昨日(11月24日)に福島で雪が降りました(1)。でも柏崎では降っていません。(=^・^=)は原発が止まれば降雪が止まると思います。
昨日(11月24日)に福島では雪がふりました(1)。

※(2)を11月25日に閲覧
図―1 福島県南部の初雪を報じる福島県の地方紙・福島民報
でも新潟県柏崎では雪が降った様子がありません。以下に11月24日の柏崎の様子を示します。

※(3)をキャプチャー
図―2 11月24日の新潟県柏崎市の様子
以下に福島県白河市と新潟県柏崎市の積雪量を示します。

※(4)を集計
図―3 11月24日の福島県白河と新潟県柏崎の積雪量
図に示す通り福島県白河市では雪が積もりましたが新潟県柏崎市では雪が積もっていません。
柏崎の雪には不思議な現象があります。新潟県柏崎市と隣接する刈羽村にまたがり東京電力柏崎刈羽原子力発電所があります。合計出力は約821万キロワットで世界最大です(5)。この発電所は2007年度と2012年度以降は運転を停止しています。以下に柏崎の最深積雪量と柏崎刈羽の発電量を示します。

※1 最深積雪量は(4)による。
※2 発電量は(6)中の各年度の「発電電力量と設備利用率」による。
図―4 柏崎の最深積雪量と柏崎刈羽原子力発電所の発電量
図に示し通り発電が停止した年度は積雪が少なくなっています。2006年度以降について稼働していた4年間(2007、09、10,11年度)と停止していた5年間(2008、12,13,14,15)の最深積雪量を比べると
停止中 平均 32.8cm
稼働中 平均 79.3cm
で、停止中は稼働中の半分以下です。このような事が偶然に起こる確率をt検定と呼ばれる方法(7)で計算すると3.4%で、5%を切っており統計的な差(8)があります。
以下に柏崎と白河の最深積雪量を示します。

※(4)による。
図―5 柏崎と白河の最深積雪
図に示す通り、白河では大きな変動は無く、地球規模の気候変動によるものではなさそうです。原発が止まれば降雪も止まる感じです。
以下に偶然に起こる確率(危険率)の計算結果を示します。
表―1 有意差検定表
※1 計算方法は(7)により検定の種類はt検定
※2 ExcelのT.EST関数を計算に使用(9)
※3 両側検定、等分散

<余談>
図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
どうしてこんな事が起こるか(=^・^=)なりに考えてみました。原子力発電所が出したエネルギーの大部分は熱として海に捨てられます。柏崎刈羽原子力発電所の場合は、フル出力で
①発生するエネルギー 2431.7万kW(7機合計)
②電気出力 821.2万kW(7機合計)
③捨てられるエネルギー 1610.5万kW(②-①)
です(10)。1年に直すと
捨てられるエネルギーの総量は1411億kWh(③×24時間×365日)
です。一方
関西電力の1年間電力販売量は1275億kWh(11)
です。関西電力の電気販売量のより多くのエネルギーがすてらています。これではなにが起きても不思議はないと思います。
冬になると、ユーラシア大陸から冷たい北風が吹いています。風に比べ海は温かいので、海の水は蒸発し、氷の「粒」となり空中に浮かびます。これが山に当たると、雪になるそうです(12)。

※(12)より引用
図ー6 雪の降るメカニズム
原発が動いていれば沿岸部に大量の「熱」が捨てられます。沿岸部で大量の湯気がでて、氷の「粒」は重くなり、空に浮かぶ事が出来ず地上に落下します。これが冬なら豪雪です。

(a)原発稼働時 (b)原発停止時
※ (=^・^=)の想像
図ー7 原発の稼働時の雪の降り方
今世紀に入ってから2004年(13)と11年(14)に柏崎刈羽原発がある新潟県中越地方や隣接する福島県西部地位で200年に一度とも言われる豪雨(15)が起こりました。この時、柏崎刈羽原子力発電所は稼働していました(16)。でも、柏崎刈羽原子力発電所が停止した2012年以降はあのような大規模な豪雨は柏崎刈羽原発が立地する新潟県中越地方では起こっていません。

(a)レーダキャスト画像(降水) (b)衛星画像
※(16)より転載
図―8 2011年の豪雨時のレーダキャスト画像と衛星画像
東京電力は柏崎刈羽原子力発電所は「安全」だと主張しています。東京電力が新潟限定で流しているCM(17)には万が一に事故っても福島ようにはならと主張しています。でも雪の中での訓練の様子がありません。柏崎刈羽原子力発電所が再開したらまた大雪になりそうな気がします。これではどこまで実効性があるか疑問です。同じように福島でも色々とトラブルが起こっています。11月22日の地震で福島第二原発の核燃料プールの冷却が停止しました(18)。福島第2原発2~4号機の使用済み核燃料プール内の水が漏れていたことを明らかにしました。ただし公表は2日後の11日24日で、2日間秘匿していました(19)。会見(20)を聞いていると、地震の震動で核燃料プールの水の揺れて溢れだしたようです。このような現象をスロッシングと呼びますが(21)、2007年の中越起き地震では「スロッシング」により放射能漏れ事故を起こし(22)、来日予定だったセリエAのカターニアの来日が中止になる事態も発生しました(5)。東京電力は福島原発事故の反省(23)どころか9年前の柏崎刈羽原発放射能漏れ事故の反省もできていないようです。これでは福島の皆様は心配だと思います。
福島県は福島産米のテレビCMを流していますた。その中で福島産米の安全をPRしていました(24)。でも、福島県が福島産米の根拠としてる福島県産米の全数・全袋検査は(=^・^=)が調べた限りでは精度を担保データがありません(25)。福島市は新米の季節です。福島県相馬市産米の全数・全袋検査数が約 14万件になりました(26)。福島県相馬市の人口は約4万人なので(26)十分な量です。福島県相馬市当たりのお米は銘柄米です(27)。でも福島県相馬市のスーパーのチラシには福島産米はありません。

※(28)を引用
図―9 福島産米が無い福島県相馬市のスーパーのチラシ
当然の結果です。(=^・^=)も福島県相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。
―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)
冬将軍駆け足で襲来 南部中心に雪 24日の県内 | 県内ニュース | 福島民報(2)
福島民報(3)
ちょーこくライブカメラ道路情報|長岡国道事務所(4)
気象庁|過去の気象データ検索(5)
柏崎刈羽原子力発電所 - Wikipedia(6)
発電所データ集|柏崎刈羽原子力発電所|東京電力(7)
t検定(8)
有意水準とは - 統計学用語 Weblio辞書(9)
T.TEST関数/TTEST関数でt検定を行う | Excel関数 | できるネット(10)
発電所の概要|原子力|東京電力(11)
平成28年3月期決算短信 [関西電力](12)
雪を降らせる気圧配置(その1)・・・冬型の気圧配置とは?(13)
平成16年7月新潟・福島豪雨 - Wikipedia(14)
平成23年7月新潟・福島豪雨 - Wikipedia(15)
みちプラザ(001 岡野行秀)(16)
めげ猫「タマ」の日記 今日(7月29日)の洪水は柏崎刈羽原子力から始まっていいる。(17)
TVCM・新聞・雑誌広告(18)
福島第2、燃料プールの冷却1時間半停止 :日本経済新聞(19)
第2原発建屋に水たまり 福島県沖地震で、東電公表2日遅れ:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet(20)
2016/11/24(木) 中長期ロードマップ進捗状況について(21)
スロッシング - Wikipedia(22)
柏崎刈羽原子力発電所における新潟県中越沖地震に伴う「原子炉施設故障等報告」の報告について|TEPCOニュース|東京電力(23)
事故の総括|福島への責任|東京電力ホールディングス株式会社(24)
TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。(25)
めげ猫「タマ」の日記 福島産米業務用に好評、TPP早期導入で駆除を!(26)
ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を11月25日に閲覧
(27)
福島県相馬市ホームページ(28)
特産品情報 | 地区別くらし情報 そうま地区 | JAふくしま未来(29)
Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「相馬店」
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- 2016/11/25(金) 19:48:44|
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