めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島産9月のキュウリ価格、群馬に対して69円安、原発事故後最大

 各年9月の東京中央卸売市場のキュウリの取引価格を見たら(1)、1kg当たりで
  2015年9月
   福島産 398円
   群馬産 390円
  で福島産が9円高
  2016年9月
   福島産 440円
   群馬産 518円
で、福島産が△69円安です。この価格差は原発事故後の最大です。これは福島産に対する消費者の理解が進んだ結果であり当然の事です。日本のキュウリ生産の上位3県は宮崎、群馬、福島です(2)。ただし互いに競合することなく棲み分けをしていたようです。以下に東京卸売市場へのキュウリの各月平均の出荷量を示します。
9,10月は群馬産キュウリと競合する福島産キュウリ
 ※1(1)を集計
 ※2 2008年から16年までの平均、だたし2016年は9月まで
 図―1 東京中央卸売市場への月別の平均キュウリ出荷量

 図に示す様に宮崎は冬場、群馬は春と秋、福島は夏場と出荷時期がずれており概ね互いに競合することはありませんでした。でも9月、10月は違います。福島産と群馬産が同時に市場に出ます。消費者が福島産を選んだのか群馬産を選んだのか興味があります。以下に各年9月の東京中央卸売市場のキュウリの取引価格を示します。
群馬産と開く9月の福島産キュウリ価格
 ※(1)を集計
 図―2 各年9月のキュウリ取引価格(東京中央卸売市場)

 図に事故前は宮崎産・群馬産・福島産にそれ程には価格差はありませんでした。福島産は事故後に宮崎産とは価格差が付きましたが、群馬産とはそれ程には価格差がつきませんでした。以下に福島産の群馬産に対する価格差を示します。
群馬産と価格差が最大となった福島産キュウリ
 ※1(1)を集計
 ※2 福島産価格―群馬産価格で計算
 ※3 各年9月
 図―3 群馬産に対する福島産キュウリの各年9月の価格差(東京中央卸売市場)

 図に示す事故前(2010年以前)はそれ程の差はありませんでした。事故後は差が開きましたが、2014,15年は戻っています。しかし 各年9月の東京中央卸売市場のキュウリの差は(1)、1kg当たりで
  2015年9月
   福島産 398円
   群馬産 390円
  で福島産が9円高
  2016年9月
   福島産 440円
   群馬産 518円
で、福島産が△69円安、事故後で最大です。
 以下に各年9月のキュウリの出荷量を示します。
出荷量を大幅に増やした群馬産、減らした福島産キュウリ
 ※(1)を集計
 図―4 各年9月のキュウリ出荷量(東京中央卸売市場)

 図に示す通り、昨年(2015年)に比べ群馬産は大きく出荷量を増やしましたが、図―2に示す様に値崩れするはありませんでした。福島産は大幅に出荷量を減らしましたが、それ程には値上がりせず、図―3に示す様に群馬産との価格差が大きく広がりました。もっとも群馬産といえでも宮崎産にはかないませんが・・・。消費者が選んだのは福島産キュウリでなく群馬産キュウリです。
 これは消費者の福島産キュウリに対する正しい理解が進んだ結果で当然の事です。福島のキュウリは福島県全域でとれるのでなく、伊達市・二本松市・須賀川市が主要な産地です(3)。以下に位置を示します。
除染が必要な地域が広がる福島のキュウリの主要産地
 ※1(4)の数値データを元に(5)に示す手法で11月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(6)による
 図―5 福島のキュウリ産地

 図に示す通り福島のキュウリの主要産地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(8)地域です。福島のキュウリは汚染された台地で作られています。
 以下に福島のキュウリ主要3市(伊達市・二本松市・須賀川市)の各年10月から翌年9月までの葬式数を示します。
事故後に葬式が増えたママの福島のキュウリ産キュウリの主要産地
 ※1(9)を集計
 ※2 震災犠牲者は(10)により、行方不明者を含み関連死は含まず
 図―6 福島のキュウリ主要3市の各年10月から1年間の葬式(死者)数

 図に示す通りキュウリ主要3市では事故後に急に葬式(死者数)が増え、今も戻っていません。事故前と近々の一年を比較すると
 事故前1年(2009年10月から10年9月) 2,294人
 近々の1年(2015年10月から16年9月) 2,464人
で、7.4%増えています。偶然に起こる確率を計算したら1.4%で、5%を切っているので統計的な差があります(11)。
 以下に福島でもキュウリの主要産地でない全村避難の飯舘村を除く相馬地方(新地町、相馬市、南相馬市)の葬式(死者)数を示します。
葬式が増えない福島県相馬地方
 ※1(9)を集計
 ※2 震災犠牲者は(10)により、行方不明者を含み関連死は含まず
 図―7 キュウリの主要産地でない全村避難の飯舘村を除く相馬地方(新地町、相馬市、南相馬市)の葬式(死者)数

 図に示す通り多くの震災犠牲者をだしました、その後は拡幅し事故前と近々の一年を比較すると
 事故前1年(2009年10月から10年9月) 1,390人
 近々の1年(2015年10月から16年9月) 1,388人
で、殆ど変化はありません。
 以下に福島産キュウリの検査結果を示します。
福島県検査では見つからいのに県外検査では見つかる福島産キュウリのセシウム
 ※1(12)を集計
 ※2 日付けは収穫日ないし購入日
 ※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―8 福島産キュウリの検査結果

 厚生労働省の発表(12)をみると、今年(2016年)、福島県が実施した福島産キュウリ114件全てで検出限界未満(ND)ですが、図に示すように福島県外の検査では確り見つかっています。セシウムを見つけたのは千葉市と京都市と別々の所なので(12)、正しい検査です。福島産キュウリはセシウム入りですが、福島県は見つける事が出来ません。福島産キュウリは他所よりも低く出る検査で安全とされ出荷されます。
 福島産キュウリについて纏めると
 ①汚染された場所で作られている。
 ②主要産地では事故後に葬式が増えた。
 ③他所より低く出る検査で「安全」とされ出荷される。
になります。これでは福島産キュウリが避けられ他産地より安くなるのは当然の事です。

以下にキュウリ産地の葬式(死者)数の増加につて偶然に起こる確率の計算結果を示します。

 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(13)による。
有意差検定表


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島産を避けているのは福島の皆様も同じだと思います。福島県塙町では水上の俵引き競争がおこなれたおうです(14)。
水上俵引きを伝える福島のローカルTV局(TUF)
 ※(15)をキャプチャー
 図―9 福島県塙町の俵引き競争

図―4に示す様に福島はキュウリの季節は過ぎましたが、新米の季節となりました。福島県は福島産米のテレビCMを流しています。その中で福島産米の安全をPRしていました(16)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(17)。福島県塙町産米の全数・全袋検査数が約 7万件になりました(18)。福島県の塙町の人口は9,216人なので(19)、町民が食べるには十分な量です。福島県塙町当たりでは美味しいお米はできたそうです(20)。でも福島県塙町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県塙町のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―10 福島産米が無い福島県塙町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県塙町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索
(2)日本のキュウリ生産量ベスト10: なんでもベスト10
(3)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(4)避難の状況と市内居住の状況 - 南相馬市
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)福島県の推計人口(平成28年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(10)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(11)有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書
(12)報道発表資料 |厚生労働省
(13)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(14)寒さに負けず前へ 塙・初冬の風物詩 水上俵引き | 県内ニュース | 福島民報
(15)Nスタふくしま20161123 TUFchannel
(16)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(17)めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!
(18)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月24日に閲覧
(19)トップページ | 塙町公式ホームページ
(20)みりょく満点ブランド|JA東西しらかわ
(21)エコス
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  1. 2016/11/24(木) 20:09:09|
  2. -
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  4. | コメント:1
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コメント

三陸の海産物値段安いです

いつも参考にさせて頂いておりありがとうございます。

西日本のスーパーで、何気なくアミ(小エビの乾物)を見たら、地理的には近い瀬戸内産のものと遠い三陸産のがあって、値段が倍以上違い、三陸が安いです。
他の乾物や魚も遠いのに三陸や関東の方がいつも安く感じます。
今でもかなりの消費者が産地を気にしている結果の様に思います。
  1. 2016/11/24(木) 23:43:23 |
  2. URL |
  3. 身内に被爆者がいたもの #YOiJM49g
  4. [ 編集 ]

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