めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産ナシの価格差拡大、2016年8,9月―当然です―

8,9月のナシの東京中央卸売市場の取引価格を見たら1キログラム当たりで
  2015年8,9月 全国平均 385円、福島産 344円で福島産が△41円安
  2016年8,9月 全国平均 291円、福島産 248円で福島産が△43円安
で、昨年に比べ価格差が拡大しました。これは消費者の福島産に対する正しい理解広がった結果であり当然です。
 福島県は日本第4位の和ナシの産地です。ただし、福島県全域で取れるのでなく福島市が圧倒的に多くなっています(1)。以下に2010年から16年(ただし16年は9月まで)の平均の東京中央卸売市場への出荷量を示します。
8-10月が中心の福島のナシのシーズン
 ※1(2)を集計
 ※2 2010年から16年までの平均、ただし16年は9月まで
 図―1 福島産ナシの東京中央卸売り市場への月平均出荷量

 8月から10月がシーズンで特に9月がピークです。福島県は福島産を避ける消費者の行動を「風評被害」と呼び対策を取っています(3)。価格が気になる所です。以下に8,9月のナシの平均価格の推移を示します。
原発事故後に全国平均との価格差が拡大した福島産ナシ
 ※1(2)を集計
 ※2 「全国」は全国平均
 図―2 ナシの東京中央卸売り市場取引価格(7,8月平均)

 図に示すように福島産ナシは事故前から、全国平均より安かったのですが事故後に価格差が拡大しています。そして今年は去年よりも拡大しています。
8,9月のナシの東京中央卸売市場の取引価格を見たら1キログラム当たりで
  2015年8,9月 全国平均 385円、福島産 344円で福島産が△41円安
  2016年8,9月 全国平均 291円、福島産 248円で福島産が△43円安
です。これは消費者が福島産の特徴を理解したためです。
 福島のナシの大部分を生産する福島市は、果物作りがさかんな福島盆地にあります。福島盆地では除染が必要な地域が広がり、事故後に葬式が増えています(4)。一方で、相馬市等がある相馬地方では葬式は増えていません(5)。
 以下に福島市と相馬市のナシの検査数を示します。
2014年以降は殆んど検査されなくなった福島市産ナシ
 ※(6)を集計
 図―3 福島市と相馬市のナシの検査数

福島産ナシの大部分の生産をする福島市産ナシの検査数は大幅に減っていますが、相馬市産はそれ程にには減らず相馬市に福島市の検査数と逆転しています。
 以下に福島市と相馬市の放射線量分布を示します。
平野部の殆んどで除染が必要な福島市、そうでもない相馬市
 ※1 (7)のデータを(8)に示す手法で10月1日に換算
 ※2 避難区域は(9)による
 図-4 福島県福島市と相馬市


 図に示すように福島県福島市には国が除染が必要っだとする毎時0.23マイクロシーベルト長(10)の地域が広がっています。市の西側や北側はこれより放射線量は低いですが、Google Mapで見ると同市の西や北は山間部で農業はあまり行われていないはずです。相馬市は西側には国の基準で除染が必要な地域がありますが、同じく山間部です。農業が行われているであろう平野部でみると、福島市は殆どの地域で「除染」が必要な程に汚染されているのに対し、相馬市はそれ程はありません。それでも福島県は福島産ナシは検査されていて安全が確認されたと主張しています(11)。
 以下に宮城、福島、茨城産の今年度のクロダイの検査結果を示します。
宮城、茨城からセシウムが見つかるのに福島産クロダイは見つからないセシウム
 ※1(12)を転載
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 ※3 日付けは採取日
 図―5 クロダイのセシウム濃度

 図に示す通り宮城産や茨城産は1キログラム50ベクレルを超えるセシウムが見つかっていますが、福島産は全数で検出限界未満(ND)です。海は繋がっているのに、汚染源がある福島産が低くでるなどおかしな話です。福島産は他より低くでる検査で「安全」され出荷されています。以上を福島産ナシについて纏めると
 ①主要な産地の福島市は汚染され、近郊を含め葬式が増えている。そうでもない相馬地方は葬式は増えていない。
 ②主要産地で汚染された福島市の検査は避けられ、そうでもない相馬市の検査を重点的に行い検査されていて「安全」が主張されている。
 ③福島産は他より低くでる検査で「安全」とされ出荷される。
消費者が福島産ナシを正しく理解するなら、福島産ナシは避けられ価格が下がるのは当然の事です。これはナシに限ったことではありません(13)(14)(15)。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島では汚染され、葬式が増えた産地の農産物の検査が避けられ「安全」が喧伝されていることは本文に記載の通りです。これでは福島の皆様は不安だと思います。
 今年も福島県は福島産米のテレビCMを流しています。その中で福島産米の安全をPRしていました(16)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(17)。福島は新米の季節です。福島県郡山市産米の全数・全袋検査数が約 86万件になり、福島県トップです(18)。郡山市の人口は約34万人なので十分な量です(19)。郡山市のお米は「あさか舞」といいて、本当に美味しいそです(20)。でも、福島県郡山市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―6 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)ナシ - Wikipedia
(2)東京都中央卸売市場-統計情報検索を「大分類⇒果物、中分類⇒日本ナシ類」で検索
(3)福島県風評・風化対策強化戦略について - 福島県ホームページ
(4)めげ猫「タマ」の日記 果物作りが盛んな、汚染された福島盆地
(5)めげ猫「タマ」の日記 福島安達の葬式は14.2%増(2015年9月から1年、対原発事故前)、相馬は減
(6)報道発表資料 |厚生労働省
(7)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(8)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(9)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(10)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(11)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(12)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月3週)―茨城のクロダイから80ベクレル、福島は全数ND―
(13)めげ猫「タマ」の日記 福島産キュウリ・価格差縮小(7月)、当然の結果です。
(14)めげ猫「タマ」の日記 福島値下がり、山梨値上がり7,8月のモモ価格、当然の結果です。
(15)めげ猫「タマ」の日記 福島アスパラ価格差は事故6年目も解消せず
(16)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(18)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を10月23日に閲覧
(19)郡山市の現住人口/郡山市
(20)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(21)イトーヨーカドー 郡山店
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  1. 2016/11/04(金) 19:48:09|
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