めげ猫「タマ」の日記

一寸気になったどうでもいい事を記事に

群馬は値上がり、福島変わらず9,10月のキュウリ価格(対前年)

 9,10月の東京中央卸売市場のキュウリ取引価格を昨年と比較したら
  群馬産  145円高
  福島産  変わらず
で、価格差が開きました。これは消費者の福島産に対する正しい理解が進んだ結果であり当然の事です。
 日本のキュウリ生産の上位3県は宮崎、群馬、福島です(2)。ただし互いに競合することなく棲み分けをしていたようです。以下に東京卸売市場へのキュウリの各月平均の出荷量を示します。
9,10月jは群馬産と競合する福島産キュウリ
 ※1(1)を集計
 ※2 2008年から16年までの平均、だたし2016年は10月まで
 図―1 東京中央卸売市場への月別の平均キュウリ出荷量

 図に示す様に宮崎は冬場、群馬は春と秋、福島は夏場と出荷時期がずれており概ね互いに競合することはあまりありません。でも9月、10月は違います。福島産と群馬産が同時に市場に出ます。(=^・^=)は従前の記事で9月の福島産キュウリが低迷した旨を報告しましたが(3)、10月の結果も出たので(1)9、10月にについて報告したいと思います。
 以下に各年9、10月の東京中央卸売市場のキュウリの平均取引価格を示します。
群馬・宮崎は値上がりしても値上がりしない福島産キュウリ
 ※(1)を集計
 図―2 各年9、10月のキュウリ平均取引価格(東京中央卸売市場)

 図に事故前は宮崎産・群馬産・福島産にそれ程には価格差はありませんでした。福島産は事故後に宮崎産とは価格差が付きましたが、群馬産とはそれ程には価格差がつきませんでした。以下に福島産の群馬産に対する価格差を示します。
群馬産に対する価格差が事故後最大となった今年9,10月の福島産キュウリ
 ※1(1)を集計
 ※2 福島産価格―群馬産価格で計算
 ※3 各年9月
 図―3 群馬産に対する福島産キュウリの各年9、10月の価格差(東京中央卸売市場)

 図に示す事故前(2010年以前)はそれ程の差はありませんでした。事故後は差が開きましたが、2014,15年は戻っています。しかし 各年9、10月の東京中央卸売市場のキュウリの差は(1)、1kg当たりで
  2015年9、10月
   福島産 348円
   群馬産 314円
  で福島産が34円高
  2016年9月
   福島産 348円
   群馬産 459円
で、福島産が△111円安、事故後で最大です。
 これは消費者の福島産キュウリに対する正しい理解が進んだ結果で当然の事です。福島のキュウリは福島県全域でとれるのでなく、伊達市・二本松市・須賀川市が主要な産地です(3)。以下に位置を示します。
事故から5年9ヶ月へて除染が必要な伊達・二本松・須賀川市
 ※1(5)の数値データを元に(6)に示す手法で12月1日時点に換算
 ※2 避難区域は(7)による
 図―4 福島のキュウリ産地

 図に示す通り福島のキュウリの主要産地は国が除染が必要だとする毎時0.23マイクロシーベルトを超えた(8)地域です。福島のキュウリは汚染された台地で作られています。
 以下に福島のキュウリ主要産地3市(伊達市・二本松市・須賀川市)の各年11月から翌年10月までの葬式数を示します。
事故後に葬式が増えた福島のキュウリ産地
 ※1(9)を集計
 ※2 震災犠牲者は(10)により、行方不明者を含み関連死は含まず
 図―5 福島のキュウリ主要3市の各年10月から1年間の葬式(死者)数

 図に示す通りキュウリ主要3市では事故後に急に葬式(死者数)が増え、今も戻っていません。事故前と近々の一年を比較すると
 事故前1年(2009年10月から10年9月) 2,294人
 近々の1年(2015年10月から16年9月) 2,486人
で、8.4%増えています。偶然に起こる確率を計算したら0.5%で、およそ偶然とは言えません。
 以下に福島でもキュウリの主要産地でない全村避難の飯舘村を除く相馬地方(新地町、相馬市、南相馬市)の葬式(死者)数を示します。
震災を除けば事故後も葬式が増えていない福島県相馬地方
 ※1(9)を集計
 ※2 震災犠牲者は(10)により、行方不明者を含み関連死は含まず
 図―6 キュウリの主要産地でない全村避難の飯舘村を除く相馬地方(新地町、相馬市、南相馬市)の葬式(死者)数

 図に示す通り多くの震災で多くの方が犠牲になりましたが、その後は回復し事故前と近々の一年を比較すると
 事故前1年(2009年11月から10年10月) 1,390人
 近々の1年(2015年11月から16年10月) 1,411人
で、殆ど変化はありません。
 以下に福島産キュウリの検査結果を示します。
福島県検査では見つからいのに県外検査では見つかる福島産キュウリのセシウム
 ※1(11)を集計
 ※2 日付けは収穫日ないし購入日
 ※3 NDは検出限界未満(見つからない事)を示す。
 図―7 福島産キュウリの検査結果

 厚生労働省の発表(11)をみると、今年(2016年)、福島県が実施した福島産キュウリ114件全てで検出限界未満(ND)ですが、図に示すように福島県外の検査では確り見つかっています。セシウムを見つけたのは千葉市と京都市と別々の所なので(11)、正しい検査です。福島産キュウリはセシウム入りですが、福島県は見つける事が出来ません。福島産キュウリは他所よりも低く出る検査で安全とされ出荷されます。
 それでも福島県は福島産キュウリは検査されていて「安全」だと主張してます(12)。本当にまともな検査をしているのでしょうか?農産物の栽培には施設栽培と露地栽培があります(13)。
以下に福島県中通り産のモモの検査結果を示します。

施設栽培は低く出る福島産モモの検査結果
 ※1(11)を集計
 ※2 日付けは検査日
 図―8 福島県中通り産モモのセシウム含有量

 図に示す通り施設栽培以外では6年連続でセシウムが見つかっていますが、施設栽培ではセシウムが見つかっていません。施設栽培はセシウムが低くです。福島のキュウリの主力は施設栽培でなく、セシウムが高く出る露地栽培です(14)。
 以下に露地栽培以外の福島産キュウリの福島県の3市の検査数を示します。
施設栽培以外は殆んど検査されなくなった福島産キュウリの主産地
 ※(1)を集計
 図―9 福島産キュウリの主産地(施設栽培以外)の検査件数

 主産地で、露地栽培の検査があったのは伊達市の1件のみです。二本松市産キュウリでは3年間検査がありません。これでは実質的に無検査と同じです。
 でも福島県に検査能力が無い訳ではありません。以下にキュウリ主産地の施設栽培の検査件数を示します。
施設栽培はそこそこ検査される福島産キュウリ(主産地)
 ※(1)を集計
 図―10 福島産キュウリの主産地(施設栽培)の検査件数

 図に示す通りそこそこ検査が継続しています。福島産キュウリは施設栽培以外が主流なのに、殆ど検査されず、セシウム汚染リスクが低い施設栽培を中心に行われています。福島県の検査はデタラメです。
 福島産キュウリについて纏めると
 ①主要産地は汚染されている。
 ②主要産地では葬式が増えている。
 ③福島県の検査はデタラメ
になります。消費者がこうした福島産キュウリの特徴を正しく理解するなら換え控えられ、他産地との価格差が開くのは当然です。
 以下に偶然に起こる確率の計算結果を示します。
 
 表―1 偶然に起こる確率の計算結果
 ※ 計算方法は(=^・^=)の過去の記事(15)による。
有意差検定表

<余談>
 図表が小さいとご不満の方はこちら、図表をクリックしてください。
 福島からの報道によると、
「2017年度予算で抜本的な風評被害対策の強化を目指す政府の『福島県産農林水産物風評対策特別事業』を巡り、農林水産省は7日、風評対策とし新たに、東京電力福島第1原発事故で下落した県産農林水産物の価格について、流通段階で不当に固定化されて取引されている『買いたたき』がないか実態調査に乗り出す方針を固めた。」(16)。
「量販店に販売コーナーを設置するとともに、購入者にポイントを付与するキャンペーンを展開し、消費者の購買意欲を高める。
 流通段階では風評の実態と要因を調査する。調査は法律に位置付け、必要に応じて事業者を指導する。」(17)
との事です。
どうみても福島産の価格が低迷しているのは「買いたたき」でなく、消費者の「買い控え」です。「実態調査」や「指導」と称し流通業者の皆様に不当な圧力を掛るようです。安倍出戻り内閣は日本に暮らす方の「安全」より福島事故の矮小化を優先しています。これでは福島の皆様は心配だと思います。
 12月になり寒い日が続きます。鍋物が恋しいかたも多いと思います。鍋物に欠かせない食材にキノコがあります(18)。福島県が力をいれているキノコにナメコがあります。(3)。福島のナメコは美味しいそうです(19)。福島県南相馬市ではシイタケが栽培されています(20)。福島のキノコは殺菌剤の使用はもちろん、殺虫剤等の農薬を一切使用しない完全無農薬栽培。言うまでもなく、安全・安心な健康食品ですとのことです(21)。でも、福島県南相馬市のスーパーのチラシには福島産ナメコもシイタケもありません。
他県産はあっても福島産ナメコもシイタケも無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ
 ※(22)を引用
 図―11 福島産ナメコもシイタケも無い福島県南相馬市のスーパーのチラシ

 当然の結果です。(=^・^=)も福島県南相馬市の皆様を見習い「フクシマ産」は食べません。

―参考にしたサイト様および引用した過去の記事―
(1)東京都中央卸売市場-統計情報検索
(2)日本のキュウリ生産量ベスト10: なんでもベスト10
(3)めげ猫「タマ」の日記 福島産9月のキュウリ価格、群馬に対して69円安、原発事故後最大
(4)ふくしまイレブンエッセイ - 福島県ホームページ
(5)航空機モニタリングによる空間線量率の測定結果 | 原子力規制委員会中の「福島県及びその近隣県における航空機モニタリング(平成27年9月12日~11月4日測定) 平成28年02月02日 (KMZ, CSV)」
(6)めげ猫「タマ」の日記 半減期でしか下がらない福島の放射線
(7)区域見直し等について - 福島県ホームページ
(8)国(環境省)が示す毎時0.23マイクロシーベルトの算出根拠|東京都環境局 その他について
(9)福島県の推計人口(平成28年10月1日現在)を掲載しました。 - 福島県ホームページ
(10)平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報(週1回更新) - 福島県ホームページ
(11)報道発表資料 |厚生労働省
(12)安全が確認された農林水産物(公開用簡易資料) - 福島県ホームページ
(13)施設栽培にするべきか、露地栽培にするべきか
(14)東京都 JA全農東京-月報 野菜情報−産地紹介−2014年5月
(15)めげ猫「タマ」の日記 偶然に起こる確率の計算方法について
(16)「買いたたき」実態調査 農水省が方針、福島県産品風評対策:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet
(17)購入ポイント制導入 政府、当初予算案計上へ 県産農産物 | 県内ニュース | 福島民報
(18)キノコ鍋のレシピ 29品 [クックパッド] 簡単おいしいみんなのレシピが254万品
(19)福島県産なめこの美味しさの秘密とは!? | ふくしま 新発売。
(20)22日は南相馬市のしいたけ|食メキふくしま|KFB福島放送
(21)特産品情報 | 地区別くらし情報 伊達地区 | JAふくしま未来
(22)Webチラシ情報 | フレスコキクチ中の「北町店」
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  1. 2016/12/09(金) 19:43:54|
  2. -
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  4. | コメント:0
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