福島県郡山市の7月中の人口動態が発表されました(1)。そこで過去1年(2015年8月から16年7月)の死者数(葬式)を集計してみました。
過去1年(2015年8月から16年7月) 3,190人
原発事故前(2009年8月から10年7月) 2,837人
で14%増えています。このような事が起こる確率を計算したら約18万分の1なので偶然とは言えません。一方、同じ福島県内でも相馬・南相馬市は
過去1年(2015年8月から16年6月) 1,210人
原発事故前(2009年8月から10年6月) 1,177人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。(=^・^=)なりに違いを調べたたら福島産の野菜や米を許容する割合が
郡山市 46%
相馬市・南相馬市 7%
でした。これでは「福島産、食べて応援 あの世行」です。なお相馬市・南相馬市の人口動態は6月までの発表しかないので(2)集計期間を8月から翌年7月の11ヶ月としました。
福島県郡山市は福島県の内陸・中央にある市です。

※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で8月1日時点に換算
※2 避難区域は(5)による
図-1 福島県郡山市、相馬市、南相馬市、いわき市
原発事故から5年5ヵ月以上が経過しましたが、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(6)を広い地域で超えています。
以下に福島県の農業生産額を示します。

※(7)を集計
図-2 福島県の農業生産額
図に示す通り郡山市の農業生産額は福島県随一です。一方で相馬市、南相馬市は農業生産額それほど多くありせん。
福島県のひらた中央病院のHPに「福島産の米や野菜を避けていますか」とのアンケート調査結果が載っていました(8)。これを元に福島産米と野菜を共に許容する割合を求めると
相馬市・南相馬市 7.1%
いわき市 36.8%
郡山市 45.7%
でした(9)。福島県郡山市では半数近い方が福島産を許容しています。図-1に示す通り原発事故から5年5ヵ月以上を経た今も除染が必要な地域が広がり汚染されています。それでも郡山市は同市産を「安全」とし、「風評被害」払拭のため学校給食を通じ郡山市の子供達に強制的に食べさせ続けました(10)。
福島は「安全」、福島を避ける事は「風評被害」と主張しているのは安倍出戻り内閣、福島県、東京電力等です(11)(12)(13)。この方達は原発事故前は原子力は「安全」だと主張していた方達です(14)(15)(16)。でも原発事故が起きました。およそ信用できません。福島原発事故後も「安全」とされた福島産牛肉から福島県外の検査で基準値を大幅に超えるセシウムが見つかった(17)のは記憶に残るところです。福島県郡山市の皆様の健康が心配です。郡山市の4月中の人口動態が発表(1)になったので、各年8月から翌年7月までの死者数を纏めて見ました。

※2 集計期間は各年5月から1年間
図-3 各年5月から1年間の福島県郡山市の死者数(葬式)数
福島第一原発事故後に増えその水準が続いています。2009年と15年を比較すると
過去1年(2015年8月から16年7月) 3,190人
原発事故前(2009年8月から10年7月) 2,837人
で14%増えています。このような事が起こる確率を計算したら約18万分の1なので偶然とは言えません。
表―1 偶然に起こる確率の計算結果
※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(18)による。

一方で相馬市や南相馬市ではこのような事はありません。相馬・南相馬市は
過去1年(2015年8月から16年6月) 1,210人
原発事故前(2009年8月から10年6月) 1,177人
で少し減っていますが、統計的な差はありません。なお相馬市・南相馬市の人口動態は6月までの発表しかないので(2)集計期間を8月から翌年6月の11ヶ月としました。
いわき市も7月中の人口動態を発表しているので(19)、郡山市、いわき市の原発事故前の2009年8月に対する近々1年間の2015年8月から16年7月の一年間および相馬市・南相馬市の原発事故前の2009年8月から11ヶ月間に対する2015年8月から16年6月の死者数(葬式)の増加率と福島産を許容する割合を示します。

※1 死者数は(1)(2)(19)を集計
※2 福島産を許容する割合は(9)よる
※3 郡山市・いわき市は1年間、相馬市・南相馬市は11ヶ月間
図-4 原発事故前(2009年4月から)に対する近々(2015年4月から)の死者数増加率と福島産を許容する割合
福島産を許容する割合が多いほどに葬式(死者数)が増えています。
<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
これでは「福島産、食べて応援 あの世行」です。福島の皆様は不安だと思います。
福島県は福島産キュウリのテレビCMを流しています(20)。福島県二本松市は福島のキュウリの主産地の一つです(21)。二本松市や近郊のキュウリは、あざやかな色とみずみずしい食感が良いきゅうりです。(22)。福島県は福島産キュウリは安全だと主張しています(23)。でも、福島県二本松市のスーパーのチラシには福島産キュウリはありません。

※(24)を引用
図―5 福島産キュウリが無い福島県二本松市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県二本松市の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
郡山市の現住人口/郡山市(2)
福島県の推計人口(平成28年7月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ(3)
航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)
めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線(5)
区域見直し等について - 福島県ホームページ(6)
国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について(7)
福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ(8)
研究報告|ひらた中央病院 | 医療法人 誠励会 | 福島県 医療 介護 リハビリ(9)
めげ猫「タマ」の日記 福島産食べて応援、あの世行き(原発事故5年目)―福島産を許容する地域では葬式が7.4%増加―(10)
JA郡山市|事業PR(11)
安倍内閣総理大臣 東日本大震災三周年記者会見 | 首相官邸ホームページ(12)
「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ(13)
風評被害対策について - 東京電力(14)
衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書(15)
福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ(16)
福島第一原子力発電所および福島第二原子力発電所の耐震安全性評価結果中間報告書(改訂版)等の一部修正ならびに修正版の経済産業省原子力安|TEPCOニュース|東京電力(17)
放射性セシウムを含む稲わらを与えた肉用牛について - 埼玉県(18)
めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について(19)
地区別世帯数・男女別人口 | いわき市役所(20)
TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。(21)
ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ(22)
特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来(23)
安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ(24)
店舗・チラシ検索|ベイシア beisia 豊かな暮らしのパートナー
スポンサーサイト
- 2016/08/17(水) 19:44:09|
- -
-
| トラックバック:0
-
| コメント:0