めげ猫「タマ」の日記

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楢葉町避難指示解除1年2ヵ月、新規転入者は338人―未来は原子力ムラ―

 福島県楢葉町の避難指示解除後に転入者が大幅に増え、1年2ヵ月間で338人に達しました。大部分が男性であるので、概ね原子力関係者だと思います。福島県楢葉町の未来は多くの住民が原子力関係者で占める原子力ムラです。
  福島県楢葉町は福島沿岸部にある町で、概ね福島第一原発から20km圏内にあります(1)。
事故から5年9ヶ月経て除染が必要な福島
 ※1(2)の数値データを元に(3)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(4)による
 図-1 福島県楢葉町

 図に示す通り町の大部分は避難指示が解除されたても、国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えています(5)。
 避難指示は2015年9月に避難指示が解除されましたが住民の帰還率は9.75%(6)で進んでいません。一方で、避難指示解除によって楢葉町内に住居が確保できれば誰もが楢葉町に住むことができます。それ以降に転入者は急に増えています。 
避難指示解除後に増えた楢葉町の男性転入者
 ※(7)を集計
 図―2 楢葉町の転入者数

 昨年9月の避難指示解除後、今年10月までの1年2ヵ月間の合計で338人(男性246人、女性92人)です、図に示す通り以下の2つの特徴があります。
  ①避難指示解除になった9月以降に激増している。
  ②大部分が男性である
 原子力規制委員会の発表(8)を見ると原子力施設での女性従事者は極端に少なっています。福島第一原子力発電所(1)では2015年度上期に概ね1万人を少し超える方が働いてますが(9)、女性は11人です(8)。楢葉町の北は今も避難地域ですが(3)、そこには福島第一原発があり、今も1万人前後の方がが働いています(10)。楢葉町や周辺には原子力関係の仕事が沢山あります。転入者が概ね男性であることを考慮すれば、概ね原子力施設で働く「原子力関係者」です。
 楢葉町は住民登録している方のうち楢葉町在住者(11)(以下町内在住者とする)の人数と、避難指示解除時点で楢葉町民だった方のうち楢葉町に戻られた方(以下帰還者)(6)の人数を公表しています。両者の差(町内在住者数―帰還者数)で新規の住民の人数を推計できます。
増え続ける楢葉町の新規住民
  ※(6)(11)で推計
 図―3 楢葉町在住者の内訳

図に示す通り新規の転入者は確実に増えています。
 福島原発事故以降に東京電力が廃炉作業の拠点とて使ってきたJヴィレッジ(福島県楢葉町、広野町)の 閉鎖されました(12)。ここを出ていった東電社員様は楢葉町にも住居を移すと思います。北の大熊町では中間貯蔵施設の建設も今月11月15日に始まりました(13)。1.1兆円の費用が見込まれるようです(14)。帰還困難区域など除染対象が拡大しており、当初見込みの2兆5千億円から5兆円程度に増大する見通しだそうです。2兆円を想定した廃炉や汚染水対策費用は8.2兆円規模での上振れが避けられないとのことです(14)。「中間貯蔵施設」「除染」「廃炉」と楢葉町や周辺の原子力関連産業の未来は約束されています。多くの人手が必要です。多くの原子力関係者が楢葉町やその周辺に参集すると思います。
賠償、廃炉、除染で20兆円になると報じる福島県の地方紙・福島民友
 ※(15)を引用
 図―4 賠償、廃炉、除染で20兆円になると報じる福島県の地方紙・福島民友

  以下に帰還者の年齢分布を示します。
高齢者が中心の楢葉町帰還者
 ※(11)を集計
 図-5 帰還者の年齢分布

図に示す通り60歳代以上方が大半です。次世代を担う子供の帰還は進んでいません。高齢の方がお亡くなりになれば、原子力関係者だけの町になります。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 原子力関係者が多数を占めれば、町は彼らの思いのままです。楢葉町にある福島第二原子力発電所(16)の再稼働も(17)、楢葉町の直ぐに北にある「指定廃棄物」処分場に福島県外からの「指定廃棄物」受け入れも(18)、場合によって原子力ムラの悲願とゆうべき高レベル放射性廃棄物(核のゴミ)の最終処分場(19)の受け入れもあるかもしれません。これでは福島の方は不安だと思います。
福島産米は「安全」主張する福島県のテレビCMはおわりましたが(20)、今日(12月2日)から福島県鏡石町では田んぼアートのイルミネーションが始まります(21)(22)。福島はお米が美味しい季節です。同町産米の全数・全袋検査数が14万件を超えました(23)。同町の人口は:12,437人なので(24)、町民の皆様が食べるには十分な量です。同町当たりのお米は各消費地より「おいしい!」と評判だそうです(25)。でも福島県鏡石町のスーパーのチラシには福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ
 ※(26)を引用
 図―6 福島産米が無い福島県鏡石町のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県鏡石町の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。



―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)楢葉町 - Wikipedia
(2)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(3)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(4)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(5)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(6)避難指示解除後の町内帰還世帯・人数について|楢葉町公式ホームページ
(7)福島県の推計人口(平成28年8月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(8)平成27年度上期の放射線管理等について原子力事業者から報告を受領 | 原子力規制委員会中の「実用発電用原子炉に係る「平成27年度上期放射線管理等報告書」※2【PDF:4.6MB】」(https://www.nsr.go.jp/data/000131082.pdf
(9)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について|東京電力
(10)福島第一原子力発電所作業者の被ばく線量の評価状況について|プレスリリース|東京電力ホールディングス株式会社
(11)県内外の避難先別世帯数・人数について|楢葉町公式ホームページ
(12)「Jヴィレッジ食堂」閉店 廃炉拠点の食堂、作業員らを支える:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(13)中間貯蔵施設、15日着工 環境省  :日本経済新聞
(14)福島原発事故処理に22.6兆円 廃炉8.2兆円、新電力も負担 - 共同通信 47NEWS
(15)福島民友新聞社 みんゆうNet -福島県のニュース・スポーツ-を11月29日に閲覧
(16)トップページ|福島第二原子力発電所|東京電力
(17)<福島第2>再稼働は困難 知事と経産相認識 | 河北新報オンラインニュース
(18)めげ猫「タマ」の日記 指定廃棄物・福島集約論について
(19)核のごみ 処分に残る根本的疑問 | どうしんウェブ/電子版(社説)
(20)TVCM ふくしまプライド。「お米」篇 | ふくしま 新発売。
(21)闇夜彩る「かぐや姫」 鏡石の田んぼアートイルミネーションきょうから点灯 | 県内ニュース | 福島民報
(22)かがみいし2016田んぼアート|鏡石町公式ホームページ[福島県]
(23)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を12月2日に閲覧
(24)鏡石町公式ホームページ[福島県]
(25)特産品 - すかがわ岩瀬 | JA夢みなみ
(26)イオンスーパーセンター | ネットチラシ中の「鏡石店」
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  1. 2016/12/02(金) 19:46:32|
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