柏崎刈羽原子力発電所5号機で、制御棒がうまく制御できなったと、1月20日付で東京電力が発表しています(1)。制御棒は、原子力発電所にとってとっても大事な安全装置です。地震などの緊急停止をするとき、制御棒を挿入し、核分裂を止めます。そのように大事な安全装置は、普通なら下に落ちた時に核分裂が止まるようにするはずです。それだったら、制御機構がすべてだめなったら、自重でしたに落ち、核分裂を止めるからです。でも、柏崎刈羽原子力発電所が使っている沸騰水型原子力発電所では、制御棒が落ちると、核分裂が激しくなります。核分裂を止めるには
「制御棒は<略>沸騰水型の場合は炉心の
下から上に向ってそう入される。」
だそうです。だから、制御棒のコントロールの維持は、柏崎刈羽原子力発電所にとって絶対条件であると(=^・^=)は思います。でも、制御棒の不具合を出した5号機は止めないみたいです(1)。
―(=^・^=)はとっても不安です。―
もっと、不安なことがあります。柏崎刈羽原子力発電所のストレステストの結果です(3)。プレート型地震が起これば、地震後数分で、柏崎刈羽原子力発電所に津波がきます(4)。
①地震で、外部(原子炉建屋の外)からの電源は喪失します(3)。こんな感じです。

図―1 地震による外部電源喪失
②津波が数分後に来ます。また、原子炉の冷却装置(たとえば「圧力抑制室の冷却処置」)は起動できていません(5)。でも、津波が襲います。電源車が急行します。でも、こんな感じです。

図―2 津波襲来時の電源車
なぜなら、東京電力の事故報告(5)には

図―3 津波襲来による電源盤の状況
と記載しています。津波が来たら、電源盤は故障していなくても機能しません。だから電源車による電源供給はできないと思います。
④そして最後は・・・

<余談1>
(=^・^=)が思うに、柏崎刈羽原子力発電所で事故が起こったら、福島と一桁違うことになると思います。これにつては、記事を別に書きたいと思います。
<余談2>
今日、柏崎刈羽原子力発電所が再開の見込みがないので、東電は電気料金を値上げしないといっている人がいるみたいな記事(6)がネットにありました。まるで、柏崎刈羽原子力発電所を人質にとっているみたいです。でも、話は違うと思います。もし、柏崎刈羽原子力発電所が絶対に安全なら、再開し電気料金の上昇を抑えればいいと思います。そうでなければ、柏崎刈羽原子力発電所稼働できない分はそれなりの負担をしていただくしかないと思います。
だれも、自分の経済的利益のために他人に危険を強いる権利はないと思います。―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
5号機 定例の動作確認試験における制御棒1本の動作不良について(2)
http://www.tepco.co.jp/nu/kk-np/press_kk/2011/pdf/24012001p.pdf(3)
柏崎刈羽原子力発電所1、7号機の安全性に関する総合評価(一次評価)結果の経済産業省原子力安全・保安院への報告について(4)
柏崎刈羽原発沖でプレート地震が起こったら津波は?(5)
福島原子力事故調査 中間報告書の公表について(6)
東京電力:家庭用値上げ3年限定 東電・支援機構素案、経産相は慎重
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- 2012/01/21(土) 20:41:49|
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