めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島県川俣町山木屋、2017年3月避難指示解除決定、未来は暗い

 福島県川俣町山木屋地区の避難指示が来年(2017年)3月末に解除することが決まりました(1)。(=^・^=)なりに調べると
 ①2017年4月1日に帰還したとして50年間でICRPが影響がでるとされる100ミリシーベルト(2)の倍の200ミリシーベルト以上の被ばくが見込まれる。
 ②原発事故前は川俣町山木屋では約1万頭の豚が飼育されていたが(3)、再開の目途が無い。
 ③15歳以下の子供達の過半数は川俣町外に避難しており戻る見込みは無い。
との状況にあり、未来は暗いと思います。
 福島県川俣町は福島県阿武隈高原の山の中にある町で、もともとは養蚕が盛んでしたが、今は衰退しています(4)。福島原発事故によって放射性物質が降り注ぎ、町は汚染されました。
原発事故から5年4ヶ月、汚染が続く福島県川俣町
 ※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で8月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 図-1 福島県川俣町
 
 そして町の東南部にある山木屋地区は避難地域に指定されました(7)。除染はほぼ完了しましたが(8)、図に示すように国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(9)を超えています。福島県は東から浜通り、中通り、会津に区域分けされますが(10)、中通りで唯一の避難地域(7)を抱える町です。
 福島原発事故後5年5ヶ月間は、川俣町は汚染されたままの町です。そして原発事故後は6年連続で女の子が多く生まれるようになりました。
原発事故後6年連続で女の子が多く生まれる福島県川俣町
 ※1(11)を集計
 ※2 集計期間は各年3月より翌年2月までの1年間
 ※3 2016年は3月から6月まで
 図―2 川俣町の赤ちゃん誕生数

 通常は男の子が多く生まれるので(12)、異常な事態です。このような事が起こるのは64分(2=64)の1の約1.6%なので、偶然と言うには無理はあります。福島の女性はお隣の茨城や宮城に比べても大変に綺麗です。
福島県川俣町の綺麗な女性
 ※(13)を転載
 図-3 福島県川俣町の綺麗な女性

 でも喜んでいる場合ではないようです。 福島県県民健康管理調査によれば、48.1%の方が放射線は「次世代への(遺伝的)影響の可能性が高い」と回答しています(14)。 福島では遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマスが見つかりました(15)。
 放射線の影響は「積算線量」が重要だそうです(16)。福島の放射線量は下がっていますが、「積算線量」は確実に増え続けています。これまで見つからなかった事が4年後や5年後に出てきても不思議はありません。
 福島県の県放射線健康リスク管理アドバイザーの高村昇氏は福島県の地方紙の福島民報に、広島や長崎の二世調査の結果から
 「次世代への影響は考えにくいと思われます。」
と寄稿しています(17)。でも遺伝には孫の世代で見える「隔世遺伝」があります(18)。このような遺伝は「二世調査」では分かりません。
 放射性影響研究所は広島や長崎の原爆投下で遺伝的な影響が生じていない根拠として
 「赤ちゃんの男女比に異常が起きていない。」
ことを上げています(19)。広島・長崎では認めらてない事が川俣町では起きています。このような現象は川俣町だけでなく隣接する飯舘村でも起きています(20)。それでも来年(2017年)3月末に川俣町山木屋地区の避難指示解除が決まりました(1)。
川俣町山木屋の避難指示解除を報じる福島民報
 ※(21)を8月11日に閲覧
 図―4 福島県川俣町山木屋の避難指示解除を報じる福島県の地方紙・福島民報

 (=^・^=)は心配です。ICRPは100ミリシーベルト以上の被ばくで放射線の健康影響が認められるとしています。以下に2017年4月1日に帰還したとして、以後50年間(2067年3月末)の積算線量を示します。
避難指示解除後50年で100mSv以上被爆する地域が広がる福島県川俣町の避難解除予定区域(山木屋地区)
 ※(5)の数値データを元に(6)(9)に示す手法で計算
 図-5 帰還後50年間の積算線量

 帰還すれば若い方は50年以上に渡り住む可能性があります。図に示す通りICRPが放射線被ばくの影響が認められるとする100ミリシーベルト(2)を超え、倍の200ミリシーベルトの場所もあります。マージンを取るなら50ミリシーベルト以下にしたいと思います。2017年3月末に避難指示を解除した場合には、帰還した若い世代は確実に被ばくリスクを負います。
 若い方の帰還が進めば職場が重要です。図-5に示す位置に川俣町は工場団地を整備し企業を誘致に努めています(21)。それ以前に従前にあった職場を再開する方が合理的でしょうか?川俣町山木屋では原発事故前は約1万頭の豚さんが飼育されていました(22)。でも再開は無理だと思います。以下に福島県郡山市産豚肉の検査結果を示します。
福島県と郡山市で大きく違う福島県郡山市産豚肉の検査結果
 ※1(23)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(セシウムが見つからない事)を示す
 ※3 凡例は検査主体で、郡山市は郡山市保健所、福島県は福島県農業総合センター
 図―6 福島県郡山市産豚肉の検査結果

 2012年5月に福島県郡山市がスポット的に検査したら6件中6件でセシウムが見つかり、中には基準値(24)を超える1キログラム当たり110ベクレルの物もありました。一方で、事故直後の2011年を除き福島県の検査では殆どが検出限界未満(ND)です。しかも2012年6月の出荷制限リスト(25)には福島産を含め豚肉の記載は無く、出荷制限はされていません。これでは消費者の信頼は得られないと思います。以下に福島県川俣町のスーパーのチラシを示します。
他県産はあっても福島産豚肉加工品が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
 図―7 福島産豚肉加工品が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ

 図に示す通り、他県産はあるのですが福島産豚肉加工品はありません。福島県川俣町の皆さんは福島産豚肉を信用していないようです。
 川俣町山木屋地区の避難状況を見ると全避難者1,172人中も過半数を超える652人が川俣町内に留まっていますが、15歳以下の子供さんでみると86人中の35人で、半分以下です(27)。以下に川俣町山木屋の15歳以下の避難者数の推移を示します。
川俣町内避難者が減って行く15歳以下の山木屋地区の避難者
 ※(27)を集計
 図―8 川俣町山木屋の15歳以下の避難者数

 図に示す通り、川俣町内に避難している子供さんの数がどんどん減っています。川俣町山木屋地区の子育て世代の川俣町離れが進んでいます。
 以下に復興庁のアンケート(28)に「戻りたい」と回答した世帯数を示します。
40第以下は13世帯の川俣町山木屋地区の帰還希望
 ※(28)を集計
 図―9 川俣町山木屋地区の「戻りたい」と回答した世帯数

 戻りたいと回答したのは全553世帯(27)中の3割以下の148世帯です。子育て世代ないしこれから子育て世代になるであろう40代以下では13世帯です。現状で想定される福島県川俣町山木屋地区の避難指示解除後の姿を纏めると
 ①長期に生活するには高い放射線量である。
 ②雇用の確保の見込みが無い
 ③帰還するのは一部の高齢者で子育て世代(当然ながら子供も)帰還は期待できない。
となります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 (=^・^=)は現状で避難指示を解除する意味が避難されている方にとってあるか疑問です。これに対する安倍出戻り総理の説明は「ふるさとに戻りたいと考える方々が早期に帰還できるよう」だと思います(29)。それだったら、避難指示解除前に希望する避難者に居住を認める「準備宿泊」(30)の延長で対応できると思います。でもそのような事はしません。少なくとも避難指示が解除されればその後には賠償打ち切りが実施できます。川俣町山木屋地区の避難に伴う精神的賠償は2年後の2018年3月末で打ち切りの見込みです(31)。東京電力の負担が軽くなります(32)。避難区域が縮小していけば、原発事故への関心が薄れ、原発の再稼働も進めやすくなると思います。これでは福島の皆さんは不安だと思います。
 福島県が力をいれている特産物に鶏肉(地鶏)があります。産地の一つに福島県川俣町があります(33)。 川俣(かわまた)シャモは高タンパク・低カロリー・低脂肪の肉は、噛めば噛むほど鶏本来の旨みが口いっぱいに広がります(34)。川俣町では今月末(8月27日、28日)に「川俣シャモまつりin川俣2016開催」が開かれます(35)。福島県は福島産鶏肉は「安全」だと主張しています(36)。でも福島県川俣町のスーパーのチラシには福島産鶏肉はありません。
他県産はあっても福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―10 福島産鶏肉が無い福島県川俣町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県川俣町の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)川俣・山木屋地区、来年3月末避難解除 政府方針 地元意向受け入れ | 県内ニュース | 福島民報
(2)ICRP勧告と基準値の考え方
(3)まちの - 川俣町
(4)川俣町 - Wikipedia
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)福島県 川俣町|除染実施区域(市町村除染)の概要・進捗|除染情報サイト:福島県・環境省
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)福島県 - Wikipedia
(11)福島県の推計人口(平成28年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(12)出生性比
(13)県民健康調査における中間取りまとめ - 福島県ホームページ
(14)めげ猫「タマ」の日記 除染が終わっても、除染が必要な福島
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島に遺伝的欠陥で色素が合成できないアルビノ・ヒメマス現る。
(16)放射線の健康への影響は積算線量が決める
(17)放射線 放射性物質 Q&A これから生まれる子どもに被ばくの影響は | 東日本大震災 | 福島民報
(18)隔世遺伝 - Wikipedia
(19)原爆被爆者の子供における放射線の遺伝的影響 - 放射線影響研究所
(20)めげ猫「タマ」の日記 福島県飯舘村、2017年3月31日、避難指示解除決定、村崩壊の第一歩
(21)川俣西部工業団地 公式ホームページ(福島県伊達郡川俣町)
(22)[PDF]まちの - 川俣町
(23)報道発表資料 |厚生労働省
(24)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(25)食品中の放射性物質の検査結果について(第410報) |報道発表資料|厚生労働省中の「(参考3)原子力災害対策特別措置法に基づく食品に関する出荷制限等(PDF:142KB) 」(http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002cofp-att/2r9852000002comx.pdf
(26)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
(27)避難先・避難者数一覧 - 川俣町公式ホームページ
(28)復興庁 | 原子力被災自治体における住民意向調査中の「平成27年度 」⇒「川俣町」⇒「調査結果」(http://www.reconstruction.go.jp/topics/main-cat1/sub-cat1-4/ikoucyousa/20151204_ikouchousa_kawamata.pdf
(29)平成28年8月8日 復興推進会議 | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(30)]川俣町における 「ふるさとへの帰還に向けた準備のための宿泊」の実施 ...
(31)「30年3月以降も継続」 精神的賠償、避難指示未解除なら 政府の復興指針了承 | 東日本大震災 | 福島民報
(32)めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援 東京電力
(33)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(34)(33)中の「地鶏兄弟」(https://www.pref.fukushima.lg.jp/download/1/jidori6.pdf
(35)第14回川俣シャモまつりin川俣2016開催 - 川俣町公式ホームページ
(36)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
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  1. 2016/08/12(金) 19:44:24|
  2. -
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