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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

柏崎刈羽原発沖でプレート地震が起こったら津波は?

 日本海で起こった、日本海中部地震では、津波は地震発生後、わずか7分後に津波が来ています(1)、また津波高さは15mですが、マグニチュードは7.7です。また、北海道南西部沖地震では、地震後のわずか2,3分後に津波が到着し、津波は標高30.6m程度まで到達し、マグニチュードは7.8だそうです(3)。
 太平洋で起こったプレート地震はどうか、東京電力が想定外と言っている今回の地震は、マグニチュード9ですが、福島の津波の高さはたった(マグニチュード7.8の地震より低い)13mです(5)。しかも、地震発生は14時47分ですが、津波がきたのは40分後の14時27分です(5)。
 柏崎刈羽原子力発電所のストレステスト(4)では、地震と津波を別々に扱っています。福島で、地震後に40分たって津波が来たので、その間に地震による非常時の処置を行ったので、別々に扱ったと思います。でも、福島原発では、地震発生後の処置と思われる「圧力抑制室の冷却処置」が開始できたのは、地震発生後20分経過し7た、14時7分です((5)の51ページ)。
 「猫」はとっても心配になりました。日本海側では、マグニチュード9よりずっと小さい7.7~7.8の地震で数分後に15m以上の津波が襲って来ている。しかも、柏崎刈羽原子力発電所の沖合は、プレート地震の空白域です(6)。日本海地震や北海道南西部沖地震と同じ地震が襲ったら、・・・
 津波は深い海ほど早く進むそうです(7)。そこで、福島沖と柏崎沖の海底の地形を調べてみました。こんな結果になりました。

seaButtonFK.gif

 海底地形図は(8)による。(スケールは合わせています)

図 福島沖と柏崎沖の海底地形の比較

柏崎沖のプレート境界は、福島島沖よりずっと近く、しかも海が深く、津波のスピードが速いように思えます。だったら地震が発生したらすぐに津波がきます。地震の発生したあと非常の処置がとれない内に、津波が来たら・・・。
柏崎刈羽原子力発電所のストレステストを読んで、猫はますます不安になりました。

<余談>
 日本海のプレート境界で、地震が起こったら津波警報を確認できないくらい短い時間で津波が来る可能性があります。日本海岸で、地震を感じ、それが陸で起こった地震と確信できない限りすぐ(振動がおさまったら直ちに)に高いところに避難すべきです。過去の例では2,3分で津波が来ています。とくに今、柏崎刈羽原子力発電所沖は空白域になっています。
 気象庁は、地震発生と同時に津波を予測し、発表できるかもしれません。でも、それを全員に伝えるのは絶対に無理だと思います。


(1)日本海中部地震による津波失敗百選
(2)日本海中部地震 - Wikipedia
(3)北海道南西沖地震 - Wikipedia
(4)柏崎刈羽原子力発電所1、7号機の安全性に関する総合評価(一次評価)結果の経済産業省原子力安全・保安院への報告について
(5)福島原子力事故調査 中間報告書の公表について
(6)柏崎刈羽原子力発電所のそばのプレート境界は地震の空白域
(7)気象庁 | 津波発生と伝播のしくみ
(8)プレート境界域の精密海底地形図
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  1. 2012/01/18(水) 20:49:23|
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