めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(8月2週)―焼却炉が停止―

東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、8月2週(8月7日から8月13日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①再臨界監視装置停止
 ②焼却炉停止
 ③凍土壁の「大穴」は塞がらず

1.再臨界監視装置停止
 福島県の下水汚泥から複数個所で同期して度々、ヨウ素131が見つかっています(2)。このため福島第一では核分裂反応が再開する「再臨界」が疑われます(3)。
間欠的に見つかる浄化センター汚泥のヨウ素131
 ※(2)を転載
 図―1 福島県県北および県中浄化センターの下水汚泥のヨウ素131の測定結果

 これに対し東京電力は、核分裂反応が起こると発生するキセノン135を測定しているが見つかっていないので再臨界は生じないと説明いています(2)。この装置はA系、B系の二系統がありますが、そのうちA系でトラブルが起こり停止しました(4)。
 8月7日14時26分頃、原子炉格納容器ガス管理設備A系で「核種分析装置盤(A)機器異常」の警報が発生し、放射線検出器の電圧異常が確認されたことからキセノン135(すなわち再臨界)を監視ができきなくなりました(4)。点検したら、核種分析装置(A)の検出器を冷却する装置の冷媒の中に不純物が凍結し、詰まりが発生したためとの事です。凍結した不純物は、冷却装置の電源を切ることにより解凍し、その後、冷却装置の電源を投入し、冷却を再開しました(5)。東京電力の説明には何故に「不純物」が混入したかないので、また混入し凍結して装置を止めそうです。
 もっとも(=^・^=)の試算によるとこの装置の検出限界値は高すぎて、再臨界が起こっても検出できない可能性があります(2)。


2.焼却炉停止
 福島第一の廃炉作業ではゴミが発生しますが、放射能に汚染されており福島第一の外に持ち出して処分することができず、日々溜まり続けています。この問題を少しでも改善するために、福島第一構内にゴミを燃やし量を減らす「焼却炉」を設けています(6)。ところが焼却炉に破損が見つかり停止しました(7)。
 以下に焼却炉の概要と穴の空いた場所を示します。
福島第一焼却炉の構成と破損個所
 ※(8)を元に作成
 図-2 福島第一の焼却炉の概要と破損個所

 焼却炉はA,Bの2系統が並列に配置されていますが(8)、破損個所は
 ①A,B両系のガス冷却器とバグフィルタ間の伸縮継手部に亀裂
 ②B系のの二次焼却器出口伸縮継手部にピンホール(穴)
です。以下に様子を示します。
福島第一焼却炉にできた亀裂
 ※(9)を引用
 図―3 焼却炉のガス冷却器とバグフィルタ間の伸縮継手部にできた亀裂

福島第一焼却炉に空いた穴
※(9)を引用
 図―4 焼却炉の二次焼却器出口伸縮継手部にピンホール(穴)

焼却炉は長期に停止する見込みだそうです(8)。

3.凍土壁の「大穴」は塞がらず
 地下水ドレンからの汲み上げ量を減らし汚染水の増加を抑える為に、海側遮水壁とタービン建屋の間に氷の壁「凍土遮水壁」を凍らす作業が行われています(10)。ここに凍らない「大穴」が開いているのは従前にお伝えしましたが(11)、大穴は今も空いたままです。凍土壁の両側には地下水位を観測する井戸RWとCoが設けられています。以下に東京電力が「海1-①」と呼んでいる場所のSD(サブドレン),RW,Coおよび地中温度の観測点の水平位置を示します。
凍土遮水壁・海1-①付近
 ※(10)(13)にて作成
 図―5 海1-①付近の配置

 流量は落差に依存し、落差が大きいと大きく、小さいと小さくなります。そして落差が無くなれば水は流れなくなります(13)。凍土壁から漏れ出た地下水は海側遮水壁の内側に到達します。以下に海側遮水壁内側と海1-①付近の凍土壁近辺の地下水位を示します。
縮まらない凍土壁海側と海側遮水壁陸側の地下水位差
 ※1(13)(15)にて作成
 ※2「海側遮水壁内側」の色違いは観測点の差による
 図―6 海側遮水壁内側と海1-①付近の凍土壁近辺の地下水位

 図に示す通り海側遮水壁内側と海1-①付近の観測点のうち、海側遮水壁側にあるCo-15の水位差は縮まっていません。凍土壁凍結開始後も汚染水は凍土壁をする抜け海に流れ続けています。
 以下に海1-①付近の地下の温度部分布を示します。
穴が空いたままの凍土壁
 ※(13)にて作成
 図―7 海1-①地下の温度分布

  図に示す通り水位観測点Co15の北側のOP0m付近(地下-9m)に0℃を超える「大穴」が開いています。これではここから地下水が流れ出し、遮水(水の流れを遮る)効果はでません。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 トラブル続きの福島原発!福島の皆様は不安だと思います。
 熊本地震から4ヶ月が過ぎましたが、福島では食べて応援熊本産(16)が続いているようです。福島県は熊本と並ぶ馬肉の産地です(17)。福島県会津若松市やその近郊には馬肉用の馬牧場をあるようです(18)。福島・会津の馬肉は美味しいそうです(19)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産馬肉はありません。
熊本産はあっても福島産馬肉が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(20)を引用
 図―8 福島産馬肉が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月1週)―3ヶ月連続でダストモニタ警報!原因は爆発で飛び散た核燃料?―
(2)めげ猫「タマ」の日記 福島第一、再臨界監視システムは機能するの?
(3)めげ猫「タマ」の日記 再臨界について
(4)2016年08月08日福島第一原子力発電所の状況につい(日報)【午後3時現在】
(5)2016年08月09日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(6)福島第-原子力発電所 雑固体廃棄物焼却設備の設置について
(7)2016年08月11日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(8)雑固体廃棄物焼却設備停止について(PDF 493KB)
(9)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 雑固体廃棄物焼却設備停止について
(10)陸側遮水壁|東京電力
(11)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月1週)―2週連続で下請けさんがケガ―
(13)2016年8月12日陸側遮水壁の状況(第一段階 フェーズ2)(PDF 5.19MB)
(14)水力発電所の出力と有効落差の関係
(15)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年7月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第32回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(31.5MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/handouts/2016/images2/handouts_160812_03-j.pdf
(16)めげ猫「タマ」の日記 福島では食べて応援・熊本産?、熊本産はあっても福島産生鮮食品が無い福島県のスーパーのチラシ
(17)馬肉 - Wikipedia
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  1. 2016/08/13(土) 19:43:02|
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