めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

NHKの嘘放送。福島第一の凍土壁で海岸からの汲み上げ量は100トンに減、実は倍

 NHKは11月22日19台の番組で福島第一の凍土壁の効果で海岸からの汲み上げ量は100トン前後に減った報じていました。でも(=^・^=)なりに調べると200トン程度で従来と変わりません。とんだ嘘放送です。
 福島第一で日々、汚染水が増え続けています。
日々増え続ける福島第一汚染水
 ※(1)を集計
 図―1 日々増え続ける福島第一汚染水

 最新の発表(2)を集計すると、約101万トンになり100万トンを超えました。放置すると溢れ出していまうので、汚染水を汲みあげタンクに保管しています。
タンクで一杯の福島第一
 ※Goole Mapを引用
 図―2 福島第一の敷地を埋めつくす汚染水タンク

以下に福島第一の海側の状況を示します。
凍土壁・海側遮水壁・サブドレンピット・地下水ドレンピット
 ※(3)を転載
 図―3 サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁

 汚染水の増加要因については2つあります。
 ①原子炉・タービン建屋への地下水の流入(4)
 ②海側から汲み上げた汚染地下水をタービン建屋に送る(5)。
 図に示す様に、海岸部には汚染水の海への流出を抑える為に「海側遮水壁」が設けられています。放置すると、中に汚染水が溜まって溢れてしまうので汲み上げています(6)。東京電力はこれを「地下水ドレン」と呼んでいます。また、その手前に「ウエルポイント」呼んでいる井戸を作り汚染地下水を汲み上げています(7)。以下に配置を示します。
サブドレン、凍土壁、地下水ドレン、海側遮水壁
 ※(7)(8)にて作成
 図―4 海側遮水壁、地下水ドレンとウエルポイントの配置

図に示す通り地下水ドレンでは5つの井戸から汚染地下水を汲み上げ3つの中継タンク(A,B,C)に集めています。以下に中継タンクAの放射性物質濃度の推移を示す。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水ドレン汲み上げ水
 ※(8)(9)にて作成
 図―5 地下水ドレン中継タンクAの放射性物質濃度

 汲み上げた汚染地下水は当初は浄化装置を通して海に流す予定でしたが(10)、図に示すように高い濃度の放射性物質が見つかっています。浄化装置ではトリチウム等の放射性物は除去できません(10)。トリチウムの排水基準は1リットル当たり1,500ベクレル(11)ですが、図に示す通りこれを超えており、タービン建屋に送ることになりました(5)。
 その対策として、タービン建屋と海の間に氷の壁「凍土(遮水)壁」を作り、海岸への汚染地下水の流れを阻止し海側(地下水ドレンやウエルポイント)からの汲みあげ量を減らす試みがなされました(3)。
 凍土壁が確り凍っているかを確認するために、11月21日に凍土壁の一部を掘り凍結状態の確認が実施されました(12)。
凍土壁の凍結を確認する経済産業副大臣
 ※(13)を引用
 図―6 凍結状況を確認する経済産業副大臣

 ただし、この調査は技術的な調査とゆうよりは「デモ」的な性格が強い調査です。以下に調査箇所を示します。
地下水の流れと平行な場所で行われた凍土壁目視検査
 ※(13)にて作成
 図―7 凍土壁の凍結確認箇所

 図に示す通り凍土壁が山から海に向かっている場所です。地下水は山から海に流れるので、この当たりは地下水の流と凍土壁の向きが平行です。流れる水は凍りまません(14)。でもこの当たりは凍土壁と地下水が衝突する事がないので最も凍り易い場所です。このような場所を調査しても、全体が凍っているかは分かりません。本当に調査するのであれば、地下水と凍土壁がぶつかる凍り難い場所にすべきです。しも視察いたのは専門の技術者でなく、図ー6に示す様に「経済産業副大臣」です。この方の来歴をみると「法学部」出で(14)およそ専門的な知識があるとは思えません。
 それでもNHKは11月21日の19時台の番組で、凍土壁は確り凍っていると報じていました。
 凍土壁は確り凍っていると報じるNHK
 ※NHKは11月21日の19時台の番組をキャプチャー
 図―8 凍土壁は確り凍っていると報じるNHK
海側からの汲み上げ量が1日100トン前後まで減ったと報じるNHK
 さらには海側(地下水ドレンおよびウエルポイント?)からの汲み上げ量が1日100トン前後まで減ったと報じていました。
 ※NHKは11月21日の19時台の番組をキャプチャー
 図―9 海側からの汲み上げ量が1日100トン前後まで減ったNHK

 以下に汲み上げ量とタービン建屋に送った量を示します。
11月でも1日当たり200トン程度の海岸部からの汲み上げ量
 ※1(5)(16)にて作成
 ※2 汲み上げ車両はバキュウームカーのようなもの
 図―10 汲み上げ量とタービン建屋への移送量

 図に示す通り、11月以降をみても1日当たり100トンでなく200トンです。NHKは「嘘」を放送しています。この件は福島のローカルTV局でも放送していました。
海からの汲み上げ量が1日当たり150トンから200トンに減ったと報じる福島のローカルTV局(FCT)
 ※(17)をキャプチャー
 図―11 海からの汲み上げ量が1日当たり150トンから200トンに減ったと報じる福島のローカルTV局(FCT)

 これも少しサバを読んだ感じですが、NHKよりマシです。NHKもFCTももともとは1日350トンとしていますが
 凍土壁は今年(2016年)の3月31日から凍結が始まりました(18)。以下に各月平均の汲み上げ量と平均の1日当たりの降水量を示します。
凍土壁凍結開始後に増えた海岸部からの汲み上げ量
 ※1(16)(19)にて作成
 ※2 11月は17日までの平均
 図―12 海側からの平均の汲み上げ量

 確かに凍結開始直後の4,5月の汲み上げ量は共に平均355トンですが、凍結開始直前の3月は日量267トンでした。比べれるなら凍結開始前の3月と比べるべきです。図―12に示すように、4月・5月は雨が増えています。11月も雨はすくないので、これを比べると
 2016年 3月 日量267トン
 2016年11月 日量214トン
で一日当たり53トンの低減効果があったともいえなくないですが、これも怪しいものです。以下に地下水ドレン井戸の推移を示します。
10月中旬より上昇した地下水ドレン汲み上げ井戸の水位
 ※1(16)にて作成
 ※2 A、B、C、D、Eは汲み上げ用の井戸で位置は図―4を参照
 ※3 観測井は汲み上げを行わず地下水位を観測するための井戸で位置は図―4を参照
 図―13 地下水ドレン井戸の水位

 図に示す通り10月中旬以降に汲み上げ用井戸Eを除き、汲み上げを開始ないしは停止する水位を上げています。水位を上げなければくみあげなければならない汚染水が水位を上げたことで海側遮水壁の内側に貯めておくこができ、汲み上げ量を少なくする見かけ上の効果があります。
  以下に東京電力が「海1-①」と院でいる部分の配置を示します。
凍土遮水壁・海1-①付近
 ※(20)にて作成
 図―14 海1-①付近の配置

 図に示すようにタービン建屋から海に向かって
  SD2⇒RW30⇒凍土壁⇒Co-15
と並んでいます。流量は「水位差」できまります。海側に流れる流量を決める水位差が凍土壁の海側と海側遮水壁内側(陸側)の地下水位です。Co-15は凍土壁海側の水位を示し、図ー13の地下水ドレン観測井は海側遮水壁内側の水位を示します。図―13に示すように地下水ドレン観測井の水位は概ね2mで一定です。Co-15の水位が下がらないと流量抑制の効果はありません。以下に水位を示します。
下がらないCo-15の地下水位
 ※(20)にて作成
 図―15 海1-①の地下水位
 
 図に示す通り凍土壁凍結開始当初に比べ下がっている様子はありません。
 「凍土壁」は効果が確認できなくても、効果があったかのように喧伝され、「嘘」放送まで流れます。

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 (=^・^=)事ですが、当ブログは本日(11月23日)1万拍手をいただきました。
感謝、1万拍手
 ※(=^・^=)のブログの管理画面を引用
 図―16 1万拍手をありがとうございいました。

 (=^・^=)ブログは専門的な概念を扱うため分かり難くなっています。それいて専門用語は避けるか、使う場合は定義をしてから使う事を基本(無論、失敗もあります)にしているのでくどくなっています。分かり難く、くどいブログです。このよいうなブログで1万拍手が達成できたのは読者の皆様の応援があってこそと思います。応援、ありがとうございます。
 「嘘」放送を流すNHKでは、福島の皆様は自分で調べるしかないようです。特に高校生にとっては重大な問題だと思います。以下に2016年3月から9月の福島県の社会的増減を示します。
20代前半、特に女性の社会減が多い福島
 ※(22)を転載、源データは(23)
 図―17 2016年3~9月の福島県の社会的増減

 10代後半から20代前半の「社会減」が顕著です。この世代は学校を卒業し、社会人としてスタートする時期です。彼らは社会人生活を福島からスタートするか、福島県外からスタートするか決めなくてはなりません。福島の高校生はまもなくその時期を迎えます。そんな訳でしょうか?福島の高校生が福島第一を視察したそうです(24)。
福島第一視察後の感想を話す福島の高校生
 ※(25)を引用
 図―18 福島第一視察後の感想を話す福島の高校生

 福島に残った方も「不安」だと思います。
 福島県は福島産米のテレビCMを流しています。会津産米が登場します。
会津産が登場する福島産米CM
 ※(26)を引用
 図―19 会津産米が登場する福島産米テレビCM

その中で福島産米の安全をPRしていました(26)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(27)。福島・会津は新米の季節です。福島県喜多方市産米の全数・全袋検査数が約 56万件になりました(28)。福島県喜多方市の人口は約5万人なので(29)十分な量です。喜多方産米をはじめとする会津米は極上の会津米だそうです(30)。でも福島県喜多方市のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ
 ※(31)を引用
 図―16 福島産米が無い福島県喜多方市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県喜多方市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)プレスリリース|リリース・お知らせ一覧|東京電力ホールディングス株式会社中の「福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について」
(2)福島第一原子力発電所における高濃度の放射性物質を含むたまり水の貯蔵及び処理の状況について(第279報)|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(3)めげ猫「タマ」の日記 凍土壁が失敗した訳
(4)原子炉の安定化|東京電力
(5)報道配布資料|東京電力中の「建屋への地下水ドレン移送量・地下水流入量等の推移 」
(6)海側遮水壁|東京電力
(7)資料2-3 福島第一原子力発電所の汚染水の状況と対策について
(8)福島第一原子力発電所周辺の放射性物質の分析結果中の「中継タンクの分析結果⇒14日(5月分)
(9)X.地下水|東京電力中の「地下水ドレンポンド中継タンク水質分析(H28年度分)計画番号 0000566 ⇒CSV」
(10)サブドレン・地下水ドレンによる地下水のくみ上げ|東京電力
(11)サンプリングによる監視|東京電力
(12)2016年11月21日陸側遮水壁凍結状況確認について(PDF 902KB)
(13)東京電力ホールディングス 写真・動画集| 陸側遮水壁凍結状況確認について
(14)0℃でも凍らない水
(15)高木陽介 - Wikipedia
(16)中長期ロードマップ|東京電力中の「廃炉・汚染水対策現地調整会議⇒2016年11月21日(第36回)⇒【資料1-1】発電所内のモニタリング状況等について(8.19MB)
(17)ダイジェスト動画|ゴジてれ Chu!|福島中央テレビ中の「2016年11月21日(月)放送」
(18)2016年3月31日 福島第一原子力発電所 陸側遮水壁の凍結運転開始についてPDF
(19)報道配布資料|東京電力中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(20)2016年10月27日 陸側遮水壁の状況(第一段階フェーズ2)(PDF 10.8MB)
(21)水力発電所の出力と有効落差の関係
(22)めげ猫「タマ」の日記 若い女性が逃げて行く、原発事故6年目3-9月の福島
(23)福島県の推計人口(平成28年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(24)福島の高校生、廃炉現場を見学 18歳未満で事故後初:朝日新聞デジタル
(25)18歳未満は事故後初、高校生が福島第一原発へ News i - TBSの動画ニュースサイト
(26)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(27)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(28)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月17日に閲覧
(29)喜多方市ホームページ
(30)沖縄県へ米のトップセールスを実施 - 喜多方市ホームページ
(31)ヨークベニマル/お店ガイド
スポンサーサイト
  1. 2016/11/23(水) 19:41:46|
  2. -
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:1
<<福島産9月のキュウリ価格、群馬に対して69円安、原発事故後最大 | ホーム | 食品中の放射性セシウム検査のまとめ(11月3週)―岩手県産サワラからセシウム。福島産は66件全てでND―>>

コメント

私も食べたくないが、何所に混じっているか分からないのが、今のニッポン!!
  1. 2016/11/24(木) 00:15:53 |
  2. URL |
  3. 武尊 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://mekenekotama.blog38.fc2.com/tb.php/2004-afdc5e0e
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)