めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島・ヒラメの試験操業再開決定、福島第一港湾口からは850ベクレル

福島県いわき市沖の9月1日からのヒラメの試験操業の再開が決まりました(1)。でも東京電力の7月22日の発表(2)では福島第一港湾口から採れたヒラメからは基準値(3)の9倍近い1キログラム当たり850ベクレルのセシウムが見つかったとの発表がありました。
 福島原発事故によって福島の海に大量の放射性が漏れ出しました(4)。汚染水漏れは今も続き、福島県の地方紙の福島民報が報じる所(5)によると福島第一原発沖の外洋からはセシウムやトリチウム等の放射性物質が見つかっています。
外洋からの放射性物質検出を報じる福島の地方紙福島民報
 ※(5)を引用
 図―1 外洋から放射性物質が見つかったことを報じる福島県の地方紙・福島民報

 福島県を代表する魚にヒラメがあります(6)。ヒラメも福島第一原発の海洋汚染の影響で「禁漁」が続いていたのですが(7)、福島県いわき市沖での9月1日からの量の再開が決まりました(1)。以下に福島県いわき市産ヒラメの6月以降のセシウム濃度を示します。
6月に入り上昇した福島県いわき市産ヒラメのセシウム濃度
 ※1(8)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 ※3 日付は捕獲日
 図―2 福島県いわき市産ヒラメのセシウム濃度

 図に示すように6月には見つからなかったセシウムが7月以降は見つかるようになっています。
 捕獲するヒラメは体長50センチ以上とするそうです。以下にヒラメの体長と年齢の関係を示します。
50cm以上に成長するには4,5年かかるヒラメ
 ※(9)を編集
 図―3 ヒラメの成長曲線

 体長50センチ以上になるには4,5年以上は必要です。原発事故から5年5ヶ月ですので、今回の試験操業で水揚げされるヒラメは原発事故直後の汚染された海で育ったヒラメです。セシウムも心配ですが、ストロンチウム90も心配です。東京電力は福島原発沖で捕れたお魚のストロンチウム90濃度を発表しています(10)~(20)。ヒラメのトリチウムの検査結果があるのですが(10)~(15)。東京電力の発表(10)~(20)を見る限りヒラメのストロンチウム90の検査結果はありません。十分に時間はあったはずです。でも、ストロンチウム90の検査はしていません。以下に福島第一原発沖外洋の5,6号機北側のセシウムとストロンチウム90濃度を示します。
セシウムと同程度に見つかる福島第一沖外洋の5,6号機取水口北側
 ※1(22)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(みつからな事)を示す。
 ※3 ストロンチウム90はSR90の略す
 図―4 福島第一原発沖外洋の5,6号機北側の放射性物質濃度

 図に示す通りストロンチウム90もセシウムと同量が見つかっています。セシウム汚染が心配なら同様にストロンチウム90も心配です。

以下に福島第一港湾口で採れたヒラメセシウム濃度を示します。
突然に上昇し基準値の9倍近くなった福島第一港湾口のヒラメ
 ※1(23)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 ※3 日付は捕獲日
 図―5 福島第一港湾口のヒラメセシウム濃度

 昨年12月頃は全てが基準値以下でしたが、今年6月には基準値(3)の9倍近い1キログラム当たり850ベクレルのセシウムが見つかりました(2)。これについて福島からの報道では
「先月、福島第一原発の港湾内で、出荷基準を大幅に超えるヒラメが確認され、不安視する声も上がっていた。
ただ、問題のヒラメが原発の港湾内で見つかったことや、出荷制限が解除されていることなどを踏まえ、いわき市漁協の部会は、きょう、来月1日に試験操業を行うことを決めた。」
と説明されています(24)。
「ヒラメは港湾内で見つかった」と報じる福島のローカルTV局(FCT)
 ※(25)をキャプチャー
 図―6 「ヒラメは港湾内で見つかった」と報じる福島のローカルTV局(FCT)

 以下に港湾口の位置を示します。
港湾と外洋の境界にある港湾口
※(22)とGoogle Mapで作成
 図―7 福島第一港湾口

 どう見ても、外洋と港湾の境界です。ヒラメも移動します。港湾外に出る事もあります。港湾口を強引に「港湾内」言い換えた感じです。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島からの報道を見ると「正確な状況」等の言葉が使われますが(26)、「正確」とか「正しい」の意味は港湾口を港湾内に言い換えたように「都合が良い」との意味だと思います。
 福島県は全国4位のナシの産地です。須賀川市、いわき市等もナシの産地ですが福島市の収穫量が圧倒的に多いそうです(27)。今年も福島市、いわき市、須賀川市でナシの出荷始まりました(28)(29)(30)。以下に各市の位置を示します。
ナシの産地の中でも汚染が酷い最大産地の福島県福島市
 ※1(31)の数値データを元に(32)に示す手法で8月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(33)による
 図-8 福島県のナシの産地

 図に示す通り、収穫量の圧倒的に多い福島市は他の2市に比べても汚染が酷く、国が除染を必要とする毎時0.23マイクロシーベルト(34)を超えた地域が広がっています。福島のナシは汚染されたままの福島市で主に作られています。福島県が実施したナシの検査数を見ると(35)
 福島市産  0件
 いわき市産 3件
 須賀川市産 1件
でした。福島市産ナシの検査結果はありません。福島市を管轄する農協の自主検査結果を見たのですが(36)、ナシは無しです。
 福島の地方二紙の電子版(37)(38)をチェックしているのですが、いわき市と須賀川市のナシの出荷は報じていたのですが(29)(30)。福島市のナシの出荷は報じていません。いわき市のナシが検査をパスし出荷が開始されたのは事実です(29)。須賀川市のナシが検査をパスし出荷が開始されたのには事実です(30)。その裏で生産量が圧倒的に多く汚染が酷い福島市産のナシが検査結果の公表のないまま出荷が始まった事は報じられません。福島発の情報は正確な情報でなく都合の良い情報です。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県は夏野菜のテレビCMを流しています。そこにはトマトも登場します(39)。福島では会津地方特産のトマトを使ったハンバーガーを販売が始まったそうです(40)。福島県会津地方はトマトの季節です。当該のトマトは味の良さで「日本一」の折り紙がついているそうです(41)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(42)。でも、会津地方の中心地の福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(43)を引用
 図―9 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県*の皆様も見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)ヒラメ試験操業 9月1日開始へ いわき市漁協など示す | 県内ニュース | 福島民報
(2)2016年7月22日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>(PDF 116KB)PDF
(3)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(5)福島第一原発事故による放射性物質の拡散 - Wikipedia
(6)福島民報|生活関連情報 東日本大震災
(5)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(6)漁業者「ヒラメは特別な魚」 福島県沖・出荷停止解除:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(7)ヒラメ試験操業 9月1日開始へ いわき市漁協など示す | 県内ニュース | 福島民報
(8)報道発表資料 |厚生労働省
(9)ヒラメの年令と成長について 篠田正俊
(10)2016年6月7日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2015年度第4四半期採取分
(11)2016年3月9日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2015年度第3四半期採取分
(12)015年12月9日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2015年度第2四半期採取分
(13)2015年9月9日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2015年度 第1四半期採取分
(14)2015年6月11日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>2014年度 第4四半期採取分
(15)2015年3月6日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>平成26年度第3四半期採取分
(16)2014年12月5日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>平成26年度 第2四半期採取分
(17)2014年9月5日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20㎞圏内海域>平成26年度 第1四半期採取分
(18)2014年6月13日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20㎞圏内海域>平成25年度 第4四半期採取分
(19)2014年3月7日魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>(訂正版)PDF
(20)http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/index12-j.html
(21)報道配布資料|東京電力
(22)(21)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果 」
(23)(21)中の「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内> 」
(24)ニュース|福島中央テレビ
(25)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年8月18日(木)放送」
(26)
(27)「福島の正確な状況伝える」 韓国大使、知事と会談 | 東日本大震災 | 福島民報
(28)トピックス | JAふくしま未来
(29)「おいしいナシ届ける」 福島県内トップ切り「いわき梨」出荷:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(30)「ナシ」収穫が本格化 須賀川・渡辺果樹園、実も大きく味も良い:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(31)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(32)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(33)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(34)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(35)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「果物」⇒「日本ナシ」で8月19日に検索
(36)農作物自主検査 | 農業 | JAふくしま未来
(37)福島民報
(38)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(39)TVCM(ふくしまプライド。「野菜」篇) | ふくしま 新発売。
(40)南郷トマトのバーガー限定販売 19日から福島県内モスバーガー店舗:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(41)南郷トマト |観光情報|福島県南会津町
(42)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/08/19(金) 19:45:31|
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