めげ猫「タマ」の日記

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福島第一、再臨界監視システムは機能するの?

 福島では2カ所の下水処理場の汚泥から同期してヨウ素131が見つかっています。ヨウ素131は半減期が短く直ぐ無くなる核分裂生成物であるので、再臨界の可能性が高いと考えます(1)(2)。これに対する東京電力の説明は、同じく半減期が短い核分裂の2次生成物であるキセノン135を測定しているが見つかっていないとの主張です(3)。測定は概ね月に1回、検出限界値は1リットル当たり200ベクレル程度です。(=^・^=)なりに計算すると1リットル当たり100ベクレル程度でないと再臨界は検出できないとの結論です。東京電力はおよそ検出できない測定装置の結果を用い、見つからないから「再臨界」はないと主張しています。
 福島第一の2号機では、溶け落ちた核燃料(デブリ)は完全には飛散しておらず相当量が圧力容器の底部に溜まっていると発表がありました(4)。
福島第一2号機圧力容器底部に集まっているデブリ
 福島では2カ所の下水処理場の汚泥から同期してヨウ素131が見つかっています。ヨウ素131は半減期が短く直ぐ無くなる核分裂生成物であるので、再臨界の可能性が高いと考えます(1)(2)。これに対する東京電力の説明は、同じく半減期が短い核分裂の2次生成物であるキセノン135を測定しているが見つかっていないとの主張です(3)。測定は概ね月に1回、検出限界値は1リットル当たり200ベクレル程度です。(=^・^=)なりに計算すると1リットル当たり100ベクレル程度でないと再臨界は検出できないとの結論です。東京電力はおよそ検出できない測定装置の結果を用い、見つからないから「再臨界」はないと主張しています。
 福島第一の2号機では、溶け落ちた核燃料(デブリ)は完全には飛散しておらず相当量が圧力容器の底部に溜まっていると発表がありました(4)。
間欠的に見つかる浄化センター汚泥のヨウ素131
 ※(7)を集計
 図―3 福島県県北および県中浄化センターの下水汚泥のヨウ素131の測定結果

 図に示す通り、県北および県中浄化センターで同期してヨウ素131が見つかっています。再臨界の可能性が強く疑われます。
 再臨界に対する東京電力の見解は核分裂がおこればキセノン135が見つかるはずであるが、福島第一原発の各号機に設置したガス管理システムでキセノン135は見つかっていないので再臨界は起こしていないとのものです(3)。
 核分裂を起こしたウラン235のうち6.28%がヨウ素135を出します。ヨウ素135は半減期(半分の放射性物質が放射線を出し、別の物質に変わるまでの時間(8))6.57時間でキセノン135に変わり、キセノン135の半減期も9.14時間と短いので(9)(10)、核分裂反応が再発(再臨界)すればキセノン135が直ぐに見つかり再臨界を見つけることができるようです。そこで、再臨界が起こった時にどれほどのキセノン135が発生するか(=^・^=)なりに見積もってみました。
 (=^・^=)の知る限り日本で最も出力の小さいのは近畿大学の原子炉で出力1Wです(11)。核分裂とゆうと膨大なエネルギーを想定しますが条件によっては1W程度の出力になります。1Wの核分裂では毎秒300億個のウラン235原子が核分裂を起こします。すると毎秒に発生するキセノン135の量は18.84億個(300億×0.0628)です。ただしキセノン135は中性子を吸収しやすく、最大で半分は中性子を吸収し別の物質になります(8)。すると残れるキセノン135は9.4億ベクレルになります。福島第一原発2号機の格納容器の容量は約3000立方メートルです(12)。再臨界で発生したキセノン135が全て格納容器内に留まったとすれば、濃度は1リットル当たり約314ベクレルです(9.4億÷3000立方メートル÷1000(1立方メートルは1000リットル))。ただしこれは全てが格納容器内に留まった場合の計算です。以下に福島第一2号機の推定状況を示します。
穴が空いた福島第一2号機の格納容器
 ※1(14)を引用
 ※2 縦横比はいじっています。
 図―4 福島第一2号機の推定状況

 図に示す通り「孔」があいています。当然ながら「孔」から漏れるものもあります。上に行く物と下に行くものが半々として半分は漏れ出しそうです。すると濃度は1リットル当たり約157ベクレルです。上から漏れだすものもあるので、マージンを見れば1リットル当たり約100ベクレル程度の検出限界値でないと「再臨界」を監視できません。
 以下に福島第一2号機ガスシステムの検出限界値を示します。
キセノン135の検出限界地が1リットル当たり200ベクレルの福島第一2号機のガス管理システム
 ※(15)を集計
 図-5 福島第一2号機ガスシステムの検出限界値

 図に示す通り概ね1リットル当たり200ベクレルです。これでは「再臨界」を確実に見つけることが出来ません。福島第一では原理的に検出不能な精度の悪い測定結果に基づき「再臨界」は起こっていないと主張されています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 図-3に示すようにヨウ素131の量は間欠的に増えています。原理的に考えても「再臨界」は間欠的です(1)。キセノン135の測定は概ね月に1回であり、「再臨界」停止後の相当後に計測したらキセノン135は減衰(放射線をだして量が減る事)してかなり少なくなります。キセノン135は「自発的核分裂」でも発生します(1)(12)。ただし自発的核分裂が一定ですので、ガス管理システムの検出限界値を自発的核分裂」まで下げて、常に一定しているとのデータが示されない限り福島第一で「再臨界」が起こっていないとの証明になりません。現状では福島第一のガス管理システムは「再臨界」など見つけることはできず、単なるアリバイ作りです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県はモモや野菜のテレビCMを流しています(16)(17)。野菜のCMにはトマトやジャガイモが登場します(17)。福島のモモはシンガポールでは好評だそうです(18)。でも福島では違うようです。福島県は福島産モモもトマトもジャガイモも安全だと主張しています(19)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産モモもトマトもジャガイモもありません。
他県産はあっても福島産モモ、ジャガイモ、トマトが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―6 福島産モモ、トマト、ジャガイモが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 再臨界について
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島の下水汚泥から2カ所同時にヨウ素131、再臨界?
(3)2. 福島第一原子力発電所の現状とこれまでに実施してきた対策|東京電力
(4)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 福島第一原子力発電所2号機ミュオン測定による炉内燃料デブリ位置把握について中の「福島第一原子力発電所 2号機ミュオン測定による炉内燃料デブリ位置把握について(PDF 1.05MB)」(http://photo.tepco.co.jp/library/160728_01/160728_01.pdf
(5)臨界量 (原子力) - Wikipedia
(6)東京電力(株)・福島第一原子力発電所事故
(7)流域下水道終末処理場における下水汚泥等の放射性物質濃度・空間線量結果について(6月末現在) - 福島県ホームページ
(8)半減期 - Wikipedia
(9)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%B8%E5%88%86%E8%A3%82%E5%8F%8D%E5%BF%9C
(10)核分裂生成物の収率 - ATOMICA -
(11)原子炉のスペック紹介 - 近畿大学
(12)[PDF]福島第一原子力発電所2号機の格納容器からの Xe135の検出 ... - 東京電力
(13)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」
(14)(13)中の「2016年7月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第32回事務局会議)」⇒「【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(9.43MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160728_05-j.pdf
(15)(13)中の各月の「【資料1】プラントの状況」
(16)TVCM(ふくしまプライド。「果物」篇) | ふくしま 新発売
(17)TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。
(18)県産モモ好評 シンガポールでPRフェア | 県内ニュース | 福島民報
(19)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(20)店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
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  1. 2016/08/04(木) 19:43:57|
  2. -
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