらず
 ③海岸付近の井戸から高濃度の放射性物質
 ④サブドレン・トリチウムの累積排出量は約800億ベクレル突破
等が確認され、先週に続き(1)今週も福島第一から海への放射性物質の流出が続いています。

1.外洋から見つかり続ける放射性物質
  事故から5年4ヶ月以上経過しましたが、外洋からは相変わらず放射性物質が見つかっています。
事故から5年4ヶ月以上が過ぎても放射性物質が見つかる福島第一外洋
  ※1 (2)~(5)で作成
  ※2  数値は1リットルまたは1キログラム当たりのベクレル数
  ※3  集計期間内の最大値
  ※4  全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(6)
 図―1 福島第一原発および近傍外洋の放射性物質濃度

 事故から5年4ヶ月以上が過ぎましたが図に示す通り、外洋から放射性物質が見つかり続けています。
 以下に5,6号機放水口北側の放射性物質濃度を示します。
事故から5年4ヶ月過ぎても下がる気配が無い5,6号機放水口北側の放射性物質濃度
 図-2 5,6号機放水口北側の放射性物質濃度

 図に示す通り低下する気配がありません。

2.港湾内ストロンチウム90・下がらず
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
色々な放射性物質が見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)(5)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は6月20日
  ※5 排水口の位置は(7)、サブドレン排水口の位置は(8)による。
 図―3 福島第一港湾内の放射性物質濃度
 
 先週の記事で港湾内のストロンチウム90が急に上昇した旨を書きました(1)。元に戻ったのか、高いままなのか気になります。以下に港湾内3地点のストロンチウム90濃度を示します。
ストロング90が上がったまま下がらない福島第一港湾内
 ※1(5)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 ※3 1~4号機取水口内北側は「北側」、1~4号機取水口内南側は「南側」と略す
 図―4 港湾内のストロンチウム90濃度

 図に示す通り1~4号機取水口内北側、1~4号機取水口内南側で突然に上昇たあと下がっていません。2点で同期しているので、大変なストロンチウム90漏れが起こったようです、港湾と言っても外洋に通じています。やがては外洋に流れ出します。東京電力は福島第一の海岸に水を通さない海側遮水壁を作り、汚染水の海洋への流れをブロックしたと主張してます(9)。ところが海側遮水壁は水圧で変形し、海側に倒れ込んでいます(10)。以下にその様子を示します。
変形が進行する海側遮水壁
 ※(10)を集計
 図-5 海側に倒れ込む海側遮水壁

 図に示すように今も進行しています。何時かは隙間が空いて、汚染水が海に漏れ出すかもしれません。あるいは既に漏れ出しているかもしれません。以下に変位の観測位置を示します。
海側遮水壁変形観測地点
 図―6 海側遮水壁の変位観測位置

3.海岸付近の井戸から高濃度の放射性物質
 海岸付近の井戸からは高濃度に汚染された地下水が見つかっています。
高濃度に汚染された地下水が見つかる福島第一海岸
 ※1 (5)を集計
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 海岸付近の井戸の放射性物質濃度

 このうちNo0-1-2井戸のセシウムの1リットル当たり3.7ベクレルは過去最高(新記録)です。事故から5年4ヶ月以上経過しましたが、汚染が低下せずに過去最高(新記録)となることもあります。もう一つ気になるがNNo0-3-2井戸のトリチウムです。以下に推移を示します。
上昇傾向が続くNo-3-2のトリチウム濃度※1(7)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―8 No0-3-2井戸のトリチウム濃度

上昇傾向が続いています。これからも過去最高(新記録)をマークしそうです。

4.サブドレン・トリチウムの累積排出量は約800億ベクレル突破
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(11)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始まったので(12)10ヶ月以上が経過しました。東京電力はサブドレン廃水の放射性物質濃度も排出量も公表しているので(13)(14)、濃度×排出量で累積のトリチウム排出量を求めてみました。
800億ベクレルを超えた地下水ドレンのトリチウム排出量
 ※(13)(14)を集計
 図―9 サブドレンの累積のトリチウム排出量

 図に示す通り運用開始後からトリチウムの排出量が増え続け、累積で800億ベクレルを突破しました。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年4ヶ月以上が過ぎても止まることが無い福島第一原発からの汚染水漏れでは、福島の皆様は不安だと思います。
 福島県は福島産キュウリのCMを流しています(15)。
福島産キュウリを食べる勇気あるTOKIOのメンバー
※(15)をキャプチャー
 図-10 福島産キュウリを食べる勇気あるTOKIOのメンバー

 福島のキュウリは今(夏)がシーズンです(16)。福島県相馬のキュウリは浜の日差しをたっぷり浴びて、色濃く、真っ直ぐ育ち、折ると「ポキッ」と音がでるほど水々しく、そのままでもおいしく、味噌をつけると一層おいしいそうです(17)。福島県は福島産キュウリは「安全」だと主張しています。でも、福島県相馬のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。
他県産はあっても福島産キュウリが無い福島県相馬のスーパーのチラシ
 ※(18)を引用
 図-11 福島産キュウリが無い福島県相馬のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(7月4週)―港湾口のシロメバルから10,500ベクレルのセシウム―
(2)サンプリングによる監視|東京電力
(3)報道配布資料|東京電力
(4)(2)中の「1.海水(港湾外近傍)」を5月12日に閲覧
(5)(3)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(6)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(7)(5)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(8)2015年9月2日 海洋汚染をより確実に防止するための取り組み(PDF 3.53MB)
(9)海側遮水壁|東京電力
(10)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年7月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第32回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(31.5MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160728_06-j.pdf
(11)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(12)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(13)(5)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(14)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(15)TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。
(16)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(17)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(18)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(19)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
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  1. 2016/07/31(日) 19:42:14|
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