めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(11月2週)―事故から5年8ヶ月、外洋からはストロンチウム90等の放射性物質―

 福島第一原発汚染水の11月2週(11月7日から13日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、各所で汚染が見つかっています。
 ①事故から5年8ヶ月、外洋からはストロンチウム90等の放射性物質
 ②法令違反の汚染排水が流れる福島第一排水路
 ③各所でストロンチウム90が見つかる港湾内
 ④地下水バイパス山側井戸のトリチウムが急上昇
 ⑤海岸付近の井戸からは過去最高のストロンチウム90
 ⑥上昇傾向に転じた地下水ドレン汲み上げ水のトリチウム濃度

1.事故から5年8ヶ月、外洋からはストロンチウム90等の放射性物質
事故から5年8ヶ月以上経て、放射性物質が見つかる福島第一外洋
 ※1(4)(5)(6)(7)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(8)
 ※4 集計期間内の最大値
 ※5 ストロンチウム90はSR90と略し、採取日は9月10日
 図―1  福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り、事故から5年8ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一起きの外洋からは今週も確りストロンチウム90等の放射性物質が見つかっています。
 以下に1号機放水路・上流側立坑の放射性物質濃度を示します。
上昇する1号機放水路・上流側立坑の放射性物質濃度
 ※(7)にて作成
 図―2 1号機放水路・上流側立坑の放射性物質濃度

 図に示す通り乱高下したがなも確り上昇しています。乱高下していいるので、放射性物質が流れ込みと流出を繰り返していると思います。流出した汚染水は最後の行き場は海です。

2.法令違反の汚染排水が流れる福島第一排水路
福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(8)。以下に排水路の汚染状況をしめします。
法律違反の汚染排水が流れる福島第一原発排水路
 ※1(6)(9)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 赤丸()はサンプリング地点
 図-3 福島第一原発排水路の放射性物質濃度
 ストロンチウム90の法定限度は1リットル当たり30ベクレルで(3)、全ベータの半分はストロンチウム90なので、全ベータの法定限度は1リットル当たり60ベクレルです。図に示す通り、K排水路からは法定限度を超えるの1リットル当たり65ベクレルの法律違反の全ベータに汚染された排水が流れました。以下に推移を示します。
法律違反の汚染排水が度々流れるK排水路
 ※1(9)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―4 K排水路の放射性物質濃度

 図に示す通り過去にも法定限度を超えた法律違反の汚染排水が幾度となく海に流れています。やがて外洋に出て福島の海を汚染し続けるはずです。

3.各所でストロンチウム90が見つかる港湾内
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
港湾内各所で見つかるストロンチウム90
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は10月3日
 図―5 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り多くの地点でストロンチウム90が見つかっています。港湾を経由しストロンチウム90は外洋に流出しているはずです。以下に物揚場前のストロンチウム90の推移をしめします。
上昇する物揚場前のストロンチウム90濃度
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―6 物揚場前のストロンチウム90濃度

 確り上昇しています。

4.地下水バイパス山側井戸のトリチウムが急上昇
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(10)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(11)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(12)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスと山側井
 ※1 (11)(12)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―7 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのがE-10のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。 
上昇するE-10井戸のトリチウム
 ※(10)を集計
 図―8 E-10井戸のトリチウム濃度

 図に示す通り乱高下しながら上昇しています。この先が心配です。

5.海岸付近の井戸からは過去最高のストロンチウム90
 以下に海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況を示します。
法定限度を超えた汚染地下水が見つかる福島第一の海岸
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は10月4日
 図―8 海岸付近の地下水の放射性物質汚染の状況

図に示す様に法定限度を大きく超える汚染地下水が見つかっています。このうちNo1井戸の90ストロンチウム90の1リットル当たり19,000ベクレルは過去最高です。以下に推移を示します。
再上昇し過去最高を記録したNo1井戸のストロンチウム90
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す
 図―10 No1井戸の放射性物質濃度

 図に示すように9月に入り再上昇し、過去最高です。この先が心配です。

6.上昇傾向に転じた地下水ドレン汲み上げ水のトリチウム濃度
福島第一で海岸に水を通さない「壁」を作り海岸から海への汚染水の防止する「海側遮水壁」を完成させました(13)。それまでは「海」に流れていた汚染水が「海側遮水壁」の内側に溜まり放置すると溢れるので、これを汲みあげています(14)。これを「地下水ドレン」と名付けています。以下に地下水ドレンの汲みあげ部分の配置を示します。
地下水ドレンの配管とタンク
※(15)にて作成
 図-11 地下水ドレンの井戸と一時保管用のタンク

これを「地下水ドレン」と名付けています。トリチウムの排水基準は1リットル当たり1,500ベクレルで(2)、これを超えると海には流せません。東京電力はトリチウムを取り除くことはできないとしています(14)。以下に3との中継タンクA,B,Cのトリチウム濃度を示します。
上昇傾向が続く中継タンクCのトリチウム濃度
 ※(15)(16)にて作成
 図―12 地下水ドレン中継タンクAの放射性物質濃度

 図に示す通り中継タンクA,Bのトリチウムは排水基準を超えまたままです。しかたがので、タービン建屋に送っており(17)、汚染水増加の要因になっています。東京電力の発表(17)を見ると、中継タンクAからタービン建屋に送る量が最も多く、中継タンクCからは殆ど送っていません。中継タンクCから汲み上げた汚染水は浄化装置を経由して海に流しているようです。たぶん、中継タンクBから汲み上げた汚染水の一部も中継タンクC等の基準を下まわている汚染水と混ぜて、薄めてから海に流しています。
 (=^・^=)が気になったのは中継タンクCのトリチウム濃度です。じわじわ上昇し最新データでは1リットル当たりで420ベクレルに達しています。このまま上昇が続けば中継タンクCの水で、他の汚染水を薄めることができなくなりタービン建屋に送る量が増えます。さらに上昇し「排水基準」を超えば中継タンクCの汚染水もタービン建屋に送る事になります。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年8ヶ月以上が経過しましたが、福島第一の汚染水漏れは収まる気配がありません。これでは福島の皆様は心配だと思いまます。
 福島県は福島産米のテレビCMを流しています。その中で福島産米の安全をPRしていました(18)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(19)。福島は新米の季節です。福島県会津若松市産米の全数・全袋検査数が約57万件になりました(20)。同市の人口は約12万人なので(21)、市民が食べるには十分な量です。会津若松市当たりのお米は最高の食味であることが認められているそうです(22)。でも福島県会津若松市のスーパーのチラシに福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ
 ※(23)を引用
 図―13 福島産米が無い福島県会津若松市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県会津若松市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月1週)―事故から5年8ヶ月、外洋からはストロンチウム90やトリチウム等の放射性物質―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)(2)中の「福島第一原子力発電所構内1号機、2号機放水路サンプリング結果 」
(8)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(9)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(10)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(11)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(12)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(13)海側遮水壁|東京電力
(14)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(15)(2)中の「中継タンクの分析結果」
(16)X.地下水|東京電力中の「地下水ドレンポンド・中継タンク水質分析」⇒「分析計画名称 地下水ドレンポンド揚水井通常水質分析(H28年度分)」⇒「分析結果 CSV 」
(17)(2)中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(18)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(19)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(20)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月14日に閲覧
(21)会津若松市
(22)会津米 | JA会津よつば
(23)アピタ会津若松店│「イイこと、プラス。」 アピタ・ピアゴ
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  1. 2016/11/14(月) 19:45:31|
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