めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

トラブルいっぱい福島原発(10月1週)―福島第1・引き留め鉄構 40年間無点検―

 東京電力福島原発はトラブルが多く、トラブル毎に記事にするは面倒なので、まとめて記事にしています。先週につづき(1)、10月1週(9月25日から10月1日)もしっかりトラブルが起こっています。
 ①排気塔に線量計がWで落下
 ②福島第1・引き留め鉄構 40年間無点検
 ③9月15日から汚染水増加は日量250トンの予定が実績は1000トン
 ④凍土壁に新たな「穴」
 ⑤フェーシングが実施できずに汚染水が増えた?
 ⑥フランジタンクの解消は2年遅れ
 ⑦汚染水の海洋放出の布陣は進む
 ⑧楢葉町で高線量の汚染物体
トラブルマップ(10月1週)
 ※ リファレンスは後述
 図―1 福島第一トラブルマップ

1.排気塔に線量計がWで落下
 福島第一原発1,2号機排気塔からは高い放射線量が観測されています(2)。高いところでは1.5m離れた状態で1時間当たり95,000マイクロシーベルトです(3)。
水素爆発する福島第一1号機
  ※1(3)を転載
  ※2 1、2号機排気塔は左側
 図-2 福島第一原発の排気塔

 別の調査では損傷が見つかっています(4)。
大きな傷がある1,2号機排気筒
 ※(5)を転載
 図―3 福島第一1,2号機排気塔の損傷部分

 廃炉作業の邪魔になることから、損傷の多い鉄塔中央を含む高さ五十五メートルから上部を、遠隔操作で解体する方針を決りました(6)。その前作業でしょうかドローンを使って、排気筒内部の放射線量を測る試みがなされました(7)。
1,2号機排気筒に向かうドローrン
 ※(8)をキャプチャー
 図―4 福島第一1,2号機排気塔の調査に向かうドローン

 ところがドローンでつり上げていたワイヤがすり切れ、線量計が排気筒の内部に落下したそうです。この時に東京電力は
「再発防止策を取った後、調査を再開する。」
としたそううです(9)。ところが9月30日にも同じように線量計が落下しました(10)。
線量計が連続して落下し、測定の失敗を報じるFTV
 ※(11)をキャプチャー
 図―5 2度も線量計を落下させ調査が失敗した事を報じる福島県のローカルTV局(FTV)

 調査はこんな感じで行われるようでした。
 ※(13)より作成
 図―6 ドローンによる福島第一1,2号機排気塔の調査の概要
放射線量調査の模式図

 以下に9月27日に最初に失敗した時の東京電力の発表文を記載します。
「・2016/09/27 5:30 頃より、小型無人飛行機(ドローン)による1、2号機排気筒の筒身内部の調査を実施していたところ、線量計を吊していたワイヤーに不具合が確認されたことから、7:00 過ぎ頃、作業を中断。今後、対策を講じた上で調査を再開する予定。」(14)。
以下に9月30日の発表文の当該部分を示します。
「・2016/9/30 5:30 頃より、小型無人飛行機(ドローン)による1、2号機排気筒の筒身内部の調査を実施していたところ、線量計の引き上げ作業時に、線量計の重量に比べ強い力がかかっていることを確認したことから、慎重に引き揚げ作業を行っていたものの、ワイヤーが切れ、7:25 頃、作業を中断。今後、対策を講じた上で調査を再開する予定。」(10)
 何を対策したのかが不明です。

2.福島第1・引き留め鉄構 40年無点検
5,6号開閉所屋上に設置されている「引留鉄構」の鋼材の?部に損傷があることが確認されたとが確認されたのは従前の記事でお伝えしました(15)。これについて東京電力は、1978年以降、一度も点検していないと発表しました(16)。1978年は福島第一原発5号機が稼働した年です(17)。使い始めてから40年間、一度も点検せずに使われた事になります。
 この鉄塔は送電線を5,6号開閉所に引き込むために,送電線等を⽀持するために開閉所屋上に設置されている構造物(3本の支柱により支持)とのことで「引留鉄構」なる名前だそうです(13)。
5,6号開閉所屋上の引留鉄構」
 ※(15)を転載
 図―7 5,6号開閉所屋上の引留鉄構」

以下に亀裂の一例を示します。
鉄塔で見つかった亀裂
 ※(15)を転載
 図―8 5,6号開閉所屋上の引留鉄構」の亀裂


3.9月15日から汚染水増加は日量250トンの予定が実績は1000トン
 東京電力は9月16日から汚染水の増加量が1日当たり250トンにはると発表しました(17)。
9月16日から汚染水増加量が日量250トンに半減すると発表した東京電力
 ※(18)を引用
 図―9 9月16日から汚染水増加量が1日250トンになると発表する東京電力

よりどころとしているのが、凍土壁です。凍土壁は福島第一のタービンや原子炉建屋の回りを氷の壁で囲い地下水の流れを阻止し、汚染水の増加を抑止しようとするものです(19)。その第一段階として3月31日より海側の凍土壁の凍結を開始しています(20)。現在、海洋への汚染水流出を抑える為にタービン建屋の海側に海側遮水壁等の「壁」を作り海への汚染水の流れを阻止する試みがなされています。
凍土壁・海側遮水壁・サブドレンピット・地下水ドレンピット
 ※(21)を転載
 図―10 サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁
 9月16日から1週間がたったので週毎の汚染水増加量を纏めてみました。
1日1000トンまで増加した福島第一の汚染水増加ペース
 ※(22)を集計
 図―11 日々の福島第一の汚染水増加量

 図に示す通り、減る気配がないどころか、この所は増えています。凍土壁の効果を当てにしていたようですが効果はないようです。汚染水の総量は
 9月16日発表(23)を集計すると977,352トン
 9月23日発表(24)を集計すると984,904トン
 9月29日発表(25)を集計すると991,702トン

9月16日から23日発表まで7,552トンの増加、一日当たり1,079トン
9月23日から29日発表まで6、798トンの増加、一日当たり  971トン
で、1日当たり1000トンペースの増加が2週連続で継続しています。凍土壁の効果で1日当たり250トンになるはずが、4倍です。凍土壁の効果は見られません。
 図―11に示すように汚染水の増加はこのところ加速しています。想定外に増えた汚染水に処理が追いつかないようです。以下にタービン建屋の水位を示します、
上昇するタービン建屋水位
 ※(20)を集計
 図ー12 福島第一ダービン建屋水位

 図に示す様にどんどん上昇しています。想定外に増えた汚染水はタービン建屋に放置されています。そのうち溢れださないか心配です。

4.凍土壁に新たな「穴」
 図―10に示す様に、福島第一では海に向かってタービン建屋、凍土壁(海側)、海側遮水壁と並んでいます。海側遮水壁は海岸に水を通さない「壁」を作り汚染水の海への流れを食い止めるものです(26)。放置すると海側遮水壁の内側に汚染水が溜り溢れるので汲み上げています。東京電力はこれを地下水ドレンと呼んでいます。汲み上げた汚染水の相当部分をタービン建屋に送っており(28)、汚染水に増加要因になっています。タービン建屋と海側遮水壁の間に氷の壁(凍土壁)を作り、タービン建屋側から海側遮水壁への汚染水の流れを阻止し、地下水ドレンからの汚染水汲み上げを減らす目論見を実施しています。以下に地下水ドレン等からの汲み上げ量の推移を示します。
1日1000トンを超えた地下水ドレン等からの汲み上げ量
 ※(30)より作成
 図―13 地下水ドレン等からの汲みあげ量

 図に示す通り、減っている様子がありません。図に示す通り「くみあげ車両による移送」が新たに発生しています。東京電力の説明(31)を聞いていると、既存のポンプでは足りずに、バキュームカー(くみあげ車両)を新たに配置して汲み上げを行っているそうです。これについて東京電力は会見で(32)
 ①雨が増えて、増加した。
 ②凍土壁の一部に未凍結(穴)が空いており、そこから漏れている
と言い訳をしています。
 凍土壁の両側には地下水位を観測する井戸RWとCoが設けられています。以下に東京電力が「海1-①」と呼んでいる場所のSD(サブドレン),RW,Coおよび地中温度の観測点の水平位置を示します。
凍土遮水壁・海1-①付近
 ※(33)にて作成
 図―14 海1-①付近の配置

 以下に9月20日時点の海―①付近の地中の温度分布を示します。
大穴があいている凍土壁
 ※1(33)にて作成
 ※2 出典がOPで記載しているが、(=^・^=)がTPに換算
 図―15 海1-①地下の温度分布(9月20日)

 図に示すように0℃を超えて、どうにも凍結の見込みが無い「穴」が空いています。これについて東京電力は「穴」の部分にセメントを流し込み水の流を弱くする「補助工法」実施して「穴」を「ふさぐ」としておます(34)。
 以下に9月28日時点の海―①付近の地中の温度分布を示します。
新たな穴が空いた凍土壁
 ※1(35)にて作成
 ※2 出典がOPで記載しているが、(=^・^=)がTPに換算
 図―16 海1-①地下の温度分布(9月28日)

 図ー15との比較において、図中に赤の□で囲った部分に新たな「穴」が開いています。東京電力は会見(32)で、新たな穴の両サイドにあった「穴」がふさがった事を強調していましたが、(=^・^=)は新たな「穴」ができて両サイドの「穴」の水の流れが弱くなり、ふさがったと考えるのが妥当だと思います。「穴」をいくらふさいでも、別の所に「穴」ができてしまうようです。
 以下に海1-①付近の地下水位を示します。
下がらない凍土壁海側の地下水位、上がる山側の地下水位
 ※(35)にて作成
 図―17 海1-①の地下水位

 落差が大きくなれば流速(流量)は増え、小さくなれば減ります(36)。海への流量を決めるのは、凍土壁より海側にあるCo-15の地下水位で、下がっている様子がありません。当然ながら海に向かう汚染水の流れは止まりません。図に示す様に凍土より山側にあるRW30の地下水位はどんどん上昇し、Co-15との落差は大きくなっています。凍土壁で水の流れを悪くしても、内と外の落差が拡大し、水を流す圧力は増大するので「流量」(あるいは凍土壁からの漏れ量)は変りません。
 東京電力の会見では(32)、前の会見では9月に効果が出ると言っていたが、少し遅れて10月には効果が見える旨の説明がありました。10月になったら11月に効果が見えると言い出しそうです。
 福島県の地方紙が福島県民を対象に、世論調査の結果を福島県の地方紙の福島民報が報じています(37)。それによると
 別の手法を検討すべき 56.1%
 運用を継続すべき   17.1%
 わからない      26.8%
だそうです。凍土壁は福島の皆様にも見放されたようです。
 
5.フェーシングが実施できずに汚染水が増えた?
 海側遮水壁に流れる「水」には海側遮水壁と凍土壁に囲まれた部分に降った雨もあります。凍土壁を設ける事で、この範囲に降った雨は海側遮水壁に向かう以外に行き場がありません。(=^・^=)は従前の記事で(38)、この部分を面積を(=^・^=)なりに見積もると62,220平方メートルです。面積からしてこの部分に雨が1ミリメートル降ると、約62トンの「水」が溜まります。これに対する東京電力の説明は
 ①表面を舗装し水が通り難くしたフェーシングを実施した(30)。
 ②海側遮水壁の海側部分に、地表面と同じ高さの隙間があり、このエリアに降った雨水がそのまま海に流れる(39)
とのものです。
地面と同じ高さにされている陸側遮水壁の隙間
 ※(39)を引用
 図-18 海側遮水壁の間に設けられた地表面と同じ高さの隙間

 ところが凍土壁から直ぐ東側にフェーシングが不十分な場所があると東京電力は発表しました(30)。
フェーシングが不完全と発表する東京電力
 ※(30)を引用、加筆
 図―19 フェーシングに不完全な所があると発表する東京電力

 東京電力の図では、灰色の点線で示す陸から海への流れしか記載がありませんが、フェーシングされてないと所では雨水が浸み込むので、未フェーシング部分への「水」の流もあるはずです。以下に地下水ドレン中継タンクAの全ベータ濃度と降水量を示します。
雨が降ると薄まり、晴れると濃くなる地下水ドレン中継タンクAの全ベータ濃度
 ※全ベータ濃度は(40)、降水量は(42)による。
 図―20 地下水ドレン中継タンクAの全ベータ濃度と降水量

 (=^・^=)には雨が降らない時は濃度が上がり、降ったら下がるように見えます。雨がふると薄まるようです。以下に月平均の降水量と地下水ドレン等からの汲みあげ量を示します。
 7月 汲み上げ量 平均 1日当たり353トン 降水量 平均 1日当たり 0.4ミリ
 8月 汲み上げ量 平均 1日当たり443トン 降水量 平均 1日当たり11.3ミリ
 9月 汲み上げ量 平均 1日当たり765トン 降水量 平均 1日当たり11.9ミリ
です。7月と9月の差を取ると
 汲み上げ量 604トン
 降水量   11.6ミリ
で、
 降水量1ミリ当たり52トン(604トン÷11.6ミリ)
になり従前の見積もり1ミリ当たり62トンの8割程度で、数値的にも一致します。凍土壁によって雨が行き場を失い汚染水増加の要因になっている可能性があります。
 福島県の地方紙の福島民報は
「東電によると、8月下旬は15日間で累計331・5ミリの降雨があった。地下水発生量は約1万5200トンで、試算した約9200トンより約6000トン多いとみている。雨水の浸透を防ぐ舗装『フェーシング』をしていない地面から地下に染み込む雨水の量が想定より多かった可能性や、『凍土遮水壁』の未凍結部分などから地下水がすり抜ける量が予想を上回ったとみられることが要因としている。」
と報じています(43)。
 凍土壁が遮水効果を発揮したら雨水が行き場を失い汚染水増加の要因になりそうです。効果を発揮しなければ汚染水は減りません。どちらに転んでも「凍土壁」での汚染水抑制効果は期待できません。
 以下にフェーシング未了部分の例を示します。

草木が生えている福島第一フェーシング未了部分 ※(43)をキャプチャ
 図―21 フェーシング未了部分

 図に示す通り、草が生えていかにも雨水が浸み込みそうです。以下に地下水ドレン中継タンクの位置とフェーシング未実施のエリアを示します。
大きく広がるフェーシング未了部分
 ※(30)(44)による
 図―22 地下水ドレン・中継タンクAとフェーシング未実施部

 図に示す様にフェーシング未実施の部分が広がっています。これからもここから雨水が浸み込み福島第一の汚染水を増やしていきます。

5.フランジタンクの解消は2年遅れ
 福島第一で増え続ける汚染水は基本は汲み上げられ汚染水タンクに保管されてる事になっています。汚染水タンクには接合部をボルトで締めるフランジ型と溶接型があります。事故が起こった当初は早く造れるフランジタンクが使われていかした(44)(45)。ところが度だ度々汚染水漏れを起こしています(46)(47)。そこで、より信頼の高い「溶接型」に今年(2016年早期)に、全てを溶接型に置き換える計画でした。
 ところが東京電力は8月28日に、凍土壁が上手くいった場合で2年先の2018年5月と発表しました(30)。2年遅れです。
フランジタンクの解消が2年は遅れると報じるFTV
 ※(49)をキャプチャー
 図―23 フランジタンクの解消が少なくとも2年は遅れると報じる福島のローカルTV局(FTV)

 フランジタンクの寿命は東京電力主張で5年です(45)。既に事故から5年7ヶ月です。あと2年ももつか(=^・^=)は心配です。

6.汚染水の海洋放出の布陣は進む
 既に記載の通り福島第一原発の汚染水は日々、増え続けています。
日々増え続ける福島第一汚染水
 ※(22)を集計
 図―24 日々、増え続ける福島第一汚染水

 これについて「海洋放出」も検討する小委員会ができました(50)。9月29日開かれた原子力規制委・第46回特定原子力施設監視・評価検討会の会議映像を(31)見ていると、担当の委員が東京電力に対し「海洋放出」の決断を「暗」に促す場面が多々ありました。福島第一汚染水の海洋放出の布陣は進でいます。

7.法令違反3件 第一、第二原発で3件の無届工事

 東京電力は9月30日に法令に違反して福島第一で1件、福島第二で2件の計3件の無届工事をしていたと発表しました(51)。
東京電力の法令違反無届工事3件を報じる福島県の地方紙福島民報
 ※(52)を引用
 図―25 東京電力の法令違反の無届工事を報じる福島県の地方紙・福島民報

 報道によると
 「事業者が危険、有害な作業を必要とする機械を設置、移転する際、設備の用途や設置場所などの計画を工事開始の30日前まで労基署に届け出なければならない」
との事ですが(53)、届けていませんでした。無届工事は以下のものです(51)。
①福島第一で非常用窒素ガス分離装置用ディーゼル駆動空気圧縮機の軽油タンクを設置する際、その計画を、当該工事の開始日の30日前までに、労働基準監督署に届出をしていなかった(51)。報道によれば(53)、労働安全衛生法は容量500リットル以上の燃料タンクを取り付ける場合、計画届け出を義務付けているが、今年1月に容量を300リットルから700リットルに切り替えたが、担当者が法令の内容を認識しておらず届けなかったそうです(53)。
②福島第二で免震重要棟ガスタービン発電機地下タンクおよび小出槽を平成22年3月に設置し
たが、計画の届出をしていなかった(51)。
③福島第二で緊急用高台電源設備燃料油系を平成25年3月に設置したが、計画の届出をしてい
なかった。

8.楢葉町で高線量の汚染物体
 東京電力は9月30日に楢葉町の井出川河口付近で表面放射線量の高いスポンジ状の破片2個が発見されたと発表しました。見つかった物体は2個で、以下の通りです(54)。
① 9月27日発見分
(1)表面線量率 毎時20マイクロシーベルト
(2)寸法長さ約20mm×幅12mm×厚さ約4mm
(3)形状一部断面とみられる形状から、楕円形と推察
(4)性状断面外観の目視により、高密度発泡スチロールまたはスポンジ形状と推察。
以下に外観を示します。
汚染物体1
 ※(54)を引用
 図―26 楢葉町で見つかった汚染物体・その1

②.9月28日発見分
(1)表面線量率15μSv/h
(2)寸法長さ約20mm×幅12mm×厚さ約6mm
(3)形状一部断面とみられる形状から、楕円形と推察
(4)性状断面外観の目視により、高密度発泡スチロールまたはスポンジ形状と推察。
以下に外観を示します。
汚染物体2
 ※(54)を引用
 図―27 楢葉町で見つかった汚染物体・その2
③.その他9月27・28日に回収した双方の物質の断面を合わせたところ、2個の物質がかみ合うことを確認。

との事です。楢葉町の出井川河口では2013年7月にも4個の汚染物体が見つかっていますので(55)(56)。詳細は以下の通りです。

  重さ 0.3グラム
  セシウム134 35万ベクレル
  セシウム137 79万ベクレル
  セシウム合計 114万ベクレル(1キログラム当たり38億ベクレル)
全ベータ   120万ベクレル(1キログラム当たり40億ベクレル)


  重さ 1グラム
  セシウム134  82万ベクレル
  セシウム137 180万ベクレル
  セシウム合計  262万ベクレル(1キログラム当たり26.2億ベクレル)
  全ベータ    230万ベクレル(1キログラム当たり23億ベクレル)


  重さ 0.4グラム
  セシウム134  92万ベクレル
  セシウム137 200万ベクレル
  セシウム合計  292万ベクレル(1キログラム当たり73億ベクレル)
  全ベータ    250万ベクレル(1キログラム当たり62.5億ベクレル)


  重さ 6.9グラム
  セシウム134  60万ベクレル
  セシウム137 130万ベクレル
  セシウム合計  250万ベクレル(1キログラム当たり2.8億ベクレル)
  全ベータ    220万ベクレル(1キログラム当たり3.2億ベクレル)
以下に①の写真を示します。
楢葉町汚染物体、2013年その1
 ※(56)を引用
 図―28 楢葉町で見つかった汚染物体(2013年7月発見分①)

 図25~28に示す様にどう見ても、外見は普通の物体です。楢葉町は昨年9月に避難指示が解除され、少数ですが子供達も戻っています。来年の4月には学校が再開します(57)。大丈夫ですかね?見つかったのは氷山の一角でまだまだありそうです。

8.未公表は規制庁指示 第二原発侵入警報停止
 原子力規制委員会は9月12日、東京電力が福島第二原発で侵入検知器の警報機能を鳴らないように設定していたことを明らかにし、核物質防護規定の順守義務違反に当たるとして同日付で東電を文書による厳重注意をいました。報道等によると、警報の停止は規制委の立ち入り検査で昨年10月7日に発覚した。その後、東電の社内調査で9月と10月の少なくとも計4回、警報を停止していたことが判明。検知器自体の作動状況は警備室の画面で確認していたというが、規制委は「人の侵入を確実に確認できる状態にあるとはいえず、重大事案に発展する恐れがあった」との事です(58)。
 昨年10月に問題が発覚したが、今年9月12日に原子力規制庁を事務局とする原子力規制委員会が東電を厳重注意とするまで公表されませんでした(58)(59)。福島からの報道によると(59)、福島第二原発の石井所長(60)は9月30日に、楢葉町役場で町議会に対し、問題を公表すれば、原発への妨害・破壊工作を計画する者に知られることになるとして「是正が行われるまで開示しないよう(原子力規制長の)指導を受けていた」と述べたそうです(59)。最終的に公表するかは東京電力の判断と責任でなされるべきと(=^・^=)は思うのですが?メルトダウン隠しを「官邸」の指示とした体質(61)は変っていない気がします。
 
<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。そして長くなってすいまません(__)。それだけ福島原発は問題が多いといっても、いいわけですかね(__)。
 福島第一原発の廃炉は福島の皆様を向いて行うのが筋です。でも東京電力は別の方を向いている気がします。最近は聞かくなりましたが「アベノミクスは道半ば」と連呼していた方がいます(62)。同じように東京電力は「凍土壁は道半ば」と連呼している気がします。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 福島県会津若松市ではブドウ狩り、リンゴ狩り、ナシ狩りが楽しめるようです。福島はブドウ、リンゴ、ナシの季節です。福島県会津地方では果物は美味しいそうです(63)。福島県は福島産ブドウもリンゴもナシも「安全」だと主張しています(64)。でも、福島県会津若松市のスーパーのチラシには福島産ブドウ、リンゴ、ナシはありません。
他県産はあっても福島産ブドウ、リンゴ、ナシが無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(65)を引用
 図―29 福島産ぶどうもリンゴもナシも無しの福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月4週)―地下水ドレンがオーバーフロー―
(2)福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の 下部線量測定 ... - 東京電力
(3)めげ猫「タマ」の日記 2015年、セシウム汚染食品の拡販に貢献した方々
(4)[PDF]福島第一原子力発電所1・2号機排気筒の部材損傷に対する耐震安全性 ...
(5)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 福島第一原子力発電所1・2号機排気筒の部材損傷に対する耐震安全性評価について
(6)2016年9月26日福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の線量調査の状況(PDF 144KB)
(7)欠
(8)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 福島第一原子力発電所1/2号機排気筒の線量調査の状況
(9)<福島第1>排気筒にドローンの線量計落下9月28日河北新報
(10)2016年9月30日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 23.7KB)
(11)福島のニュース (9月30日ひる放送) FTV8
(12)中長期ロードマップ|東京電力
(13)(12)中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年9月29日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第34回事務局会議)」⇒「【資料4】1/2号機排気筒の線量調査について(972KB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160929_14-j.pdf
(14)2016年9月27日福島第一原子力発電所の状況(記者会見資料)(PDF 22.6KB)
(15)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(8月4週)―ダストモニタ警報2回―
(16)(12)中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年9月29日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第34回事務局会議)」⇒「【資料3-8】5・6号機の現状(3.94MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160929_13-j.pdf
(17)福島第一原子力発電所 - Wikipedia
(18)(14)中の「中長期ロードマップの進捗状況」⇒「2016年8月25日(廃炉・汚染水対策チーム会合 第33回事務局会議)」⇒「【資料3-1】汚染水対策(21.7MB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/d160825_06-j.pdf
(19)陸側遮水壁|東京電力
(20)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(21)めげ猫「タマ」の日記 凍土壁が失敗した訳
(22)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(23)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第270報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(24)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第271報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(25)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第272報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(26)海側遮水壁|東京電力
(27)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(28)2016年9月26日建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移(PDF 182KB)
(29)第46回特定原子力施設監視・評価検討会 | 原子力規制委員会
(30)(29)中の「資料2-1:陸側遮水壁の状況[東京電力]【PDF:4MB】」(http://www.nsr.go.jp/data/000165035.pdf
(31)(29)中の「会議映像」https://www.youtube.com/watch?v=RY7TdWXk3tk
(32)2016/9/29(木) 中長期ロードマップ進捗状況について
(33)016年9月23日陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ2)(PDF 5.30MB)
(34)2016年9月15日陸側遮水壁における補助工法の実施内容について(PDF 761KB)
(35)2016年9月29日陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ2)(PDF 15.4MB)
(36)水力発電所の出力と有効落差の関係
(37)生前退位恒久化53%賛同 本社県民世論調査 | 県内ニュース | 福島民報
(38)めげ猫「タマ」の日記 凍土壁(海側)が大筋で決着、福島第一の汚染水対策は破綻?
(39)2016年9月26日4m盤の地下水ドレン周辺断面イメージ図(PDF 55.1KB)
(40)X.地下水|東京電力中の「
地下水ドレンポンド中継タンク水質分析(H28年度分)計画番号 0000566 」⇒「csv」
(41)報道配布資料|東京電力の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(42)地下水、推定量の1.6倍 8月下旬 第一原発護岸付近 | 県内ニュース | 福島民報
(43)2016/09/29(木) 福島第一原子力発電所構内4m盤の状況について
(44)サブドレン他浄化施設中継タンク分析結果
(45)タンク切り替え、達成困難=溶接型「16年度早期」-汚染水保管・福島第1 ...www.jiji.com › 社会 2016/05/29 -
(46)タンク耐用年数、根拠なし 第一原発 | 東日本大震災 | 福島民報
(47)2013年8月21日H4タンクエリアにおける漏えいについて(PDF 2.08MB
(48)めげ猫「タマ」の日記 NHKの嘘報道―漏れた汚染水は「最大」2億4千万ベクレル
(49)福島のニュース (9月29日ひる放送) FTV8
(50)(32)中の「汚染水処理対策委員会」⇒「2016年9月27日(第18回)」⇒「【資料6】多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会(仮称)設置について(126KB)」(http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/roadmap/images1/images2/c160927_12-j.pdf
(51)2016年9月30日福島第一、第二原子力発電所労働安全衛生法に基づく届出不備について(PDF 73.5KB)PDF
(52)福島民報を10月1日に閲覧
(53)東電、法令違反3件 第一、第二原発タンク設置工事、国に計画届け出ず | 県内ニュース | 福島民報
(54)2016年9月30日楢葉町海岸線で発見された物質に関する調査・分析の実施について(PDF 151KB)
(55)めげ猫「タマ」の日記 福島県楢葉町準備宿泊開始―大丈夫?―
(56)2014年2月12日楢葉町で採取された放射性物質の分析結果について(PDF 239KB)
(57)めげ猫「タマ」の日記 楢葉町避難指示解除1年、新規転入者は305人―未来は原子力ムラ―
(58)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(9月3週)―侵入警報装置を切っていた―
(59)未公表は規制庁指示 第二原発侵入警報停止 | 県内ニュース | 福島民報
(60)人事通知|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(61)福島県の皆さまへ ~第三者検証委員会の検証結果報告書を受けて~|お知らせ|東京電力ホールディングス株式会社
(62)社説|'16参院選 アベノミクス/「道半ば」か「失敗」なのか | 河北新報2016/06/23
(63)フルーツランド北会津
(64)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(65)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/10/01(土) 19:53:58|
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