めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(9月2週)―下請けさんがケガ、今年は10件目―

東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、9月2週(9月4日から10日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①下請けさんがケガ、今年は10件目
 ②ダストモニタ停止で1号機カバー解体工事中断
 ③5、6鉄塔は台風対策の秘密工事?
 ④「デブリ」にはいろんな物が混じっている?
 ⑤汚染水増加、凍土壁効果で1日250トンになるはずが754トン
9月2週もトラブルいっぱいの福島第一原発
※1 位置は(3)による
 ※2 トラブルについては後述
 図―1 福島第一トラブルマップ(9月2週)

1.下請けさんがケガ、今年は10件目
 9月8日午前9時10分頃、構内免震重要棟付近の資材倉庫で、下請けさんが、バンドソーで、タンク解体工事で出た天板の切断作業でに指にケガをし、病院に救急車で運ばれました。病院の診断では右示指中指の骨が折れており、全治約8週間とのことです(4)。
 これで、今年の福島原発の下請けんさんのトラブルはこれで10件目です。
 ①1月12日午前10時前に、福島第一原子力発電所構内で汚染水タンクの解体工事をしていた下請けさんが指をが左手人差指を骨折し救急車で病院に運ばれる(5)。
 ②1月18日午前11時30分頃、福島第一原子力発電所構内の2号機建屋西側付近で、土嚢運搬作業を行っていた下請けさんが、土嚢とガードレールの間に左手薬指を挟みケガをして救急車で運ばる(6)。
 ③2月22日午後2時45分ごろ、東京電力福島第1原発の来場者の出入りを管理する入退域管理棟の脱衣所で汚染水タンク工事をしている下請けさんの男性が意識を失って倒れてるのが見つかり、ドクターヘリで病院に運ばれましる(7)
 ④4月14日に下請けさんを乗せたワゴン車が民家に突っ込み重症が2人、軽傷が3人(8)
 ⑤4月22日午前 構内の大型機器点検建屋において、改修工事をしていた下請けさんが、鋼管杭を跨いだ際に体勢を崩して股間にケガ(9)
 ⑥6月22日午前10時18分頃、福島第一原子力発電所構内のH6タンクエリア付近で、下請けさんが移動中に段差から足を踏み外し右足首にケガ(10)
 ⑦6月27日午前7時37分頃、福島第一原子力発電所構内の1号機原子炉建屋カバー解体工事をしていた下請けさんが右手人差し指を負傷(11)
 ⑧7月4日、福島第一原子力発電所構内のH2タンクエリアて作業していた下請けさんが熱中症と持病で、救急車で病院に運ばれる(12)。
 ⑨7月30日福島第一原子力発電所の入退域管理棟構外出口において、下請けさんが意識不明で倒れているが見つかり、救急車で病院に運ばれが死亡(13)
 ⑩9月8日午前9時10分頃、構内免震重要棟付近の資材倉庫で、タンク解体工事で出た天板の切断作業をしていた下請けさんが指を骨折し、病院に救急車で運ばれる(4)。
 このうち①⑥⑧⑩の4件は汚染水タンクがらみです。後で記載しますが、福島第一では計画を大幅に超えて汚染水が増え続けています。無理な汚染水タンク工事をしていなければ良いのですが。(=^・^=)は福島原発で働く下請けさんがトラブルに巻き込まれるくらいなら、汚染水を漏らした方が良いと思っています。下請けんさんの無事は絶対の使命です。そして、何故か東京電力社員様にはトラブルがありません。

2.ダストモニタ停止で1号機カバー解体工事中断
 福島第一では1号機の建屋カバーの解体作業が進められています(14)。
解体が進む福島第一1号機建屋カバー
 ※ Google Mapを引用
 図―2 解体が進む1号機建屋カバー

 カーバーを解体して放射性物質に汚染された埃(ダスト)が舞い散るか否かなを、ダストモニタで監視しています(14)。
 9月9日午前9時31分頃、福島第一原子力発電所構内のダストモニタ(旧厚生棟前)で、信号を送る系統が異常と警報はでました。このため、午前10時00分に1号機原子炉カバー解体工事を中断しました。原因はダストモニタの仮設の電源の発電機(本設電源は点検中)が停止していためとの事です(4)。
 使用前に仮設の電源を点検しなかったんですかね?

3.5、6鉄塔は台風対策の秘密工事?
 福島第1原発5、6号機の「引き留め鉄構」に傷が見つかったと東京電力は8月25日に発表しました(14)(15)。
秘密裡に修理された福島第一5,6号機の鉄塔
 ※ Google Mapを引用
 図―3 傷が見つかった福島第1原発5、6号機の「引き留め鉄構」

 東京電力は損傷を発表した際、「直ちに安全性が問題になることはない」と説明。台風に備えた補強工事を行うことも公表していませんでした。鉄構は5、6号機に電力を送る送電線を引き込むため開閉所屋上に設置している高さ20メートル、幅72メートルの鉄製構造物で、東京電力は「健全性評価を行い、必要な対策を検討、実施する」と説明していました(16)。
 ところが、応急工事は台風10号接近前の8月28、29日に実施。ナイロンベルトによる固定と溶接で支柱を補強した(16)(17)。東京電力はは台風対策で廃炉作業を中止することなどは公表していたものの、補修工事の実施は明らかにしていなかったそうです(16)。
 5、6鉄塔は台風対策の秘密工事ですかね?東京電力の隠ぺい体質(18)は根深いようです。

4.「デブリ」にはいろんな物が混じっている?
 福島県の地方紙の福島民友が報じる所によると(19)、福岡県久留米市で開かれている日本原子力学会「秋の大会」は最終日の9月9日に、国際廃炉研究開発機構(IRID)の研究チームは事故前の第1原発の炉心内にあった物質を高温で溶かした「模擬デブリ」を作り、デブリができる過程を再現。スリーマイル島原発事故で採取したデブリと比較するなどして、より実証的な構造の分析に取り組でいるそうですが、その結果、圧力容器内にとどまっているデブリは、核燃料集合体を構成していたウランとジルコニウムを主成分としているが、その中に制御棒に含まれていた鉄など複数の金属が完全に溶けることなく混じり合っていると考えられる。このため、仮にデブリを削り取る場合には、最も硬い金属を加工できるような工具の開発が不可欠との事です。

5.汚染水増加、凍土壁効果で1日250トンになるはずが754トン
  島第一では日々、汚染水が増え続けています。汚染水の増加に合わせ、汚染水タンクを増設して行く必要があります。汚染水タンクの増設では2項に記載しあように「火事」も起こしています。
 東京電力は7月末に、福島第一原発の汚染水増加量が8月15日から1日当たり500トンから250トンに減少するとの見積もりを発表しています(20)。 よりどころとしているのが、凍土壁です。凍土壁は福島第一のタービンや原子炉建屋の回りを氷の壁で囲い地下水の流れを阻止し、汚染水の増加を抑止しようとするものです(21)。
 その第一段階として3月31日より海側の凍土壁の凍結を開始しています(22)。現在、海洋への汚染水流出を抑える為にタービン建屋の海側に海側遮水壁等の「壁」を作り海への汚染水の流れを阻止する試みがなされています。流れを阻止された汚染水は行き場が無くなるので、これを汲みあげタービン建屋に送っています(23)。東京電力の目論見はタービン建屋と海の間の凍土壁を凍結することにより、海への汚染水の流れを阻止し、汲み上げる汚染水量を減少させ、以て汚染水の増加を抑制しようとするものです(22)。以下にタービン建屋と海の間から汲み上げた汚染地下水の内、タービン建屋に送った量の推移を示します。
8月後半から増えたタービン建屋と海の間からの汲み揚げ量
 ※(23)を集計
 図―4 タービン建屋と海の間からの汲み揚げ量
 これでは汚染水の増加は阻止できません。以下に実績を示します。

8月後半から増えた汚染水増加量
 ※(24)を集計
 図―5 週毎の汚染水増加量

 図に示す通り東京電力の目論見と逆に8月後半に急増しました。8月18日から9月8日の3週間の汚染水の増加量を平均すると、一日当たり754トンです。福島第一の汚染水増加は凍土壁効果で1日250トンになるはずでしたが、実際は754トンでした。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 トラブル続きの福島原発、福島の皆様は不安だと思います。
 福島を代表称する夏野菜にトマトがあります(25)。9月ですがまだ楽しめます。福島のトマトの産地の一つに会津地方があります(25)(26)。福島県会津地方のトマトの味は格別です(26)。福島県は福島産トマトは「安全」だと主張しています(27)。でも、会津地方の中心地の福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産トマトはありません。
他県産はあっても福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(28)を引用
 図―6 福島産トマトが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月1週)―汚染水増加量は1日当たり846トン、凍土壁凍結開始後の最高値―
(2)中長期ロードマップ|東京電力中の「中長期ロードマップの進捗状況」
(3)(2)中の「2016年8月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第33回事務局会議)」⇒「【資料2】中長期ロードマップの進捗状況(概要版)(9.44MB)」http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160825_05-j.pdf
(4)2016年09月09日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(5)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月3週)―汚染水タンク工事で下請けさんが骨折―
(6)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(1月4週)―2週連続で下請けさんがケガ―
(7)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(2月4週)―炉心溶融基準を5年間も気付がず?―
(8)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月3週)―原発事故・炉心溶融基準 東電社員様は知っていた―
(9)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(4月4週)―下請けさんのケガが2週連続―
(10)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(6月4週)―下請けさんが負傷、今年で6人目―
(11)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月1週)―2週連続で下請けさんがケガ―
(12)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月2週)―汚染水増加470トン/日、250トン/日になる予定でした―
(13)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(7月5週)―下請けさんが亡くなりました―
(14)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月4週)―ダストモニタ警報2回―
(15)(2)中の「「2016年8月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第33回事務局会議)」⇒「【資料4-1】66kV双葉線引留鉄構の一部損傷について(2.16MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160825_13-j.pdf
(16)<福島第1>鉄柱の損傷 公表せず補強工事9月6日 河北新報
(17)2016年9月5日福島第一原子力発電所 66kV双葉線引留鉄構の一部損傷の対応状況について(PDF 793KB)
(18)【復興の道標・不信の連鎖-6】続く東電の隠蔽体質 「今は答えない方が」:復興の道標:福島民友新聞社 みんゆうNet
(19)「溶融燃料」不均質な固体 第1原発廃炉、切削工具開発に課題:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(20)(2)中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年7月28日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第32回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(31.5MB)PDF」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160728_06-j.pdf
(21)陸側遮水壁|東京電力
(22)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(23)報道配布資料|東京電力中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(24)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(25)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(26)トマト | JA会津よつば
(27)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(28)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/09/10(土) 19:44:37|
  2. -
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