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めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島安達の葬式は14.2%増(2015年9月から1年、対原発事故前)、相馬は減

2013年には原発事故前(2010年)より3%一次産業生産を増やした福島県安達地区では過去1年間の葬式(死者数)が事故前に14.2%増えていますが、△67減らしたままの相馬地方では逆に減っています。農業等の1次産業をを守った安達では葬式が増え、守れなかった相馬では葬式が減っています。
(=^・^=)は検査データの解析から福島産について
 ①福島産のセシウム検査は他より低い値が出る。
 ②福島産のセシウム検査は汚染が酷い場所が避けられている。
 ③福島産はストロンチウム90の検査も必要であるが、検査されていない。
 ④福島産は栽培中や飼育中の放射線照射がなされるが安全性は確認されていない。
との特徴を見出しています(1)(2)。それでも福島県、東京電力、安倍出戻り総理等は福島産は安全であり、福島産を避ける行為は風評被害だとしています(3)(4)(5)。でもこの方達は福島原発事故前には原発は安全だと言っていた方々です(6)(7)(8)。およそ信じる事が出来ません。
 福島は原発事故によって膨大な放射性物質がばら撒かれ、事故から5年6ヶ月以上を経た今も国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超(9)える地域が広がっています。
事故から5年半以上が経過し汚染が残る福島
 ※1(10)の数値データを元に(11)に示す手法で9月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(12)による
 ※3 相馬地方の範囲は(13)、安達地区の範囲は(14)による。
 図-1 相馬地方と安達地区

 図に示す通り福島は原発事故後も汚染されています。以下に安達地区(二本松市、本宮市、大玉村)(14)の各年9月から翌年8月までの葬式(死者)数を示します。
事故前に比べ増えた福島・安達の葬式
 ※(15)を集計
 図―2 安達地区の各年9月から1年間の葬式の推移

 図に示し通り原発事故前の2009年9月から10年8月の葬式(死者)数は1,064人ですが、それ以降は6年連続で1,200人を超えています。そして2015年8月から16年7月までの死者数は1,215人で14.2%増えています。偶然に起こる確率を(=^・^=)なりに計算すると0.16%で偶然を主張するには無理があります。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(16)による。
有意差検定表

以下に飯舘村を除く相馬地方(新地町、相馬市、南相馬市(13))の葬式(死者)数、を示します。飯舘村を除いたのは同村が今も避難区域にしていされ(12)、飯舘村村民は村には住んでいないからです(17)。
事故前と変わらない福島・相馬の葬式
 ※1 (15)を集計
 ※2 飯舘村を除く
 図―3 飯舘村を除く相馬地方の葬式(死者)数

 2010年9月からの1年間では増加していますが、後はそれ程には増えていません。原発事故前の2009年8月からの葬式(死者)数は1,401人で、最近1年間(2015年9月からの1年間)は1,386人で少し減っていますが、統計的な差はありません。
 相馬地方は2010年8月からの1年では増えていますが、この間に震災があり飯舘村を除く相馬地方は大変な津波被害にあいました(18)(19)(20)。津波による死者や生活環境の悪化で葬式は増えたと思います。一方で安達地区は図―1に示す通り内陸にあり津波被害はありません。
 同じ福島でも安達地区では増えているのに相馬地方では増えていません。安達と相馬にどんな違いがあるか気になります。以下に安達と相馬の1次産業の生産額の推移を示します。
福島安達は3%増、相馬地区は67%減の1次産業生産額
 ※1(21)を集計
 ※2 相馬は飯舘村を除く
 図―4 安達地区と飯舘村を除く相馬地方の1次産業生産額

 図に示す通り安達地区でも原発事故のあった2011年は少し落ち込みましたが、その後は徐々に増やし、
 事故前の2010年   94.7億円
 事故後3年目2013年 97.9億円
で事故後3年目で事故前を3%上回っています。
 一方飯舘村除くを相馬地方では
 事故前の2010年  104.8億円
 事故後3年目2013年 45.1億円
で△67%減です。農業等の1次産業をを守った安達では葬式が増え、守れなかった相馬では葬式が減っています。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 こんなデータが出て来ると福島の皆様は不安だと思います。
 福島県が力をいれている果物にナシがあります。今がシーズンです(22)。福島県相馬地方もナシの産地です。相馬のナシは太平洋からの浜風と、太陽の光を燦燦と浴びることで、風味豊かで甘みたっぷりのジューシーだそうです(23)。福島県は福島産ナシは「安全」だと主張しています(24)。でも、福島県相馬地方のスーパーのチラシには福島産ナシは無しです。
他県産があっても福島産ナシが無い福島県相馬地方のスーパーのチラシ
 ※(25)を引用
 図―5 福島産ナシが無い福島県相馬地方のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬地方の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島産について
(2)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月3週)―宮城産チダイからセシウム、福島産は106件全数ND―
(3)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(4)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(5)平成28年6月3日 福島県下訪問 | 平成28年 | 総理の一日 | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ
(6)福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施に係る安全確認 - 福島県ホームページ
(7)原子力安全・品質保証会議|東京電力
(8)衆議院議員吉井英勝君提出巨大地震の発生に伴う安全機能の喪失など原発の危険から国民の安全を守ることに関する質問に対する答弁書
(9)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(14)安達地方広域行政組合
(15)福島県の推計人口(平成28年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(17)平成28年9月1日現在の村民の避難状況について | 飯舘村災害情報サイト
(18)[PDF]新地町 調査総括表(1/14) 1.被害の状況等 2.復興計画の策定状況
(19)相馬市 調査総括表(1/8) 1.被害の状況等 2.復興計画の策定状況
(20)南相馬市 調査総括表(1/8) 1.被害の状況等 2.復興計画の策定状況
(21)福島県市町村民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(22)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(23)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(24)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(25)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
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  1. 2016/09/23(金) 19:42:19|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

火葬場が繁盛してるということで、、。
地元民は気が付かない??
「3.11以降煙の出てる日が多くなっただんべ、、。」
「うんだなァ、ストレスで死ぬ人増えたんだべねか?」
「そうだなぁ、ストレスの所為だぁ」
(誰も『放射能』の所為だなんて言っちゃなんえねぇ。そんなこっとくっちゃべったら、百姓はやっていけなくなるだぁ。)
  1. 2016/09/24(土) 16:37:24 |
  2. URL |
  3. 武尊 #-
  4. [ 編集 ]

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