めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

福島第一汚染水(12月1週)―排水路から法律違反の汚染排水が海へ―

福島第一原発汚染水の12月1週(11月28日から4日)の状況を纏めてました。先週に続き(1)、各所で汚染が見つかっています。
 ①外洋から16ベクレルの全ベータ、コントロールされない外洋汚染
 ②排水路から法律違反の汚染排水が海へ
 ③港湾内のトリチウムが一斉に上昇
 ④乱高下しながらも上昇傾向が続く、地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 ⑤サブドレン排水のトリチウムが上昇

1.外洋から16ベクレルの全ベータ、コントロールされない外洋汚染
 以下に福島第一の外洋および魚の汚染状況を纏めます。
事故から5年9ヶ月過ぎて、外洋から見つかる放射性物質
 ※1(4)(5)(6)にて作成
 ※2 数値は1リットル当たりまたは1キログラム当たりのベクレル数
 ※3 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質(7)
 ※4 集計期間内の最大値
 図―1  福島第一原発の放射性物質濃度

 図に示す通り、事故から5年8ヶ月以上が過ぎましたが、福島第一起きの外洋からは今週も放射性物質が見つかっています。この中で気になったのが南放水口の全ベータの1リットル当たり16ベクレルです。以下に推移を示します。
事故から5年9ヶ月、下がる気配が無い福島第一沖外洋の全ベータ濃度
 ※1(4)を集計
 ※2 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―2 南放水口の放射性物質濃度

 図に示すように事故から5年9ヶ月過ぎましたが、放射性物質が見つかり続けています。
 海水にはカリウムが含まれており、天然由来の全ベータが海水には存在します。概ね1リットル当たり12ベクレルと言われています(8)。ただし、海水は場所によって組成にばらつきがあり、福島ではとの話になると思います。以下に福島第一港湾内の1地点の1~4号機取水口内北側での全ベータとストロンチウム90の関係を示します。
全ベータが15ベクレルを超えると見つかり出すストロンチウム90
 ※1(4)を集計
 ※2 1~4号機取水口内北側を集計
 図ー3 全ベータとストロンチウム90の相関

 図に示す通り、両者の相関は高く密接な関連があります。だたしストロンチウム90が「0」になる全ベータ濃度は「0」でなく1リットル当たり15~16ベクレル程度です。全ベータが15ベクレルを超えた場合は「外洋」へのストロンチウム90漏れが疑われます。


2.排水路から法律違反の汚染排水が海へ
 福島第一原発構内には幾つもの排水路が走っています(8)。以下に排水路の汚染状況をしめします。
法律違反の汚染排水が流れる福島第一排水路
 ※1(10)を集計
 ※2 値は1リットル当たりで集計期間の最高値
 ※3 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※4 赤丸()はサンプリング地点
 図-4 福島第一原発排水路の放射性物質濃度

 ストロンチウム90の法定限度は1リットル当たり30ベクレルで(3)、全ベータの半分はストロンチウム90なので、全ベータの法定限度は1リットル当たり60ベクレルです。図に示す通り、K排水路からは法定限度を超えるの1リットル当たり65ベクレルの法律違反の全ベータに汚染された排水が流れました。以下に推移を示します。
法律違反の汚染排水がたびたび流れるK排水路
 ※1(10)を集計
 ※2 NDは検出限界未満を示す。
 図―5 K排水路の放射性物質濃度

 図に示す通り過去にも法定限度を超えた法律違反の汚染排水が幾度となく海に流れています。やがて外洋に出て福島の海を汚染し続けるはずです。

3.港湾内のトリチウムが一斉に上昇
 以下に今週の港湾内の汚染状況を纏めます。
ストロンチウムやトリチウムが見つかる福島第一港湾内
  ※1 (4)を集計
  ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
  ※3 集計期間内の最大値
  ※4 SR90はストロンチウム90を示し、採取日は10月24日
 図―6 福島第一港湾内の放射性物質濃度

 図に示す通り多くの地点で多種の放射性物質が見つかっています。この中で気になったのがトリチウムです。以下に推移を示します。
トリチウムが上昇している港湾内3地点
 ※(4)を集計
 図―7 港湾内3地点のトリチウム濃度

 図に示す通り上昇傾向を示しています。この先が心配です.。

4.乱高下しながらも上昇傾向が続く、地下水バイパス山側井戸のトリチウム
 地下水バイパスは、福島第一原発の汚染水対策として原子炉建屋に侵入する前の地下水を事前に汲み上げ汚染水の発生を抑えようとするものです(11)。海に流す水からは「トリチウム」が見つかっているので、(=^・^=)は立派な汚染水だと思います。東京電力は福島第一原発地下水バイパスの山側に井戸を掘って放射性物質濃度を調べています(12)。また地下水バイパスからくみ上げた汚染水の濃度も井戸毎に調べています(13)。以下に放射性物質濃度を示します。
排水基準を超えた汚染地下水が見つかる地下水バイパスおよび山側井戸
 ※1 (12)(13)にて作成。
 ※2 数値は1リットル当たりのベクレル数
 ※3 集計期間内の最大値
 図―8 地下水バイパスと山側(上流井戸)の放射性物質濃度

地下水バイパスやサブドレンの排水基準は1リットル当たりで
  全ベータ  5ベクレル
  トリチウム 1500ベクレル
ですので(3)、排水基準を超えた放射性物質が見つかっています。この中で気になったのがE-10のトリチウム濃度です。以下に推移を示します。 
乱高下しながら上昇するE-10井戸のトリチウム
 ※(12)を集計
 図―9 E-10井戸のトリチウム濃度

 図に示す通り乱高下しながら上昇しています。この先が心配です。


5.サブドレン排水のトリチウムが上昇
 サブドレンは、原子炉やタービン建屋の直ぐ傍の井戸から汚染地下水を汲み上げ、直接にタービン建屋周囲の水位を下げ汚染水の増加量を抑えるものです(14)。サブドレンの運用は2015年9月3日から始り(15)、13日より排水を開始しました(16)。以下にサブドレン排水のトリチウム濃度を示します。
上昇するサブドレン排水のトリチウム濃度
 ※(16)を集計
 図―10 サブドレン排水のトリチウム濃度

 図に示す通りこのところ上昇しています。
 濃度×排出量で月別のトリチウム排出量を求めてみました。
10月のサブドレントリチウム排出量は16億ベクレル憎の89億ベクレル
 ※(15)(16)を集計
 図―11 サブドレンの月別のトリチウム排出量

 11月は89億ベクレルで、10月に比べ16億ベクレル増えました。図―10に示す通り、トリチウム濃度が上昇しています。この先も増え続けるような気がします。


<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 事故から5年9ヶ月過ぎて、止まる気配が無い福島第一原発の汚染水漏れ!福島の皆様は不安だと思います。
 福島県郡山市産米の全数・全袋検査数が125万件を超えました(17)。
 福島県郡山市産米の全数・全袋検査数が約122万件になり、福島県最大です(20)。同市の人口は約34万人なので(18)、市民が食べるには十分な量です。郡山市のお米は「あさか舞」といって、本当に美味しいそうです(19)。安全なので事故直後から給食を通じ子供達に強制的に食べさせ続けていました(20)。でも、でも福島県郡山市のスーパーのチラシに福島産米はありません。
他県産はあっても福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ
 ※(21)を引用
 図―12 福島産米が無い福島県郡山市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県郡山市の皆さまを見習い「フクシマ産」は食べません。


―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)めげ猫「タマ」の日記 福島第一汚染水(11月4週)―地震直後に上昇した福島第一排水路のセシウム濃度―
(2)報道配布資料|東京電力
(3)サンプリングによる監視|東京電力
(4)(2)中の「福島第一港湾内、放水口付近、護岸の詳細分析結果」
(5)(3)中の「1.海水(港湾外近傍)」
(6)(3)中の「タンクの水漏れに関するモニタリング」⇒「南放水口・排水路」
(7)めげ猫「タマ」の日記 全ベータはストロンチウム90由来の放射性物質
(8)カリウム40 - Wikipedia
(9)海水 - Wikipedia
(10)(2)中の「福島第一原子力発電所構内排水路のサンプリングデータについて 」
(11)めげ猫「タマ」の日記 福島第一原発の地下水バイパスについて
(12)(3)中の「H4エリア周辺観測孔」および「H6エリア周辺観測孔」
(13)(2)中の「福島第一 地下水バイパス揚水井 分析結果
(14)(コメント)福島第一原子力発電所におけるサブドレン他水処理施設の運用開始について|東京電力
(15)集水タンク・一時貯水タンクの運用状況|東京電力
(16)(2)中の「サブドレン・地下水ドレン浄化水分析結果」
(17)ふくしまの恵み安全対策協議会 放射性物質検査情報を12月5日に閲覧
(18)郡山市の現住人口/郡山市
(19)郡山の味自慢「あさか舞」/郡山市
(20)自主検査実施について | JA郡山市の米「あさか舞」(コシヒカリ・ひとめぼれ)
(21)2016年12月4日(日)発行の鎌倉屋折込チラシ
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  1. 2016/12/05(月) 19:45:39|
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