めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月2週)―茨城産は全数セシウム入り、福島いわき産は全数ND、おかしなヒラメの検査―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。8月2週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。今週は基準超えです。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数1,005件
  ②平均は、1キログラム当たり1ベクレル、最大67ベクレル(宮城県産イワナ)。
 今週は基準超はありませんが、安心はできません。今週のデータを見ると
 ①茨城産は全数セシウム入り、福島いわき産は全数ND、おかしなヒラメの検査
 ②おしいふくしまいただきますキャペーンに無検査ブドウが出品
 ③福島・いわき産ヒラメのセシウム濃度が上昇中
等の特徴が見えます。

1.茨城産は全数セシウム入り、福島いわき産は全数ND、おかしなヒラメの検査
 福島県いわき市は福島県沿岸部南部の市で南を茨城県に接しています(次項図―4参照)。以下に7月以降の福島県いわき市産と茨城産のスズキの検査結果を示します。
福島いわきな全数ND、茨城では全数セシウム入りのスズキの検査結果
※1(1)を集計
 ※2NDは検出限界未満を示す。
 ※3日付は捕獲日
 図―1 福島県いわき市産と茨城産スズキのセシウム濃度

 8月の検査結果はまだですが、7月中の検査結果をみると図に示す通り
  福島県いわき市産(福島県検査) 5件全数でND
  茨城県産(茨城県検査)     3件全数でセシウム入り
 汚染源に近いいわき市産が茨城産に比べ低く出ています。先週の記事(4)で宮城県産サメではセシウムが見つかるのに、宮城県に隣接する相馬地方(次項図―4参照)産サメからはセシウムが見つかっていない旨を記事にしました。データが追加になったので以下に示します。
福島相馬は全数ND、宮城ではそこそこセシウム入りのサメの検査結果
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す
 ※3 日付は捕獲日ないし購入日
 図―2 サメのセシウム濃度

 汚染源に相馬産が宮城県産に比べ低く出ています。福島県の検査は宮城や茨城より低く出るおかしな検査です。福島産農水産物の検査は厚生労働省の発表を見ると消費地の検査を除き福島県農業総合センターが実施しています。ここは福島県農林水産部に属し(6)、中立性に疑問があります。原発事故直後は福島県外の検査帰還が実施していました。以下の2011年7月までの福島県いわき市産シラスのセシウム濃度を示します。
福島県が検査するようになったら急に下がった福島県いわき市産シラスのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 ※3 食品分析センターは(財)日本食品分析センター、分析センターは(財)日本分析センター、農業総合センターは福島県農業総合センターを示しす。
 図―3 福島県いわき市産シラスの検査結果

 図に示す通り、福島県農業総合センターが検査するようになって急に低くなっています。福島産は他よりも低く出る検査で安全とされ、出荷されます。

2.おしいふくしまいただきますキャペーンに無検査ブドウが出品
 福島県は果樹王国と言われますが、福島県全域で果物が採れる訳ではありません。概ね福島市、伊達市、桑折町、国見町の2市2町で構成される福島盆地(2)が中心です。ここは避難地域をの除けば福島の中でも特に放射能汚染が酷く、福島原発事故から5年連続で同地で生産される果物からはセシウムが見つかり、葬式も増えています(8)。
 福島県は福島市内のスーパーで8月5日~7日まで、おいしいふくしまいただきますキャペーンを開催しました(9)。初日には福島県知事も行かれました(10)。当該スーパーのチラシにはふくしま未来産の「ブドウ」が出ていました。
福島無検査ブドウ
 ※(11)を8月6日閲覧
 図―4 福島市のスーパーに記載されたふくしま未来産のブドウ

知事が乗り込んだためでしょうか?今日(8月10日)のチラシにも福島産ブドウが載っていました。例年ですと8月中旬から福島はブドウの季節ですので(12)、福島は今年もモモに続きブドウの季節も迎えようです。検査してあるか心配です。以下に今年(2016年)のブドウの検査状況を示します。
福島と伊達の検査結果が無い福島産ブドウ
 ※1(13)の数値データを元に(14)に示す手法で8月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(15)による
 ※3 ふくしま未来の範囲および地区分けは(16)およびリンク先による。
 ※4 はブドウの検査市町村を示し、(1)による。
 図-5 福島のブドウの検査状況

 図に示す通り、ふくしま未来の伊達地区と福島地区のブドウの検査結果がありません。 ふくしま未来でブドウを特産品としているのは福島地区と伊達地区で(17)(18)、安達地区と相馬地区は特産品としてしていません(19)(20)。図に示す通り福島地区と伊達地区は避難区域に次いで汚染が酷い場所で、国が除染が必要する毎時0.23マイクロシーベルトを超える地域が広く広がっています(21)。それでも福島県は福島産ブドウは検査で安全が確認されたと主張しています(22)。
 福島産ブドウは汚染が酷い主産地を避けた検査で「安全」され出荷されます。これはイチゴ、サクランボ、モモも同じです(23)(24)(25)。福島産は汚染が酷い産地を避けた検査で「安全」とされ出荷・販売されます。

3.福島・いわき産ヒラメのセシウム濃度が上昇中
 福島県が力をいれている魚にヒラメがあります(26)。6月には出荷制限が解除され(27)、来月(2016年9月)の漁の再開に向け準備が進められています(28)。一方で、福島第一原発は今も汚染水を垂れ流しを続けています。この所、港湾内のストロンチウム90濃度が上昇したまま下がらい現象を出ています(29)。福島のヒラメが心配です。以下に福島県いわき市産ヒラメのセシウム濃度を示します。
上昇傾向を示す福島いわき産ヒラメのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2NDは検出限界未満を示す。
 ※3日付は捕獲日
 図―6 福島県いわき市産ヒラメのセシウム濃度

出荷制限が解除された6月は全数が検出限界未満(ND)だったのですが、7月に入りセシウムが見つかりだしじわじわ上昇している感じです。この先が心配です。
 福島産はセシウム濃度が上昇する物のもあります。


<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 これでは福島産食べて応援、あの世行です。以下に原発事故前年の2010年上半期に対する6年目の2016年上半期の葬式の増加率と福島産を許容する割合を示します。
福島産を許容する地域ほど葬式が増える福島
 ※(30)を転載
 図-7 福島産を許容する割合と死者数(葬式)の増加率

 図に示す通り福島産を許容する地域では葬式が増え、そうでない地域では葬式は増えていません。福島の皆様は心配だと思います。
 福島ではブドウの出荷・販売が始まったのは本文記載の通りです。福島のブドウは深い紫色やさわやかな翡翠色が高級感を漂わせ、しっかりとした甘さが楽しめるそうです(17)。福島県は福島産ブドウは安全だと主張しているのは本文記載の通りです。「おいしいふくしまいただきます」キャンペーンは知事が出向いたスーパーでは効果はあったようですが、他には波及しなかったようです。福島市や伊達市程ではないにしても、福島県会津若松市もそこそこブドウ作りが盛んなようです(31)。でも福島県会津輪松市のスーパーのチラシには福島産ブドウはありません。
他県産はあっても福島産が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
※(32)を引用
 図―8 他県産はあっても福島産ブドウが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第993報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(8月1週)―宮城のサメは16件中12件でセシウム入り、福島・相馬は8件全てND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)農林水産部 - 福島県ホームページ
(8)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(9)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーンの開催について(8月5日~7日) | ふくしま 新発売。
(10)福島県産食材の魅力PR イオン県内5店 | 県内ニュース | 福島民報
(11)イオン福島店
(12)フルーツを食す - 福島市ホームページ
(13)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(14)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(15)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(16)JAふくしま未来
(17)特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来
(18)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(19)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(20)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(21)福島県葛尾村の除染進捗情報|除染特別地域(国直轄除染)の概要・進捗|除染情報サイト:環境省
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ中の「くだもの編 [PDFファイル/195KB]」
(23)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(1月2週)―2016年もセシウム汚染食品は健在―
(24)めげ猫「タマ」の日記 福島・サクランボ出荷開始5日間・検査結果がありません
(25)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(2016年6月)―福島ではモモの出荷が始まる。検査結果はありません―
(26)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(27)ヒラメ漁が再開へ、9月にも流通 「常磐もの」主力・出荷停止解除:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(28)漁業再生を願いヒラメ稚魚放流 相馬 | 県内ニュース | 福島民報
(29)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(8月1週)―サブドレン排水で全ベータ濃度上昇?―
(30)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(2016年上半期)―福島産を許容する地域では葬式が8.6%増加―
(31)ぶどうを作って一世紀(会津若松市) | ふくしま 新発売。
(32)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/08/10(水) 19:42:11|
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  1. 2016/08/10(水) 21:39:50 |
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