めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

今年(2016年)も福島産アスパラガスの価格差解消せず。当然の結果です。

 アスパラガスの今シーズンの東京中央卸売市場の取引価格(1)を生産量日本一の北海道産(2)と福島産を比べると
  2010年5~8月 北海道産   844円、福島産  853円で福島産  9円高
  2016年5~8月 北海道産 1,383円、福島産1,019円で福島産△364円安
で、今シーズンも価格差が縮まりませんでした。これは消費者が福島産を正しく理解しているためであり、当然の結果です。
 福島県は原発事故によって多くの放射性物質に汚染されました。以下に航空機モニタリングも元に作成した福島の放射線量分布を示します。
福島の中でも避難地域を除けば特に汚染が酷い伊達と安達地区
 ※1 (3)のデータを元に(4)に示す手法で 
 ※2 避難区域は(5)による
 ※3 「安達広域行政圏」は安達地区と略し、範囲は(6)による。
 ※4 伊達地区の範囲は(7)よる。
 図-1 福島県安達地区と伊達地区

 図に示す通り福島では国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた地域が広がっています(8)。事故から4年7ヶ月が経過しましたが、福島は汚染されたままです。多くの方が福島産を正しく恐れこれを避けたと思います。福島県や東京電力はこれを「風評被害」と呼んでいますが(9)(10)、消費者の理解が得られたか興味があります。
 福島県が力をいれている野菜にアスパラガス、キュウリ、トマトがあります。キュウリ、トマトのシーズンは9月ないし10月まで続きますが、アスパラガスは概ね5月~8月です(11)、アスパラガスの価格は福島産野菜の先行指標になります。
以下に福島産と生産量が日本一の北海道産の7月の東京中央卸売市場のアスパラガス価格を示します。以下に2010年から16年にかけての福島産アスパラガスの月別の平均の出荷量を示します。
5~8月が中心の福島のアスパラガスの出荷
 ※(1)を集計
 図―2 福島産アスパラガスの出荷量(東京中央卸売市場)

 図に示す通り5月と8月にピークがあります。以下に福島産と生産量が日本一の北海道産(2)の7月の東京中央卸売市場のアスパラガス価格を示します。
原発事故後に他に比べ安くなった福島産アスパラガス
 ※(1)を集計
 図―3 全国平均、福島産と北海道産のアスパラガス価格

 
図に示す通り
 2010年5~8月 北海道産   844円、福島産  853円で福島産  9円高
 2016年5~8月 北海道産 1,383円、福島産1,019円で福島産△364円安
です。原発事故前は福島産と北海道産に大きな価格差は中ってのですが、図に示す様に原発事故後に価格差が広がり、これは消費者が福島産を正しく理解しているためで当然の事です。
 福島のアスパラガスの産地に伊達地区や安達地区があります(12)(13)。図ー1に示す通り両地区とも避難地域に隣接し、避難地域を除けば福島県内でも汚染が酷い場所です。以下に各年9月から翌年8月までの1年間の葬式(死者)数を示します。
原発事故後に増えた伊達・安達地区の葬式
 ※1(14)を集計
 ※2「震災」は震災犠牲者(直接市および行方不明)を示し(15)による。
 図―4 伊達・安達地区の葬式(死者)数

 図に示す通り、原発事故後に増加しています。数値を比較すると
  原発事故前(2009年9月~10年8月) 2,142人
  最近の1年(2015年9月~16年8月) 2,380人
で11.1%増えています。このような事が偶然に起こる確率は0.04%であり、偶然とは言えません。以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 有意差検定表
※ 計算方法は(16)による。

 一方で、アスパラガスを特産品としていない避難地域を除く相馬地方(相馬市、南相馬市、新地町(5)(13))の葬式は増えていません。
事故前と変わらない福島・相馬の葬式
 ※1 (13)を集計
 ※2 飯舘村を除く
 図―5 飯舘村を除く相馬地方の葬式(死者)数 

 福島県は「風評被害」を主張していますが(9)、汚染されていて葬式(死者数)が増えた産地の産物を避けるのは当然であり、福島産アスパラガスが値下がりするのは当然の結果です。 いろいろなデータを解析すると、福島産には
 ①農業が盛んなのは避難区域に隣接し、福島でも避難地域の次に汚染が酷い場所である。
 ②農業が盛んで汚染が酷い場所では葬式が増えているが、そうでない所は増えていない。
 ③福島のセシウム検査は他より低い値が出る。
 ④福島のセシウム検査は汚染が酷い場所が避けられている。
 ⑤福島産はストロンチウム90の検査も必要であるが、検査されていない。
 ⑥福島産の栽培中や飼育中の放射線照射がなされる福島産の安全性は確認されていない。
等の特徴が見えてきます(19)。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島産には福島の皆様も不安を抱いているようです。
 10月に入り福島県福島市ではリンゴ狩りが始まりました(20)。福島はリンゴのシーズンです。福島のリンゴは甘みが強く、密入りが良いと言われています(21)。福島県は福島産リンゴは「安全」だと主張しています(22)。でも、福島県福島市のスーパーのチラシには福島産リンゴはありません。
他県産はあっても福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―6 福島産リンゴが無い福島県福島市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県福島市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「野菜」⇒「茎葉菜類」⇒「アスパラガス:」で検索
(2)都道府県別アスパラガス収穫量ランキング | 日本一・ランキング 2014
(3)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(4)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(5)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(6)福島県 - Wikipedia
(7)伊達市 (福島県) - Wikipedia
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)「おいしい ふくしま いただきます!」キャンペーン - 福島県ホームページ
(10)2015年1月16日(いわき市漁協組合員説明会資料)風評被害対策について(PDF 325KB)
(11)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(12)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(13)特産品情報 | 地区別くらし情報 安達地区 | JAふくしま未来
(14)福島県の推計人口(平成28年9月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(15)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(16)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(17)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(18)特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島産について
(20)福島 りんご狩り特集 | 一般社団法人 福島市観光コンベンション協会公式ページ こらんしょふくしま
(21)特産品情報 | 地区別くらし情報 福島地区 | JAふくしま未来
(22)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(23)イトーヨーカドー 福島店
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  1. 2016/10/07(金) 19:46:04|
  2. -
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