めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月1週)―千葉のスズキからセシウム、福島は20件全数ND―

 食品中の放射性物質の検査結果を厚生労働省は発表しています(1)。また、厚労省以外の発表もあります(2)。11月1週中の食品中の放射性セシウムの検査結果が発表になったので(3)、まとめてみました。お買い物のの参考になればいいかなと思います。先週に続き(4)今週もしっかりセシウム入り食品が見つかっています(4)。牛肉を除く検査結果の概要は以下の通りです。
  ①検査数1,453件
  ②平均は、1キログラム当たり1.4ベクレル、最大62ベクレル(千葉県産シイタケ)。

 基準(6)超は見つかっていますが、今週の発表からは以下の特徴が読み取れ、およそ安心できる状況ではありません。
 ①千葉のスズキからセシウム、福島は20件全数ND
 ②福島県二本松市の「なべねぎ」出荷開始から一週間、検査結果がありません。
 ③浪江町産トウガラシのセシウム濃度は上昇中

1.千葉のスズキからセシウム、福島は20件全数ND
 千葉県の検査で、千葉県産スズキからセシウムが見つかったと発表がありました(7)。福島産が気になります。以下に宮城、茨城、千葉そして福島産スズキのセシウムの検査結果を示します。
宮城・茨城・千葉から見つかっても福島産からは見つからないスズキのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限外未満(見つからない事)を示す。
 ※4 淡水性の物を除く
 図―1 スズキの検査結果
 
 図に示す通り、千葉だけでなく宮城や茨城産スズキからもセシウムが見つかっています。でも、福島産スズキからは見つかっていません。数を数を数えると全20件で全てで検出限界未満です。
 先週の記事ではクロダイも宮城や茨城産ではセシウムが見つかっているのに、福島産からは見つかっていない旨を書きました(4)。データが追加になったので結果を示します。
宮城・茨城・千葉から見つかっても福島産からは見つからないスズキのセシウム
 ※1(1)を集計
 ※2 日付けは捕獲日
 ※3 NDは検出限外未満(見つからない事)を示す。
 図―2 クロダイの検査結果
 
 図に示す通り、宮城や茨城産クロダイからはそこそこセシウムが見つかっていますが、福島産からは見つかっていません。
 スズキにしてもクロダイにしても、海は繋がっているので汚染源がある福島が低くでるなどおかしな話です。厚生労働省の発表(1)を見ると、福島産農産物の検査は概ね福島県農業総合センターで実施しています。ここは福島県農林水産部に所属しており(8)。中立性に疑問があります。
 福島産は他所より低く出る検査で安全とされ出荷されます。

2.福島県二本松市の「なべねぎ」出荷開始から一週間、検査結果がありません。
 福島県二本松市は福島県・安達地区にある市です(9)。
除染が必要な場所に大部分の福島県二本松市
 ※1 (10)のデータを(11)に示す手法で11月1日に換算
 ※2 避難区域は(12)による
 ※3 「安達」の範囲は(9)による。
 図-3 安達地区、二本松市と浪江町

 図に示す通り福島県二本松市の大部分は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルト(13)を超えています。事故から5年8ヶ月が過ぎましたが、福島県二本松市は汚染されたままです。
 以下に福島県上位5市の農業生産額を示します。
農業生産が福島県2位の二本松市
 ※(14)にて作成
 図―4 福島県上位5市の農業生産額

 図に示す通り福島県3位の農業生産額です。上位2市(郡山、福島)や4位のいわき市が人口30万人規模の東北では大きな市であるのに対し、二本松市の人口は約6万人弱で(15)、それ程には大きな市ではありません。福島の中では農業生産が盛んな市です。
 以下に二本松市が属する福島県安達地区の各年9月より1年間の葬式(死者)数を示します。
原発事故後に葬式が増えた福島・安達地区
 ※1(15)を集計
 ※2震災犠牲者は(16)により、行方不明を含み関連死を含まず
 図-5 福島・安達の葬式(死者)数の推移

 図に示す通り、原発事故以降は6年連続で葬式(死者数)が増えたままです。事故前と近々の1年を比較すると
 事故前(2009年10月がら10年9月) 1,064人
 近々1年(2015年10月から16年9月)1,198人
で、約13%増えたままです。このような事が偶然に起こる確率を計算すると0.48%で、偶然とは言えません。同じく福島県南相馬市も6万人規模の市ですが、農業生産額は13億円と二本松市(農業生産賀額67億円)の5分の1で、あまり農業が盛んな市ではありません。南相馬市が属する相馬地方(南相馬市、相馬市、新地町、だたし人が住んでいない飯舘村(12)を除く)(17)の死者数を福島県の発表(15)から集計すると
 事故前(2009年10月がら10年9月) 1,390人
 近々1年(2015年10月から16年9月)1,388人
であまり変わっていません。
 福島県二本松市東和では、11月1日から特産品の長ネギ「なべねぎ」の出荷が始まました(18)。図―3に示す様に二本松市東和は二本松市内でも避難地域に近く、汚染されたままです。そしてこの辺りにでは葬式も増えて増えています。検査結果が心配で、厚生労働省の発表(1)の9、10,11月分や福島県のデータベースを検索したのですが(19)、検査結果が出て来ません。他はそこそこの検査結果が出て来たので検査能力がないわけではなさそうです。
 福島産は汚染の酷い産地を避けた検査で「安全」され出荷されます。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―3 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(20)による
有意差検定表

3.浪江町産トウガラシのセシウム濃度は上昇中
 福島県浪江町は図―3に示す様に福島第一原発の北側の福島県沿岸部にある町です。図―3に示す様に事故によって酷く汚染され今は避難区域になっています(12)。それでも来年3月には相対的に放射線量が低い同町の東側の避難指示解除をめざし、11月1日から準備宿泊が始まりました(21)。農業の再開も視野に入れてでしょうが、同町産の野菜の検査も始まりました。トウガラシの検査結果を示します。
検査の度に上昇する浪江町産トウガラシのセシウム濃度
 ※1(1)を集計
 ※2 日付け収穫日
 ※3 NDは検出限外未満(見つからない事)を示す。
 図―6 浪江町産トウガラシの検査結果

 図に示す通り当初は検出限界未満(ND)が継続したのですが、その後にセシウムが見つかるなり、レベルも上昇しています。何が原因か分かりませんが、東京電力は空気中の放射性物質濃度を測るダストモニタが高い値(警報レベル)を超える値になったと発表しました(22)。
11月7日に出た福島第一ダストモニタ警報
 ※(23)より作成
 図―7 福島第一のダストモニタの値

 福島産はセシウム濃度が上昇する事もあります。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 ・他所より低くでる検査で安全とされる福島産
 ・セシウム汚染が酷い産地を避けた検査で安全とされる福島産
 ・セシウム濃度が上昇する事もある福島産
 工場内にたまり続ける放射性物質濃度の高い「洗車汚泥」が発覚しましたが(24)、福島県の自動車整備業界はその処理に長年悩みながら、風評被害を恐れ、公表を控えてきたそうです(25)。だったら「風評被害」を恐れ、セシウムの測定結果を低く発表したり、汚染の酷い場所の検査を避けたりすることはないのですかかね?福島の皆様は心配だと思います。
 今年も福島県は福島産米のテレビCMを流しています。その中で福島産米の安全をPRしていました(26)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保するデータがありません(27)。福島は新米の季節です。福島県いわき市には「Iwaki Laiki」なるブランド米があるそうです(28)。福島県いわき市産米の全数・全袋検査数は40万件を超えました(29)。同市の人口は約35万人なので(30)、市民が食べるには十分な量です。でも、福島県いわき市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―8 福島産米が無い福島県いわき市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県いわき市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にさせていただいたサイト様および引用した過去の記事―
(1)報道発表資料 |厚生労働省
(2)モニタリング検査結果【詳細】 - 福島県ホームページ
(3)食品中の放射性物質の検査結果について(第1006報) |報道発表資料|厚生労働省
(4)めげ猫「タマ」の日記 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(10月5週)―福島産キュウリからセシウム、福島県検査は113件全数ND―
(5)めげ猫「タマ」の日記 ベクレルとシーベルト
(6)食品中の放射性物質への対応|厚生労働省
(7)(3)中の「1 自治体の検査結果⇒ 検査結果(PDF:896KB)」中のNo658
(8)農林水産部 - 福島県ホームページ
(9)福島県 - Wikipedia
(10)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(11)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(12)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(13)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(14)福島県県民経済計算 報告書 - 福島県ホームページ
(15)福島県の推計人口(平成28年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(16)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(17)相馬地方とは | 相馬広域観光案内
(18)トピックス | JAふくしま未来
(19)農林水産物モニタリング情報 - ふくしま新発売。を「ネギ、ネギ(施設)」で11月8日に検索
(20)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(21)浪江の準備宿泊始まる 町民、自宅に長期滞在 | 東日本大震災 | 福島民報
(22)2016年11月08日福島第一原子力発電所の状況について(日報)【午後3時現在】
(23)福島第一原子力発電所敷地境界付近でのダストモニタ計測状況|東京電力
(24)めげ猫「タマ」の日記 トラブルいっぱい福島原発(11月1週)―淡水化装置から汚染水漏れ―
(25)<洗車汚泥>風評被害恐れ公表されず | 河北新報オンラインニュース
(26)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(27)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(28)いわき市産ブランド米「Iwaki Laiki」好評販売中 | いわき市 観光情報サイト
(29)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を10月31日に閲覧
(30)トップページ - いわき市役所
(31)平尼子店 | マルト - 店舗情報
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  1. 2016/11/08(火) 19:41:31|
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
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コメント

新潟県ではコンスタントにスズキ宮城産から数字が出ていますね。最近ではスズキが食べ物に見えなくなってきました。
  1. 2016/11/09(水) 08:21:30 |
  2. URL |
  3. ぶぶ #-
  4. [ 編集 ]

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