今日(1月16日)、東京電力は柏崎刈羽原子力発電所のストレステストの結果を発表しました(1)。猫は、読んでみていっぱい疑問を感じました。
①柏崎刈羽原子力発電所のすぐ傍に、ユーラシアプレートと北米プレートが走っています。距離を調べたら、北海道南西沖地震の震源と奥尻島の距離と同じです。柏崎刈羽原子力発電所も30mの津波を想定する必要があると思います。でも、想定の津波高さは15mでした。

★ 点線は、ユーラシアプレートと北米プレートの境界
図は(4)を猫が編集
図ー1 奥尻島と柏崎刈羽原子力発電所の位置関係の相似
②北海道南西沖地震の津波は、地震発生後10分で奥尻島に到着しました。でも、福島第一原発では、地震14時46分、津波分41後の15時27分です(5)。この間に、原子炉の核分裂を止めたそうです(5)。でも、柏崎刈羽原子力とプレート境界は近い距離にあります。そんな時間的余裕はないはずです。でも、ストレステストの報告書を見ると
・津波の高さは福島と同じ15m
・当然、津波は核分裂停止後に来る
との想定みたいです。
たぶん、福島と同じ数値を言えば、いいと思っただとと思います。もし、福島よりシビアなことが起こったら、また「想定外」とゆうのでしょうか?
柏崎刈羽原子力発電所の想定津波高さが15mでなぜ問題がなく、津波は40分経ってからしか襲わないとうゆう想定の正当性はまったく記載されていません。
ユーラシアプレートと太平洋プレートの境界で地震が起こり、柏崎刈羽原子力発電所が放射性物質ばらまきをしても、また「想定外」と言い訳をするのでしょうか?
③1号機も7号機も津波の高さに対する許容度は同じ15mです。でも、1号機は海抜5m、7号機は海抜12mです。たぶん、防潮堤を同じ高さにして、15mを実現したしていると思いますが、東海第二原発の防潮堤には3月11日の地震では役にたっていません。東海第二原発では「高さ6.1m(想定津波5.7m)の防波壁に到達した津波の高さは5.4mで、工事中のため防波壁には穴が開いていた。その穴から入った」(6)そうです。
④1号機の耐震強度は2967gal(想定2300Gal×余裕度1.29)、7号機(想定1209Gal×余裕度1.47)です。同じ敷地にあるので、同じ耐震強度が必要だと思いますが、大きく違います。まさかと思いますが、現状はいくら耐えられるかを計算し、その値に合わせ想定値を決めていることはないでしょうか?
<猫の結論>
このストレステストの結果を認めたら、柏崎刈羽原子力発電所が事故ったとき、また。東京電力に「想定外」と言い訳をされてると思います。福島第一原発の事故が「想定外」となった理由について明確な回答がない限り、柏崎刈羽原子力発電所の再開はあってはならないことだと思います。
<余談>
柏崎刈羽原子力発電所は地震にあっていますが、その時の影響に対する記載を見つけることができませんでした。どうおもいますか?疑問がれば書き込みをお願いします。
―参考にさせていただいたURLや引用した過去のURL-
(1)
柏崎刈羽原子力発電所1、7号機の安全性に関する総合評価(一次評価)結果の経済産業省原子力安全・保安院への報告について(2)
柏崎刈羽原発が面しているプレート境界では20周期で大地震が起こっている。(3)
北海道南西沖地震 - Wikipedia(4)
2011年 東北地方太平洋沖地震 | 東大地震研 広報アウトリーチ室(5)
福島原子力事故調査報告書 (中間報告書) - 東京電力(6)
東海第二発電所 - Wikipedia
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- 2012/01/16(月) 22:43:08|
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