めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島「風評被害」、解消目標は2018年3月、でも30年は続く

 福島原発事故によって福島は汚染され、多くに方が福島を正しく恐れ農産物の価格が低迷したり(1)、福島観光を控えています(2)。これを解消するために福島県は対策を行っていますが、対策の骨子が改定されました。それによると解消目標は2018年3月だそうです(1)。(=^・^=)なりに福島のデータを見るとあと30年は続きます。
 福島第一原発事故によって福島は汚染されました。事故から5年半が過ぎましたが、汚染が解消されません。
最大産地で汚染が酷い福島市産が検査されない福島産リンゴ
 ※1(3)の数値データを元に(4)に示す手法で9月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(5)による
 ※3 検査件数は(6)による。
 図―1 福島県のリンゴの検査状況 

 図に示す様に福島には国が除染が必要とする毎時0.23マイクロシーベルトを超える(7)地域が広がっています。事故から5年半以上が経過しましたが、福島は汚染されたままです。
 以下に福島県大玉村産リンゴのセシウム濃度の推移を示します。
今年もセシウム入りの福島産リンゴ
 ※1(6)を集計
 ※2 日付けは収穫日
 ※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図-2 福島県大玉村産リンゴのセシウム濃度

 事故から5年半を経過し、セシウムが見つかっています。福島県は基準値以下で「検査で安全確認がされた」主張していますが(8)、これは福島県の論理であって消費者にすれば放射能入り果物と放射能の無い果物を比べれば放射能の無い方が良いに決まっています。当然ながら福島は避けられます。以下に福島を代表する果物のモモ(9)を示します。
原発事故後に拡大した福島産と山梨産のモモの価格差
 ※(9)を転載
 図ー3 東京中央卸売市場のモモの取引価格

 モモの最大の産地は山梨ですが(9)、山梨産に比べ事故後に価格差が拡大し解消する様子がありません。
 以下に福島への福島県外からの修学旅行などの教育旅行に来られた人数を示します。
 回復しない福島県外から福島への教育旅行
※(2)で作成
 図―4 福島県外からの教育旅行者数

 図に示す通り、原発事故後に大幅に減り、2015年で約28万人で、2009年の半分です。少しずつは増えていますが、増加のペースは落ちています。当然です。汚染された福島にわざわざ出かける意味などありません。
 福島は汚染されており福島を避ける行為は当然の事ですが、福島はこれを「風評被害」と呼んでいるようです(1)(2)。福島県は「風評被害」対策を実施していますが、対策の骨子が改定されました(1)。
 「風評被害」対策改訂を報じる福島民友
※(10)を9月27日に閲覧
 図-5 「風評被害」対策改訂を報じる福島県の地方紙福島民友

それによると解消目標は2018年3月だそうです(1)。図―3、4に示すように5年半もの間、継続し汚染された福島を避ける行為(風評被害)があと1年半で解消するとは思えません。あまりに非現実的な目標です。
 「風評被害」が解消するには
 ①福島の汚染が無くなくなる
 ②多くの方が福島が汚染されていることを忘れる
のどちらかだと思います。セシウム137やストロンチウム90等の放射性物質の量が自然に半分になる「半減期」は概ね30年です(11)。30年で半分になるのであって、無くなる訳ではありません。ある程度の改善がみられるには数十年はかかります。福島の汚染が無くなくなる事は、数十年先まであり得ません。「風評被害」が無くなるには多く方に福島が汚染されている「事実」を忘れてもらうしかありません。そして一定の効果はありようです。以下に中国・四国地方から福島県へ教育旅行に出かけた方の人数を示します。
ほほ回復した中国・四国から福島への教育旅行
 ※(12)を集計
 図―6 中国・四国地方から福島県へ教育旅行に出かけた方の人数

 ほぼ事故前の水準に回復しています。以下に新潟県から福島県へ教育旅行に出かけた方の人数を示します。
回復の兆しが無い新潟から福島への教育旅行
 ※(12)を集計
 図―7 新潟県から福島県へ教育旅行に出かけた方の人数

 中国・四国地方とは異なり全く回復していません。中国・四国地方は福島から遠く離れており、福島隣県の新潟に比べれば福島の情報は少ないと思います。そうした所では回復しています。


 以下に福島第一原発の排水路の内KとC排水路の全ベータ濃度を示します。
 法定限度を超えた汚染排水を海に流し続ける福島第一原発排水路
※(13)を集計
 図―6 福島第一K,C排水路の全ベータ濃度

 ストロンチウム90の法定限度は1リットル当たりで、30ベクレルです(14)。全ベータのおよそ半分がストロンチウム90なので(15)、全ベータでは60ベクレルになります。図に示す様に法定限度を超え、法律違反の汚染排水が流て続けています。
 福島県いわき市では四倉と勿来の海水浴場が開いています。以下に来場者数を示します。
回復しない福島の海水浴客
 ※(16)(17)にて作成
 図―7 福島県いわき市の四倉と勿来の海水浴客数

事故後6年目の今年は2割程度に回復しています。
 
今年の福島いわきの海水浴客は事故前の2割と報じるFCT
 ※(17)を転載
 図―8 海水浴場の来場者は事故前の2割程度と報じる福島のローカルTV局(FCT)

 2割程度の方は事故から5年半が過ぎても、福島第一から汚染水が海に流れ出している事実を気にせずに、福島の海に出かけたようです。6年で2割なので、元にに戻るには5倍の30年です。ただし、図―4に示す様に今後はペースが落ちて行くので、実際はもっとかかります。今後、30年程度はかかるはずです。それを福島県はあと1年半で「風評被害」を無くすとする非現実的な目標を掲げています。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島の風評被害はあと30年程度は続きそうです。でも風評被害の賠償はあと2年の2018年末で打ち切られるようです(18)。明日(9月29日)に新潟県知事選が告示されます(19)。もし、(=^・^=)が新潟県民なら、福島では被害が続いても、賠償は途中で打ち切られることを忘れずに投票に行きます。
 福島の皆さんが福島をどう思っているか興味があるところです。福島県知事が秋場所の優勝力士に福島産リンゴ100キログラムを贈ったそうです(20)。福島はリンゴの季節です。福島のリンゴは甘みが強く、密入りが良いと言われているそうです(21)。福島県福島市は福島県最大のリンゴの産地です(22)。福島県は福島産リンゴは安全だと主張しています(8)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―9 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)風評打破へ『攻めの戦略』 福島県産品、教育旅行を強化へ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(2)県、教育旅行需要調査へ来年度から個別訪問 | 県内ニュース | 福島民報
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)報道発表資料 |厚生労働省
(7)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(8)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(9)めげ猫「タマ」の日記 福島値下がり、山梨値上がり7,8月のモモ価格、当然の結果です。
(10)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-
(11)半減期 - Wikipedia
(12)平成27年度福島県教育旅行入込調査報告書について - 福島県ホームページ
(13)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(14)サンプリングによる監視|東京電力
(15)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(16)福島県観光ホームページ 統計資料一覧 - 福島県ホームページ
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(9月3週)―C排水路の全ベータが急上昇、法令違反に―
(18)一律賠償、18年で打ち切り=福島原発事故の農林被害-東電:時事ドット www.jiji.com › 東日本大震災
(19)新潟県:平成28年 選挙執行一覧
(20)初V豪栄道関に知事賞 県産米、リンゴなど贈呈 | 県内ニュース | 福島民報
(21)特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来
(22)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(9月)―事故から5年半、見つかり続けるセシウム汚染食品
(23)チラシ情報 | スーパーマーケットいちい
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  1. 2016/09/28(水) 19:42:46|
  2. -
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